恋人の育て方 (ハルキ文庫 ふ 5-1)

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  • 角川春樹事務所
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434690

感想・レビュー・書評

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  • たとえば草柳大蔵とかふと思い出すけど、昔からおじさんが若い女性に人生や恋愛の何たるかを指南するようなナンセンスな本があって、これもその類い。
    こんなの、ほんとになるほどと思って読むような女性っているんだろうか。読者なんかわりとどうでもよくて、講釈たれたい男性著者のためにつくられてるジャンルみたい。ま、決して藤田さんがそういう人だと断言してるわけじゃなくて、このジャンル全般に対する印象として。講釈たれたいのは企画者や編集者かもしれず、それにかつぎ出された態というケースもあるだろうし。
    この本でも、男ってのはこんなふうに繊細な生きものなんだから、時には母のような気持ちになったりしながらかかわっていってあげてね、みたいなことが語られている(語り起こしなので)。何て男にやさしいんだろう。男はそのままでよくて、女にかかわりの努力をしてくれということじゃないか。異性に指南する前に同性に指南せよ!

  • ・草食系女子も増加の一途
    ・下手な先読み、休むに似たり
    ・女の勘を信ぜよ
    ・男育ては子育てに似たり
    ・他人の悪口を言って盛り上がれる相手はお勧め
    ・男と女は、ふたりがよければそれでよし
    ・他人の不倫に寛容であれ
    ・恋は自分を見つめる絶好の道具
    ・自己チュー女は健全
    ・女は優しい嘘つき
    ・恋に公式はないが戦略はある

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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