千歳ヲチコチ(8): IDコミックス/ZERO-SUMコミックス (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 131
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758031851

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり最終巻まで二人が出逢うのを引っ張ったのね~な最終巻。いや~長かったな!しかし、出逢ってからは早かったな!という怒涛の展開でしたが、これまでの経緯がちゃんとチコちゃんと亨氏を結び付けていて、お互いの想いを自覚して通じる瞬間は秀逸でした。『手紙』と『詠』がどんな情報アイテムだったかを言葉で説明せずに物語で表現しきったところが素晴らしかった。

  • 平安時代ものラブコメ大団円の完結巻。

    8巻かけてやっと出会うヒーローとヒロイン。「どうして何も残して下さらなかったの」ってなくチコが可愛くて可愛くて。62話からの流れが大変エロくて少女漫画でよいです。しかしこの人たち作中ではキスもしないっていう。

  • 平安すれ違いラブコメ、大団円での完結!
    平安時代の習俗やニュアンスを現代語などで翻訳しつつ、手紙や夢といった当時コモンセンスでありながら大切な文化、「心通うもの」とでもいいましょうか、これを確かに感じられる素晴らしい作品だったように思います。

    ◆すれ違いと出会い
    章について語る前に、まず表紙が良い。
    本を開く(電子書籍だけど)前から「うおー!」とテンションが上がりました。

    さて、チコが亨くんに出会うところですが、非常に良いシーンでしたね。
    眠るチコが亨くんの裾を掴んで、ふたりは出会う。
    新嘗祭(2巻)で眠る亨くんがチコの裾を掴んだシーンと対比になっています。
    夢がふたりを繋げる、しかし新嘗祭の時点では出会わずに、手紙(心)だけが受け渡されます。
    当時ふたりは互いのことを何も知らない状態でした。
    しかし本巻でふたりは出会います。
    その違いは、互いが互いを探して積み上げたものがあり、兆しを得ていたこと。
    この違いはただ事実ではあるのですが、そうしようというふたりの意思があってこそ、互いの距離を縮める結果になったのだぁと感慨深くなりました。

    ◆それから
    以降は本当にただの感想なんですが。
    出会ってからの展開が早いこと早いことw
    それだけため込んでいたのだろうし、「お友達じゃ嫌」のブーストがかかっていたんだろうなぁと思っています。
    「私の妻になってくれませんか」で、ちょっと叫びました、座ってたのになんか立ち上がってました、うおー。
    そこから「あっ…父です」までの流れは、ベタですがめっちゃ笑いました、好きです。
    その他にも、あの人もこの人も救われていて、本当に大団円だなと。
    あと、虫を見るような目で見られたい男たちが面白すぎた。

    王道と風変わりさが同居した、良いラブコメでした。
    面白い作品をありがとう。

  • 時は千の年の昔、平安時代。
    雲をつかむような望みを前にすると、誰もがあきらめかけてしまいます。
    しかし困難にあっても挫けず前を向き続ければ、かなう願いもある…。
    雅な時が流れる平安時代で賑やかな人々に囲まれながら送る日常絵巻、ついに大円団。

    長かった! 長かったんだここまで! まさか本当に出会うことで完結するとは思っても見なかったけど、今までがかなりの焦らし展開だっただけに、これ以上ないくらいに盛り上がったのでこれはこれで良かったのかも。
    とにかく二人が出会ったとこからがニヤニヤもので、今までが嘘のような急展開で、一気読みだった。てっきりこの二人のことだから、出会ってからがまた長いんだろうなとか思っていただけに、予想以上!
    特にチコは恋とか分かりません的な展開になるかと危惧していただけに、はっきりと友達じゃイヤと宣言してよっしゃ!ってなった。
    春雪さんはなんか特殊な何かがあるのかと思ってたけど、別にそういうキャラではなかったようだ。お婆さんとチコのお母さんが意気投合したという意外な接点があって良かったけど、春雪さん自身がチコにそういう感情をもっていたとは予想外。あれ、そういう空気あったっけ?
    思ったより結婚話はとんとん拍子で進んで安心した。個人的にはその後であと一冊分くらい見たいところだったけど、巻末4コマがほほえましかったのでひとまず満足。虫を見るような目で見られたい…にすごく笑った。

  • 最終巻だったのか!
    ちょっと駆け足っぽい感じもしたけども、充実感ある最終巻だった。うん。スイートだった。

  • ようやく!出会ったー!!出会い方が素晴らしかったですチコ可愛い。今までのあれこれが綺麗にまとまっての大団円、とても面白かった!

  • 完結にして、大円満っっ
    文句なしで、殿堂入りである
    資料がそう簡単にゃ手に入らない平安時代を舞台とし、ここまで、現代人の心に響くラブコメを描き切られたら、漫画読みとして感服するより他ない。しかも、くっつくべき男女が、色々とあった末に結ばれるのだ、殿堂入りにしない方がおかしい
    柔らかいんだけど、意外と吃驚するくらい、ガッツリとした芯が通っている絵が、仕事や友情、そして、恋愛と言ったピースを組み合わせたストーリーの魅力を奥底から全て引き出し、読み手に雅な夢を見せてくれる
    改めて、一巻から読み直したくなった。正しい(?)意味合いでの、萌えがあったように感じる
    『堤中納言物語』の“虫愛ずる姫君”を軸にしてるので、きっと、この『千歳ヲチコチ』を読んで、心に何らかの刺激を受けた人間は、この時代の他の名作も読みたくなったに違いない
    『信長の忍び』は日本史の授業で使ってもらいたいが、こちらは古文の授業で用いて欲しいもんだ。極端な話、どんな教科も興味を持つ事が、成績を上げるコツであり、まず、生徒に「これ、面白そう」と思わせるのが、教師の仕事だ、と私は思うんだよな
    次回作が実に楽しみだ。個人的にゃ、四コマ漫画で、今作のような、ややこしめなラブコメを描いて欲しい。しかし、まず、先にゲットすべきは『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会』、略して、「どろ高」だ。D・キッサン先生の作品はこの『千歳ヲチコチ』や『矢継ぎ早のリリー』、『ゆり子には内緒』と、どれも面白いが、最も好きなのは、「どろ高」なのだ
    この台詞を引用に選んだのは、ただでさえカッコいい亨が男前に見えたから。こんな事を言われたら、父親としちゃ、私情より、娘の幸せを想って潔くなれちゃうわ。実際、この台詞で、亨に惚れ直したから、感想を書く手・・・指にも力が入った

  • よかった。すてきだった。

  • ウェブでも読んでたけど改めて。字が小さくて最後の方のつめつめ読みにくかったです。

    ワキ役達が魅力的過ぎたので駆け足で畳み掛けられてちょっと寂しい。エマのような番外編を是非とも希望したい。
    東宮さまとフラグ立てたなりちゃんとかなりちゃんとかなりちゃんとか!
    頼任とかサリーとか!最近長山さんと仙河の出番が少なかったのでその辺とか。
    颪とか!
    あまりの詰め込みに打ち切りだったのか?と思わずにはいられない。

    近くて遠い一千年前のラブコメ。
    享はチコの家にお婿に入ったんですね。
    大団円でよかったです。
    どろ高も完全版が出るようで。嬉しい

  • 平安時代が舞台。「上達目」「内舎人」などの平安時代の単語を使っているかと思えば、「3D」とか「中二」など現代語もバンバン出てくるミスマッチが面白い。チコと亨のニアミスとコメディのバランスがちょうどいいかんじ。登場人物がちょい役含め、みんないいキャラしてる。3巻のひいな人形の顔が好き。
    終盤から駆け足で終了。もうちょっと2人が会うまでエピソードがあると思っていたのであっさり完結して残念だった。

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