この時代に想うテロへの眼差し

  • エヌティティ出版
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本棚登録 : 94
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757140349

作品紹介・あらすじ

2001年9月11日の「前」と「後」。矛盾、悲劇、そして希望。同時多発テロ以降に書かれた3つのテクストに、大江健三郎氏との往復書簡、「戦争と写真」をめぐる考察などを加えた日本独自編纂。

感想・レビュー・書評

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  •  ソンタグの真っすぐ、大江のあやふや。社会を語りたがる大江さんですが、語るとあやふやでしかないのが、ソンタグを横に置くとはっきりしてしまうのが面白いと言えば面白い。

  • 2013/6/18購入

  • 要再読。

  •  ソンタグという人の本を初めて読んだ。彼女の行動力、人間を見つめるまなざしの真剣さは何物をも凌駕する。
     大江健三郎がまるであいまいで煮え切らない小さな人間に見えてしまうほどだ。
     一方で、彼女は、だれにたいしても非常に公平で、自らにたいしても謙虚である。
     「サラエヴォでゴドーを待ちながら」はまさに戦争の現場での人間がいかなるものであるか、その愚かさと尊さの両方を分からせてくれる。
     エルサレム賞のスピーチは、作家という存在のあるべき姿、その仕事の本質を語って説得力のあるものだった。

  •  冗長なのでちょっと読み込むまでに時間がかかりますが、良書です。

  • 原題をタイトルに冠したICCでの講演会も刺激的だった。大江健三郎との書簡のやりとりは物足りないが、激動の時代に一個人としてどうあるべきか。

  • 戦争には絶対に反対したいのだけれども戦争を起こさなければもっと深刻な状況に陥るケースも考えられるということを常日ごろ考察する癖は付けておかなければならないのかもしれない、ということを教示している。

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著者プロフィール

1933年生まれ。20世紀アメリカを代表する批評家・小説家。著書に『私は生まれなおしている』、『反解釈』、『写真論』、『火山に恋して』、『良心の領界』など。2004年没。

「2018年 『ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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