笑う警官 (ハルキ文庫 さ 9-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 3966
感想 : 440
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432863

作品紹介・あらすじ

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 最後まで、飽きさせない。

  • 2回目の読了。やはり面白い。北海道が好きだ。

  • シリーズ完結と聞いて、
    改めて読み直したのだが
    やっぱりおもしろい!
    これは、警察小説の名作だ!
    汚れたものに蓋をする
    腐った警察内部の体質を
    見事にまで描ききった。
    ここから道警シリーズが
    始まったと思うと感慨深い。

  • この作者の作品を初めて読みました。
    どんでん返しというほどのものはありませんでしたが、謎が残らず分かりやすい結末で読み易いと感じました。

  • 道警シリーズ、刊行順に読み進めよう。警察小説は単なるフィクションとは言い切れない。正義の組織でなければならない警察に私達など窺い知れない闇が存在しているような恐ろしさを感じさせる。

  • 知ってる作者の本をなんとなく見つけて。初版が2004年ということもあり、最初は出てくる通信機器の古さ、情報伝達の遅さにちょっとイライラしてしまったんだけど(笑)レトロな雰囲気を味わおう、と思うとそれはそれで楽しく読めた。情報通信機器の発達が目まぐるしすぎて、20年くらい経つと一種の時代小説的な味わいが出てくるものだなあ(笑)
    同作者の「警官の血」が好きなので、途中、倒錯趣味の話が出てきてから俄然盛り上がった。ノーマルを求められる組織にうっかり入ってしまったアブノーマル趣味の持ち主…。ストーリーもそのへんから一気に畳み掛ける感じで、最後の裏切り者を出し抜くところまで緊迫感あって楽しかった。仲間がどんどん集まる一方で、実は仲間と思ってたら仲間じゃなかった、とはね。
    小島さん好きだな~女性像としてはまあ古さは否めないけど、ヒロインというよりバディみたいな感じで良い。
    映像化されてたの知らなかったけど、津久井さんはどう考えても宮迫じゃないだろ!!!(笑)

  • 個人的に前半は少し重かったが、物語の終盤では引き込まれるような描写で大変おもしろかった。
    話が進むに連れてスリルも感じられて良い。ラストは主人公の思惑がバチッとハマり、とても爽快だった。

  • 2023.5.25

  • うたう、のほうがしっくりくると思う
    文章細切れの苦手作品で読み切りにものすごく時間がかかった

  • 佐々木譲の道警シリーズの第1巻。
    冗長とした話の流れ。とりたてて盛り上がりに欠ける。初期の作品だから、仕方ない部分もあるかもしれない。導入の1冊目としてはもっとインパクトがあってよかったと思う。
    道警第2巻を読んで、同じような感じだったら、これまでとしたい。

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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