- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757220928
作品紹介・あらすじ
博報堂に18年間勤めた著者が見た大手広告代理店のすごい人たち。究極の家内制手工業&肉体労働の世界でおのれの頭脳と肉体を限界まで酷使する大手広告代理店マンたちの壮絶な仕事ぶり。
感想・レビュー・書評
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無くなっていい企業のワンツー
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所謂、広告代理店のイメージの中身を書いた本。電博の実情が具体的に記されていて興味深かった。確かに寿命が短いわけだ。
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苫米地の電通洗脳広告代理店のように広告代理店を批判する内容ではなく、過去のマス全盛期の頃のデンパクの華やかさを体感できる本。
マスとネットが逆転したが、オリンピック・万博・原発などなど桁違いの額でマージンが高い取引が続くとなると、デンパクは今後も消えないだろうなあ。 -
電通や博報堂の武勇伝はクリエイティブ業界では有名な話。伝説みたいなエピソードが次々に出てくるがバブル期の話が中心。それでもビジネスのキモや広告業界の光と闇など、今でも役立つ小ネタが盛り込まれているので読み物としてもおもしろい。そもそも、デンパクに限らず、その他広告代理店・印刷会社・デザインなどの世界で仕事をしている人たちは大なり小なり近しい経験はしていると思う。クライアントには絶対に逆らえない営業と、その裏で納期を守るために精神と肉体の限界まで頑張るクリエイター等はどこも同じ。それでも業界トップが仕事を獲得するためなら手段を選ばない企業体質なのは、仕事そのものがモノではなく人が生み出すアイデアに依拠するものだからだろう。家内制手工業とはまさしくその通りだ。
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広告だけではない仕事。広告に関わる全ての業務に広告代理店が関与する。消費社会においては必須の業者か。
大きな力を持つと周りが自主規制する。その自主規制をつかったコントロールも可能。
この分野で革命が起こるとするとどんな形態だろう? -
電博のスタイルの違いが参考になった。
バブル期の接待営業の実像や制作サイドの舞台裏劇等、外側からでは分からない逸話が実に生々しく、昭和の人間模様を感じ擬似タイムスリップをしている感じで興味深く読めた。 -
だいたい知っていることだったが、文章にして読むとまたおもしろかった。
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著者自身の実体験が語られていれて、広告マンの生態がよくわかる。だが、これからの広告マンがどうあるべきかなのも、著者自身も模索している模様。
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広告代理店ってなるほどこんなふうに大変なのかー!
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かつての絵に描いたような'広告マン'や、同じく象徴的な存在としての'電通マン'の逸話の紹介を中心とした本。あくまで'かつての'というところがポイントで、世間のイメージを肯定するような話が中心で読者の関心を惹くが、でも今は違う・・・といういまいち中途半端な内容でもある。著者が博報堂出身の人物であるためか、やや電通への僻みともとれるような表現が気になる。「広告代理店は家内制手工業(過酷な肉体労働者)」という喩えは納得できるし、好き。