いばらの王 1 (BEAM COMIX)
- KADOKAWA(エンターブレイン) (2003年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757713802
感想・レビュー・書評
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石化する病気を治療するため、選ばれた人々が古城の施設で冷凍睡眠に入るが、なぜか、途中で目覚めて、古城にはいばらが伝っており、得体の知れぬ怪物が潜む中、とりあえず、生き残った7人が古城からの脱出を目指すストーリー。
作者がアメコミ好きということで、絵柄や構図に、その感じが見受けられ迫力があり、謎の解明と同時に、いかに脱出するかといった、先が気になるストーリーも面白い。
また、コンプレックスと向き合う主人公「カスミ」の成長物語も兼ねており、こちらの展開も気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
体が石化する謎の伝染病が蔓延し人類は滅びに瀕した。
冷凍睡眠から目覚めたヒロイン・しずくの目に映ったのは蔦が生い茂り一変した世界。
一体自分が寝ている間に何が起きたのか?
世界はどうなったのか?
大切な人は無事なのか?
古城に監禁された面々はチームを組んで脱出を目指すのだが……
異形の怪物。蔦。ゴシックな古城。
生き残った人々はそれぞれ異なる意見や価値観をもち対立、反目する。
母性的な女性、無邪気な子供、権威主義の傲慢な老人に知的な学者肌……人種も性格もばらけた面々が数多の障害を突破して脱出を目指そうというのだから一筋縄でいくはずない。外側から襲いくる脅威にも増して内側に潜む狂気が伝染し、裏切り者はだれかと疑惑が渦巻く様は息苦しい程。
絵も凄く魅力的。
特に女性の造形がフェティッシュかつコケティッシュ。
岩原さんの絵は女の子の丸みを帯びた体にそこはかとないエロスを感じさせる。
けっして過剰な露出ではないが、しずくが慄く表情や不安に怯える表情にはグッと訴えて掛けてくるものがある。
しずくと謎の男・マルコのじれったく初々しい関係にも注目。
粗暴なマルコを警戒していたしずくが、彼の叱咤を受けて次第に心を開いていく姿が本当に可愛くて萌える……!
人間関係の深まりや変化を丁寧に描写しながら、一方で容赦ない殺戮や恐怖を描くからこそ否応なく緊迫感が高まる。是非とも一気読みしてほしい作品。 -
2巻まで読んだ。
原因不明の病気の治療法が分かるまで、コールドスリープで眠っていた人達が目を覚ました。
するとそこは変わり果てた施設の世界が……
恐竜っぽいものは登場するし、誰が味方かもわからない状況下で、人が死んでいく……
そんな漫画
まだ謎がたくさんありすぎて、この先どうなっていくか気になる -
2016年4月7日
<King of Thorn.>
装幀/米本恭己 -
前からタイトルは知ってたけどなんとなく手に取ってこなかった作品。メジャー感はないけど手堅くおもしろそう。
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全世界で猛威をふるう謎の石化病メドゥーサの感染者が冷凍睡眠施設で眠りについた。だが、彼らがふたたび目覚めた時、そこは…。
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・はるか昔に読んであまりにも不可思議な内容にはいりこめなくて理解できないまま放置してた作品
・今はもう家の本棚にはないので読み返せないのが口惜しい -
原因不明の事故、謎のモンスター、不治の病、脱出活劇のワードと表紙に惹かれて購入。
物語前半はサスペンスホラーチックで、後半は伏線回収でSF調と雰囲気が変わります。展開は全6巻ということもあり若干早い。
登場する女の子も可愛いですが、絶叫や怯えた表情が多くて、これはこれで…
映画化もされているけどおおまかな設定以外は全くの別物になっています。