ひねくれ宰相とエルフの姫君―恋をしたまえ、この僕に。 (一迅社文庫アイリス)
- 一迅社 (2013年3月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758044233
感想・レビュー・書評
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残念ながら、どのキャラクターにも感情移入できなかった。回収されてない伏線があるから、続編で回収されるのかとは思うけれど、悲しいがおそらく手を伸ばすことはないかと思う。
箱入り娘で世間知らずなヒロインは、他の人の意見に流されがちで、序盤はそれでもやむを得ないかとは思うが、後半でも、行動は起こすがそのきっかけが他人の意見ばかりで、自ら考えている感が薄かった。ちゃんと自ら考えて行動するように成長していく女の子が好きなので、かなりしんどいキャラクターだった。
ヒーローは個性的で印象深かったが、最後の最後にヒロインに対して撮った態度が非道過ぎて、それが好印象を台無しにしてしまった。
ヒロインとヒーローの関わり方から、ヒロインがヒーローを好きになる過程が見えてこず、また一瞬登場しただけであまり意味のないキャラクターが散見されて、ストーリーを為していないようにも思えた。
何より、国の一大貴族があんな事になって、支配者たる王家やその周辺が何もしているように見受けられないのが、個人的には致命的だった。
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エルフの末裔たる少女は、家族全員に王子妃を
切望されている。
しかしある日、それが無理だと分かったとたん…。
ストーカー? いやヤンデレ? と悩んでしまうほど
怪しげなヒーロー(笑)に手助けされつつ
次兄を探す主人公ですが…騙され具合がw
いやどう考えても連れ回されてるだけ! と
突っ込みがいがある捜索方法です。
当初、うっかり王子を見習って(?)彼の事を
ものすごく疑いましたが。
心を砕いてくれたから、というのはありますが
本当にそれでいいのか!? と聞きたくなるお相手。
あの家にいるぐらいなら、そちらがいいですけどねぇ。
そして偽次兄、完璧に習得できたようで?w -
洗脳されたように家族の言いなりになっていた主人公の元へ、変質者気味のヒーローが現れて恋に落とされる物語。
理由はともかく、かなりおかしなヒーローなのでその辺を許容できるかどうかで評価が変わりそう。 -
会話のテンポが良いのでさくさく読める
ヒーローは押しの強い変態だけど
ぽんぽん出てくる言葉が面白いのでだんだん応援したくなってくる
イケメンは何をしてもいいのかなあ
イラストも好み -
心がないから彼に心を動かされることはないと思っていたのに、いつのまにか彼の言葉を信じ始めたレナ。でも彼の言葉はどこまでが本当?全部嘘?
そんな彼女にぞっこんの宰相ヴィクトリアス。
長年の肩想いの妄想でかなり鍛えた、言葉巧みな愛の表現に、ニマニマと嬉しくなってしまう罠。
彼のくどき文句にくすぐられながら、中盤での彼の拒絶に鬼キュン。
彼の気持ちを振り向かせようと、自分の殻を破る彼女にグッときた
ちみの計画は、No.cが多かったナ。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2826.html -
ヴィクトリアスが十年かけてこじらせまくった初恋が、漸く進展する大一番なお話ですな。状況にあわせて計画を切り替えていくヴィクトリアスの様子が積年の妄想の重症度を物語ってますが、レナがまた程よくはずしてくれて、なかなかヴィクトリアスの思い通りに行かないとこがよかったな。ただ、最後の終わりかたが、レナのお家事情とか、妖精王の手紙とか中途半端なのが、残念だったかな~。