税理士が知っておきたい50のポイント事業承継

著者 : 小田満

• 大蔵財務協会 (2013年10月1日発売)

作品紹介・あらすじ

種類株式や新株予約権、持株会社や持株会、相続税・贈与税の納税猶予制度や受益者連続型信託あるいは親族外承継など、事業承継に役立つ基本事項を分かりやすく解説!株式の評価額対策、納税資金や代償分割資金の確保、生前贈与や遺言と遺留分対策など、関連する事項についても解説!

感想・レビュー・書評

[Tsumohaさんの感想 · 2015年4月14日]

金融商品税制の解説で有名な小田税理士の書籍。本書は、言ってみれば顧問税理士のための事業承継解説書。中小企業の事業承継であっても、法令的には会社法から始まり、民法、経営承継円滑化法、信託法、相続税法、法人税法、所得税法などといった膨大な関連法規を駆使しなければ解決できないことがある。勉強してもし尽せない分野だ。だから相続税はわかっても事業承継は苦手という税理士、会計士が多いわけだ。その事業承継でどういう知識が必要か、を簡略に説明している。本書では特に信託法や事業承継税制を中心に解説しており、若干内容的には手薄な感じを受けるが、アウトラインをつかむという点では十分かと思う。株価算定や種類株の活用方法については、別途詳細な解説書にあたる必要がある。