- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758433754
感想・レビュー・書評
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家族を守るしっかり者の女性。自分が殺されてしまい犯人は捕まらず、婚約者や家族のその後が気になる思いで、他人の身体を使って命日にだけこの世に戻ることができる。
家族や友人、恋人の本音やその後に傷ついたり悩みながらも生きている人間へのエールに変わっていく心情の描写に注目。
お話の設定はなかなか面白くて良かったのだけど、それぞれのストーリーが浅いままになっちゃったのが惜しい感じがした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
通り魔によって殺害された楠木葉子が、毎年命日に生きている人の身体を一日借りて、自分の死後の世界を確認するっていうサスペンスちっくなストーリー。
設定が面白くて、読みやすかったけど、ちょっと期待とは違った展開。
私達が生きている1日の大切さを直接的に語りかけるのではなく、自分がいないとダメだと思っていた世界が、いなければいないでなんとかなる、っていう切ない感じ。
でも、だからこそ自分がどう生きた いかを改めて考えさせられる。
終わりかたが、モヤっとしたけど、これはこれでいいのかもしれない。 -
面白かった。みなさんの読んだ感想色々とあるけど、私は面白かった。
新津きよみさんは初めて読んだけど他の作品も読んでみたい。
「彼女の遺言」もあるのね。読まないと! -
発想は面白い。 借りた人自身では出来ないことをやりつつ、自分の事件も解決!ならもっと良かったのに。後半に向かうほど役にはたっているようだが 最初の妊婦さんだけ何かモヤっと。 事件の方は家族の本心が覗けただけで、たいした成果無し。で、逮捕されました。よかったね。って、
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通り魔に殺された主人公が自分の命日に他人の身体を借りて1日だけ戻ってくる話。
最初は自分が死んだ後、家族や婚約者がどうしているかを確認する。しかし、借りていた身体が妊婦でさらに不正出血してしまったことで翌年蘇った時に無事出産できたか気になってしまう。母子ともに無事だったものの、空白の1日に悩まされ躁鬱になってしまったことがわかり、生きている1日がどんなに重いか、を実感する。
ということが主題らしい。
あんまり感じることもなく、ただ物語として普通に読めるという感じ。 -
死者も成長する。
なんだか葉子も夏美も私に似てるところがあった気がする。
精一杯生きることを楽しまないといけないなと思いました。 -
通り魔殺人により殺された主人公が、
命日に限り他人の身体を借りて蘇る。
借りた身体の持ち主たちは、
年齢もバラバラで何の接点もない。
それぞれ訳ありな事情を持っているが、
どれも私の気持ちには響かなかった。
犯人を探すわけでもなく、
残された家族の様子見のための蘇り? -
彼女の命日に誰かの体によみがえってくる、ファンタジックな世界。でも、もしかしてこういうことって実際あったりして!?山手線で寝るのはやめようと思った。