- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758413312
感想・レビュー・書評
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かつて、第一作目を読んだ気がするが、(ブクログ登録前)記憶があやふやなままここに飛んでしまった。
が他のシリーズもぜひ読みたい。
これの前に読んだ「山奥ニート」通じる部分があるかな。
人間の生き方に、決まりはないことに気づくかどうかは大きい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつものように日々の生活をいとおしみながらも、ときに世の中に役立っていない自分に落ち込む主人公にほっこりする作品。誰かの役に立ちたいと、今の自分にできることを模索するところに共感もしながら読みました。
印象的だったのは、
不仲だった母が認知症で、自分を認識しない。それがかえって楽。「知り合いかもしれないけれど、よくわからない人」として母に認識してもらうほうがありがたかった。
という一節。母親と娘の関係ってなかなか複雑で、私自身も母の縛りの中で育ってきたなと思うことがあります。その重みを苦しく感じていたけれど、「そうなんだ」と気がついた頃から客観的に見られるようになり、気持ちが楽になって母との関係もよくなってきたなと感じます。
でもどうしても上手くいかないときに、物語のように母親自身に変化が起こることで、関係性が変ることもあるのかもしれない。予期せぬできごとにも、意味があるのだなとも感じました。 -
相変わらず、
淡々とした日常の最後に
ドラマ的な要素を入れ込む群さん。
またハラハラする展開なの?
という思いも
どこか
「終わらないで欲しい」気持ちが勝り
嬉しい。
これ読むと
毎日しっかり生きたいと思う。 -
ネコがタイトルに入っているので読んだし、もともと群ようこさんが好きなのだ。淡々として山も谷もない。物足りないけど疲れなくてその清貧ぶりな生活感を何とか自分の無駄だらけの生活に生かしたいと思ったりするのだ。
一作目の「れんげ荘」を読んだとき静かな感動があった。働かなくてこんなに品よく清々と暮らしていけるのだと。何とか自分も男だけど、こんな風に暮らしてみたいと。でも、それはなかなかできなかったし、仕事もやめられなかった。それで、このシリーズの中に自分を投入してその暮らしを楽しむことにしている。
ネコとの交わりをもっともっと描いてほしいのだけれど。 -
れんげ壮シリーズ第4弾。
第3弾の含みを持たせた終わり方をとりあえず回収し、タイトル通り散歩するネコ=ぶっちゃんの話。
生活に変化はそんなにないけれど、コナツさんの動向が今後も気になる内容。 -
れんげ荘シリーズ第4弾。表題はぶっちゃんだったのね。傾倒しがちな自分を認めながらも抑えつつ認知症になった母親との距離感にも考えさせられるものがあったなぁ。コナツさんには終始イライラだったし、またもや新たな問題の起こる予感すらあって。自分らしくいきることはどこかでおとしどころを作ることなのだろう。はたからみられて如何よりも自分で納得する生活、巻を重ねるごとに痛感するテーマ。他人事じゃないよね。
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バリバリのキャリアウーマンが、仕事を辞めて毎月10万円で生活するシリーズの4作目。
大きな事件の起こらない、日常生活の中のちょっとした出来事を綴った、穏やかなストーリー。
…だったけど、4作目に入って少しずつ“事件”が起こり始めています。
3冊目のラストで倒れた主人公(キョウコさん)のお母さんが認知症になったり、れんげ荘の(元)住人のコナツさんが生活力のなさを発揮したり。
キョウコさんのお母さんはいわゆる「独親」でキョウコさんとは不仲。そんなキョウコさんの理解者であるお兄さんが素敵だなと思いながら呼んでいました。 -
れんげ荘四冊目。母の認知症により、娘と認識されないがその方がお互いに幸せかもしれない、というなんともわびしい状況が描かれる。娘であり、娘の母である自分として、こんな母娘関係は避けたいなあと思ってしまう。今回はコナツさんが頻繁に登場するが、コナツさんに対するイライラや怒りがまた人間らしくて、キョウコに同感してしまう。続きが読みたい!
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シリーズ第4弾。
無職のキョウコは都内の安アパート「れんげ荘」で、相変わらずのひとり暮らし。
前作がキョウコの母親が突然倒れたところで終わり、どうなることかと思ったが、キョウコの生活はあまり変わらず、ほっとした。
「れんげ荘」の住民とのなんでもない会話が面白く、続きもありそうで楽しみ。
(図書館) -
れんげ荘物語シリーズ4作目。ひとりで歳を取ることを考えさせられたり、いまどきなのか若い子の考え方に驚かされたりと、サラッと読めてあっと言う間に終わってしまいました。が、5作目に続くのかと思う結末。