現場で使える 決算書思考 (アスカビジネス)

著者 :
  • 明日香出版社
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本棚登録 : 93
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756920928

作品紹介・あらすじ

一般社員が仕事の現場で使うレベルに絞った決算書の知識をまとめた一冊。事例が豊富でわかりやすい。
「決算書思考」とは、経営者目線、銀行目線、投資家目線を駆使して決算書を読み解く思考法。

感想・レビュー・書評

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  • 微妙にタイトルから想像した内容と違った。現場で使える考え方というより、現場の人向けの決算書の読み方だった。まあこれはこれで参考にはなったので良しとしよう。

  • 事例が豊富な会計分析本を求めて購入。
    比較的まとまってはいたが、事例の豊富さと解説のわかりやすさでいえば『決算書の読み方 最強の教科書 決算情報からファクトを掴む技術(ソシム)』の方が良かった。
    中級者向けの考察がなされている点は良かったが、であれば別の本でもいいと感じた。
    投資家目線での分析が書かれていたのは勉強になった

    メモ
    ・ROAの分母には営業負債も含まれてしまい、WACCとの比較ができない。だからROICが注目されている
    ・ROIC=税引後営業利益÷投下資本 これがWACCを上回っていれば、調達資金を効率的に運用できていることになる
    ・長期的な投資が過小評価されるという性質あり
    ・オムロンのROIC経営。ROICの弱点は部門ごとへの落とし込みが難しい点だが、逆ツリー構造と、下記の変換式を浸透させることで、Visionのような形でROICを意識させることに成功している
    ROIC≒お客さまへの価値÷(必要な経営資源+滞留している経営資源)
    ・PER=株価÷一株当たり純利益
     15倍以下だと割安といわれる。PERが高い場合将来の収益性が高く評価されている可能性がある
    ・PBR=株価÷一株当たり純資産
     理論上は1倍となるべきだが、資産価値が簿価であることから、時価(株価)との乖離から上下する

  • 財務諸表を見たことがあり、ざっくりとは理解できている中級者以上の方向けの内容かと思います。
    経営者目線、銀行目線、投資家目線で、それぞれ収益性・成長性、安定性、資本効率性の観点からの分析方法を解説しており、具体的な上場企業の財務諸表を用いているので、タイトルのとおり、「現場で使える」分析方法が分かります。
    オムロンのROIC経営や、監査報告のKAMなど、最新の情報にも触れられており、とても勉強になります。
    巻末に付いている参考文献リストも、どれも財務諸表分析に役立つ良書で、とてもよい情報が詰まった一冊です。

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著者プロフィール

㈱ハンズオン・CFO・パートナーズ代表取締役社長

1964年大阪府生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、テンプル大学経営大学院修了(MBA)。公認会計士、税理士。

大学卒業後、国民金融公庫(現日本政策金融公庫)を経て、アーサー・アンダーセン(現あずさ監査法人)、日本コカ・コーラ、GEの外資系企業3社に勤務。財務・経営企画担当ディレクター、米国本社経営企画担当マネジャーなどを歴任した。

その後日系ベンチャー企業(上場、非上場含む)でCFO(最高財務責任者)や米系大手コンサルティング会社で経営コンサルタントとして活躍後、独立開業。ベンチャー・外資系企業の事業計画、PMI(買収後統合計画)、会計・税務のコンサルティング業務、講演・セミナーなどを手がけている。

著書に『現場で使える 会計知識』『部長の仕事術』(以上、明日香出版社)、『外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術』(日本実業出版社)がある。

「2020年 『現場で使える 決算書思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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