古町殺し―鎌倉河岸捕物控〈5の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433785

感想・レビュー・書評

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  • 2022年9月8日
    個性あふれる手下たち。
    探索がスピーディーで、現場にすぐ当たる。
    それでも無駄足の方が8割9割。
    腐らず、粘って詰めていく。
    流石金流しの親分。
    こんなリーダーが現在のこの世にもいて欲しい。
    政次がいい。

  • 今回は宗五郎親分が主役です。
    普段から聞き込みに協力してくれた人達に対して、相手の素性に関わらず粋な言葉を添えて必ずお礼を渡す親分の行動が格好いい。
    その人柄と金流しの由来とが相まって、江戸でも相当な有名人みたいです。異色の手先である政次がどのように成長してこの大役を引き継ぐのか、楽しみに読み続けよう。

  • 古町町人が、年に一度、千代田のお城に呼ばれ、公方様と御能拝見する習わしがあるなんて知らなくて、初っぱなから「へえ~」となる。
    時代小説のこういったところも面白いです。

    さて、鎌倉河岸の捕物控も第5弾となりました。
    政次は相変わらずの手代風味でそれがわたしには新鮮に映ります。こんな捕り方がいてもいいじゃない。

    さて、御能拝見を前にして、次々と古町町人が凶刃に襲われます。宗五郎親分も古町町人の一人。実際、物語の早々に謎の刺客に襲われたので、ずっとドキドキはらはらしっぱなしでした。

    畳み掛けるように、犯人をお縄にし、一件落着。
    人死にがでないのが一番だし、そうとは言わないまでも、被害者は少ない方が、本当は好き。。。

  • 金座裏の親方が江戸の粋を見せつける心遣いと手先の若者たちの心意気が、一気に捕り物を読ませるなぁ。それにしても、今回の宗五郎の立ち回りに感動!

  • 2015/11読了。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    徳川家康・秀忠に付き従って江戸に移住してきた開幕以来の江戸町民、いわゆる古町町人が、幕府より招かれる「御能拝見」を前にして、立て続けに殺された。自らも古町町人である金座裏の宗五郎も謎の刺客に襲われてしまう。将軍家御目見格の彼らばかりが狙われるのは一体なぜなのか?将軍家斉も臨席する御能拝見までに、事件解決を厳命された宗五郎が、金座裏の誇りに懸けて探索に乗り出す。鎌倉河岸捕物控シリーズ新装版第五弾。

    12月22日~24日

  • 古町町人宗五郎、格好良いなぁ。

  • 半分以上が表題作絡みの事件に関する記述という今までとは違った構成。登場人物の巧みな使い分けと行き詰まる展開で全く飽きません。問題は、続きが気になってなかなか途中で切れないことでしょうか。

  • やった、ひいきの政次の殺陣が出て来た〜。あの人に演じて欲しいと思う。今回は簡単に解決できず、宗五郎もちょっと苦悩してます。

  • まとめて8巻まで貸してもらったので、もう止まらない。
    どんどん読み進める。。

  • 宗五郎親分のカッコ良さも最高に極まり、将軍様のお声までかかるという、あっぱれ空恐ろしい巻。女郎の内股の入れ墨から、けっこう緻密に繋がった亮吉の船爆破にいたるまで山あり谷ありの展開で、色彩も派手さもあるなかなか面白い巻。政次がちょっと強くなっているのだが、まだまだだね(笑)

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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