- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758414357
作品紹介・あらすじ
令和ぶっちぎりのノワール降臨。
中国系マフィア、ヤクザ、警察。
池袋、ワルたちの狂宴——。
「大胆な発想力と緻密なディテールに唸らされ、激しい嫉妬さえ覚える。
今もっとも熱く激しい街・池袋の裏社会の住人たちと警察組織の手段を選ばぬ闘争にいたく興奮した」
――作家・深町秋生氏
強固な組織力と圧倒的暴力を持ち、池袋に本拠を置く中国系反社組織「玄武(シェンウー)」。
この組織を率いてきた孟会長の死期が迫っていた。表面化し始める跡目争い。
この機を虎視眈々と狙う対立ヤクザ久和組、そして反社撲滅を目指す警視庁。
危ういバランスを保っていた街は、玄武が飼う暗殺者・送死人が一人の女優を殺したことにより、破滅に向かって派手に弾け始める――。
感想・レビュー・書評
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129なんか大沢在昌と長浦京の作品を読んでるようで爽快感があるね。まあ人が死にすぎるけど。若気の至りが生きるための殺し屋とはちょっと飛躍が過ぎるけどね。
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長沢樹さんの今までの作品とイメージが違います。
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中国系反社組織と対立するヤクザ、そして警察のバランスを保つために裏で動いている存在があった。しかし反社組織の会長が死に瀕し、そして都市伝説ともいわれる暗殺者「送死人」がとある女優を殺害した後、危ういバランスが急に崩れ始める。またしても血を血で洗う抗争が起こってしまうのか、そして混乱を引き起こそうとしているのは誰なのか。スリリングなノワール小説です。
裏の顔を持つ記者の三砂、父の遺志を継ぐ警官の鴻上と、得体が知れないながらも魅力的なキャラクターが主体の物語に引きつけられます。パルクールの技を駆使する「送死人」の活躍は、アクション映画を観ているような感覚でした。映像化したら凄そうだなあ。
ハラハラドキドキ、わくわくしっぱなしの展開ですが、しかし裏に潜む黒幕の意図がなんとも悪辣。反社、ヤクザ、警察、三者の中で一番恐ろしいのは何だろうか、という気にさせられてしまいましたが。どこにでも悪辣な輩はいるものですね。 -
記者が主人公に池袋を舞台とする大沢在昌ばりの暗黒ものかと思えば、実態は秩序を守るために働く殺し屋で、対立する謎の勢力に送り込まれたさらに凄腕の殺し屋との死闘を繰り広げる。
とにかく人が死ぬ。が、陰惨な印象はない。
主人公を追う女刑事と最後の一度だけ協力関係となるが、女刑事の性格からすれば、主人公を見逃さない展開もあったのではないだろうか。 -
クール
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『娯楽』★★★★★ 10
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★★★ 5
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★★★ 10
《総合》76 B