雛の鮨―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-2 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432993

感想・レビュー・書評

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  • 短編の連作でちょっとした空き時間に読むのにちょうど良いが、どうも私には合わない作品のようです。
    文章がギクシャクしていると言ったら良いのでしょうか、説明文の羅列のような感じがしてしまう。
    それぞれの作品では持ち上がる事件にまつわる料理を絡めて話が進むのだが。
    起承転結全てが同じような熱量で書かれているような平板な感じを受ける。

    素人が失礼な事を書きました。

  • あら。
    意外と面白かった。

    春・夏・秋・冬と季節に添った4編が収録されている。
    それぞれ季節を大事にした料理が登場するものの、
    料理よりは捕物に焦点があたっているので肩すかしを食らった感もあるけれど、そういえば、「捕物控」ってなってたね。。。

    塩梅屋の主人、長次郎亡き後、店と一緒に大きな秘密も任された季蔵。
    続巻も読んでみようとは思うけれど、事件の顛末は全てテンプレートな結末かな、という一抹の不安もあったりなかったり。

  • 手に持つ刀を包丁に替えた、料理人・季蔵。
    ある日主人が大川橋に浮かんだ。江戸の四季を舞台に季蔵が様々な事件に立ち向かえ、粋でい捕物帖捕物帖  第1弾

  • 江戸日本橋の一膳飯屋「塩梅屋」秊蔵は、元武士で、今は北町奉行の烏谷椋十郎からの指令を影でこなす「隠者」となっている。この秊蔵が料理に絡んだ事件を先代の娘おき玖、店の常連たちと共に解決していく物語。おき玖の秊蔵への恋愛感情や秊蔵の元許嫁、瑠璃なども彩りを添えてただの捕物だけでない人情物語。
    第1巻「雛の鮨」ひな祭りの鮨がテーマに。
    第2巻「悲桜餅」第3巻「あおば鰹」というように
    江戸時代の各季節の料理を事件にからめて紹介していくのが面白い。
    第1シーズンは「恋しるこ」の26巻まで。

  • 2022.03.22

  • 料理屋「塩梅屋」の季蔵が事件解決のために動くシリーズ。作中登場する料理や町の人々の暮らしの描写がよかった。なかなか大変な過去を持つ季蔵だけど、彼が抱えるものに関しては今作ですでに明かされ、意外とあっさりな感じ。続きどうなるんだろう。

  • 面白くなくて途中でやめた。
    全然粋でいなせじゃないし…

  • 4篇で1冊となっているのはよくあるパターンで違和感もなかったけれど、
    1篇ごとに殺人が起こり、解決されるのは随分とせわしない気がする。
    もうちょっとゆったり構えて欲しかったというのが率直な感想。
    第三作までがセットで販売されていて、エピソード0として「長崎菓子」が
    プロローグとして挿入されていた。
    まだ季蔵の許嫁、瑠璃が闊達に生活している様子が描かれているが結末は暗
    い。

  • 訳あって武士を捨てた季蔵。尊敬していた料理屋の親方長次郎が或る日突然骸で見つかった。どう見ても殺しだったが、事件を増やそうとしない同心は、自死と片付ける。犯人を必ず見つけると心に誓って季蔵は事件の真相に近くが、それは親方の裏の仕事もしることに。
    推理も楽しく、当時の料理も知るという2度美味しい仕組みのシリーズ!

  • みをつくし料理帖がとても好きなので、江戸の料理人の話ということで読んでみた。料理の話と捕物の話の両方という感じで、捕物帳も好きな私にはとても読みやすかった。展開も早くて、余韻に浸る間もなく次の話にどんどん読み進めていったらあっという間に読み終わってしまった。人情的な話をもう少し読みたいと思いながら、おもしろそうなシリーズに出会えたので、次作以降も読んでみたい。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、刀を持つ手を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をするが…。(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場。

    平成30年10月20日~23日

  • 面白そうなシリーズだな、と最初の刊を読んでみました。少し私が思っていたのとは違ったかな…。感情を現す文章が何だかぎこちなく挿入されてる気がして、時々本を置いてしまいました。季蔵も男前設定なんだけど、表紙の男性がどうしても男前に見えなくて、それも合わなかった1つかもしれません。事件はかなり悪質で低俗な内容だけど、「元」侍の季蔵が解決するにしてはスピード感がありすぎて驚きました…笑 役人を騙る季蔵は罪にならないのだろうか。続編は微妙です。

  • 20180307読破
    料理人季蔵捕物控 1
    ☆2.8 四捨五入して☆3評価
    読み始め、台詞が現代的で軽く驚いた

    ・雛の鮨
    ・七夕麝香
    ・長次郎柿
    ・風流雪見酒

  • まあまあかな。
    事件の終わらせ方がさくっとし過ぎな気もするけど。

  • 展開が雑すぎる。20巻くらい出てたから面白いはずだと思ったのに、ショックだなぁ。

  • 初めての著者。江戸時代の捕物と料理、これ以上の組み合わせはないね。次も読みたくなる。

  • 連作短編4編
    武士を捨て料理人として生きる季蔵.のっけから主人長次郎が殺されて、あれよあれよという間に主人の裏稼業まで継ぐ事態になってくる.が,少しご都合主義的で,人物がみんな人形か出来の悪い俳優のようで,全体にぎくしゃくした感じが残った.

  •  結構おもしろいな、て思ったのに、意外と評価が低い…。
     他のかたのレビューにもあったけれど、確かに、痛快さにはちょっと欠けるかも。
     でも、料理人が主人公だし、この程度でいいのかな、と思うんだけれど。

     料理については、正直、私は食べものにまったく拘りがないし、どうでもいい人なので、描写のうまい下手はよく分かりません。

  • イケメンがやたら登場する小説。眼福眼福。ヒーローがふつうに男前っていいよね。安心して読めるわ。
    これは・・・「時代小説」に分類されていいのかしら。笑
    最後まで
    「烏谷を信用して、ええの!?」
    と、そういう方向でのどんでん返しにソワソワしたけど、信用してよかったみたい。たぶん。

    池波正太郎氏でもそうやけど、いい人はイケメン、悪い殿様は性根まで腐ってる、って、わかりやすい設定が好きだ・・・。
    あとそこに料理ネタを放り込んできてくれたらいうことなし・・・。

    この「長次郎柿」って、干し柿とはまた違うよねえ・・・。
    美濃柿か・・・。たぶん、わからん・・・(笑)。
    ここらでは四角くて立派な富有柿を高値で見るけど・・・、んん? あれっ、美濃柿って、富有柿の一種?

    でも、作中で語られた「美濃柿」は、やや長細い楕円で先が尖ってるみたいな印象やったけど、違うのかな??


    あとはまあ、お雛様のお鮨がおいしそう・・・。
    一話から四話までで季節がひとめぐりしてたねえ。


    瑠璃ちゃんのこととか、すごいオチになってるし、この先季蔵は離れで裏稼業を営むのかなとか・・・。
    (まあ、営むやろうな)

    とりあえず早急に続きを読もう。
    しかしこれはドラマ化されてないのねえ、意外。


    ■■■■


    ■猪牙舟 ちょきぶね

    猪の牙のように、舳先が細長く尖った屋根なしの小さい舟。江戸市中の河川で使われたが、浅草山谷にあった吉原遊郭に通う遊客がよく使ったため山谷舟とも呼ばれた。

    (2016.10.08)

  • 期待が大きすぎた。

    暇なときに手元にあれば読みたい。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。「料理人季蔵捕物控」「口中医桂助事件帖」「鶴亀屋繁盛記」「余々姫夢見帖」「お医者同心中原龍之介」「鬼の大江戸ふしぎ帖」「はぐれ名医」シリーズなどの時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリー「青子の宝石事件簿」シリーズ、『わらしべ悪党』も刊行。

「2023年 『花人始末 椿の花嫁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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