加速する肥満 なぜ太ってはダメなのか

  • エヌティティ出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757150713

作品紹介・あらすじ

現代の食生活と肥満の問題を、進化論と行動医学の観点から鮮やかに読み解き、ダイエットにまつわる誤解を一刀両断。私たちの体の驚くべき真実に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ダイエット中にご褒美を与えれば生化学的な作用が雪崩のように起きる。飢餓ホルモンが急増する。

    農業で平均寿命は19歳まで落ちた。狩猟民族のほうが大きかった。農業の発達で小さくなった。

    農業は適者生存ではなく、人口増加をもたらしただけ。出産が多くなった。

    超常刺激=中毒物質で禁断症状を覚える刺激。砂糖、ヘロイン、ニコチン。
    炭水化物の刺激で、体は短期的にはインスリンが増加し、長期的にはインスリン抵抗性で対応する。

    たくさんカロリーがあるように感じられるものを食べても実際にはカロリーがない場合、体はどこかにあるはずだと探し求める。

    運動不足のために活力が湧かず、さらに運動不足になる。

    フランクリンのリチャードの暦には、長生きしたければ食事の量を減らせ、とある。

    アーミッシュ、カロリー制限協会、
    先史時代のダイエット、先史時代の処方箋、スリムなネアンデルタール人、120歳ダイエット、長生きダイエット、

    健康的な食事を始めると、数日以内に血糖値と空腹を制御するホルモンが変化して欲求が消える。数週間以内に魚やホウレンソウへのプラスの反応が形成される。

    常に健康によいことを選ぶという習慣づけをする。

    拒食症の人は、どうすれば体重を落とせるか知っている。カロリー制限は最初の数日が最もつらい、空腹感は30分すれば消えていく。
    拒食症経験者はがんになる確率が低い=エストロゲンやインスリン様成長因子が少なくなる。

    肝臓にグリコーゲンが溜まると腹が出てくる。

  • 脂肪、砂糖、精白された穀物、乳製品…やめれないけど
    減らしたい!

  • 『肥満の科学』的なものを期待していたが、「1万年前の狩猟採集民の食生活を実践すべき」とのたまうような自然主義者のダイエット本。肥満率の高いアメリカの本だからしかたないのか、「普通に生きてたら食品会社とそれにいいなりの政府に騙されて絶対肥満になるから!」と恨みが深い。それ以降はもうホントにありがちないつものやつ。「消費者が騙されるから食品の宣伝禁止」「禁酒できてる国もあるんだから禁酒にすべき」「トランス脂肪酸の使用を1日で停止した病院もあるから、マクドナルドは1年で達成できなければおかしい」「サプリメントは効果があるに決まってるから政府は支援すべき」どうやら自然主義者と規制論は大変相性がいいらしい。もしくは規制論者が自然派なのか。この辺の精神性と栄養学の知識に関しては、まだまだ足りないところがあると気づけたのは幸い。今後の学びの指針としよう。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:493.125//B24

  • まえに読んたもの。肥満と脳の働きの関係が明確に!、最近わかってきた脳科学と運動の関係の説明する本と一緒に読むと理解が深まる

  •  食欲の秋になった。秋のおいしい食べ物の誘惑が増える。デパートでは、物産展が開催され、ついスイーツを買ってしまう。調子に乗って買いまくって食べていると、肥満街道一直線で、見事なプヨプヨ星人に変身してしまう。

     食料が豊富になかった昔の頃から、甘いものを求める人間の体質は変わっていないため、
    昔なら、有限だった甘いものは、今ではお金があれば無間に手に入る。特にアメリカのようビッグが大好きな国では、炭酸飲料やコーヒー、ハンバーガー、フライドポテトのサイズが半端ではないので、コントロールできない人は、お金の代わりに脂肪をため込むことになる。不良債権波に始末が悪い。長年、そんな食生活を続けていると、病気になって、好きなものを飲み食いできない、泣くに泣けない余生を送ることになる。

     著者は「身体の声に耳を傾ける」のは危険と注意している。自己啓発の本で、出てきそうなフレーズだが、本能に従って食べるのはストップした方がいいことを物語っている・

     すっと座っているのは体に良くないと最近ニュースで知った。ずっと座ってテレビを見たり、パソコンを使っているとつい何かを飲んだり食べたくなる。誘惑の魔の手が伸びてくる。オフィスワークで、立って仕事をしている会社に関する記事を最近読んだ。立ちながらデスクトップパソコンを使って仕事をしたりしているという。立った時の位置にあったデスクがあれば、気分転換にやるにはいいだろう。

     甘い飲み物にも注意する必要がある。缶コーヒーや、カフェモカは相当甘くてたくさん砂糖を取っているようなものだという記事を、最近見つけて読んだ。体を普段の生活で無理のない範囲で動かすとするか。やはり、地下鉄の乗り換えの際の会談を利用するなど、歩く機会を増やすか。南雲先生を見習って姿勢を伸ばしてシャキと歩くか。

  • はじめに 動物に餌をやってはいけません
    第1章 卵が先か、フライドチキンが先か?
    第2章 精製しすぎはダメ!
    第3章 身体を動かそう
    第4章 テレビの枠から抜けだそう
    第5章 リッチとスリムには限界がない?
    第6章 存在の耐えられる軽さ
    第7章 信じた道を進もう
    第8章 社会を変えよう

  • 世間で言われている肥満に関する誤解をいろいろ説明してくれている。テレビを見ずに運動しろ、というのはストレートでよかった。

  •  狩猟採集民の食生活と比較して現代人の食生活の貧弱さを論じているけど、そこはポイントがずれているように思った。それだけ色々なものをかき集めでもしないと生きていけない厳しい環境であったということだし。獣や他の集団との生存競争だってあった。環境収容力は農業無しでは上がるべくもなかったことも自明。むしろ食材の選択肢の数だけなら現在のほうがはるかに多い。スーパーマーケットを見るだけで分かる。そもそも選択肢を選べないような生活環境・水準の人が沢山いるのは置いておく。
     ただもちろん現在の生活-ジャンクに偏った食事、運動不足-が問題なのは確か。もっとも、自分で食事をセーブする程度のことがどうしてできないの?とも思ってしまうわけだが。世間の人々というのは私が思う以上に食べることが好きなのだろうなぁ。たまに見るテレビも食い物ばかり映してるし。それがカウチポテトの食欲をさらに刺激して・・・・・・ということか。

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