雛の鮨―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-2 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)
- 角川春樹事務所 (2007年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758432993
感想・レビュー・書評
-
わざわざ「料理人」をうたうなら、もっと料理を出してほしい。
他の皆様のレビューにまさに納得。
コース料理でいえば、オードブルなのでしょうか。
ともかく主人公に亡くなった先代の裏稼業を
早く継がせたいという一心で物語が進んでいるような気がします。
確かに、主人公が密偵という裏稼業を継がないと、
さまざまな事件に絡めませんものねぇ。
ということで、
この後きっといろいろと話がふくらむのではないでしょうか。
学校図書館にはコレしかなさそうなので、
市立図書館でご縁があったら続きを読みたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語としてのおもしろみに欠け、設定に無理がある。加えてリズム感のない文章。二話の途中で挫折。
-
季蔵は武士から町人になったとはいえ、言葉が・・・。時折おき玖とダブって、どっちが話しているのか分からない時も。どっちかといえば、亡くなったおとっちゃん、長次郎の話を読みたかったなぁ。オットコ前だったろうなぁ。サラっと読めるのは良かった。料理人というのならば、澪ちゃんの方が読ませてくれるな、と思った。
-
事件の解決があっけない気がします。登場人物は魅力があって、設定も期待させるものがあるのに残念です。
-
本屋さんで、みをつくしの側にいつも置いてあるから読んだのだけど、
話の流れが掴みにくいのは、私の理解不足なのだろうか…? -
みおつくし料理帖を最新巻まで読んでしまったのでこっちに。
でも捕物帖だからなあ…料理の描写が少なくて残念。
長次郎柿はおいしそうだった。5年しか修行してないのにこれから大丈夫なのかな…\(^o^)/ -
季蔵はもとは武士だったが、「塩梅屋」の料理人になって5年。
28歳の長身、引き締まった体つきのかなりいい男。
銀杏長屋に住み、棒手振りの三吉が売りに来た納豆を買う平和な朝。
朝飯のためではなく、料理の研究のためだった。
ところが、仕込んでくれた恩人の店主・長次郎が亡くなる。
大川端でおろくが上がったという騒ぎに駆けつけると、自身番屋に運ばれていた。首の後ろに小さな刺し傷がある。
同心は気力のない様子で、覚悟の自殺と決めつける。
殺されたのに、川で落ちたとして、すまされてしまう。
納得がいかない季蔵と、長次郎の娘・おき玖。
おき玖は真っ黒に輝く目をした可愛い娘。
少し前に千代乃屋の若主人が急死する事件も起きていて、やはり首の後ろに傷があったという?!
捜査がされない理由には、意外な背景が‥?!
別棟での特別な客の接待は主人だけがしていて、手を出したことがなかった。
別棟のご贔屓客とは…
北町奉行の烏谷椋十郎(からすだにりょうじゅうろう)に関わりがあったとわかる。
季蔵が侍をやめるについては、無念ないきさつがあった。
堀田季之助と名乗っていた頃、鷲尾家用人の娘・瑠璃と許嫁だったが、鷲尾家嫡男・影守に奪われたのだ。
その過去がまた動き出す…? -
飯屋で捕物というのは、良いじゃないか。面白く読んだ。
四季で一冊というのも、大切に味わえて良い。
それらしすぎる、という点もあるけれど判りやすく、反対にあっさりとした料理描写がそそる。 -
時代小説。元武士季之助が町人で料理屋「塩梅屋」の使用人→店主季蔵となり、裏稼業も継ぐことになる過程を描いたシリーズ第1弾。
もう少し料理寄りの小説化と思っていたが、裏稼業メインの小説だった。
事件の解決場面に正直、物足りなさ感もあるが人情味あふれる部分も多く第2、3、、、弾と読み進めたいシリーズ。 -
読みやすさと、ややこしくない設定がお好みに。
シリーズでまだ何冊かでてるので、続けて読むこと決定。