菊月の香 (ハルキ文庫 ち 1-10 時代小説文庫 蕎麦売り平次郎人情帖)
- 角川春樹事務所 (2011年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758435246
感想・レビュー・書評
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蕎麦売り平次郎人情帖 シリーズ2
南町奉行所定町廻り同心菊薗平次郎は、捉えた男の遺児により、妻と長女を殺され、その事件をきっかけとして、末娘に婿を取り、自身は隠居し、蕎麦売りの屋台店を始めた。
出汁に拘り、少々根は張るが、界隈では、評判となっている。
平次郎は、
長女・萌の元許嫁・定町廻り同心の北原や、元手先の天麩羅屋の鶴七、地廻り酒の行商・蔦吉等の手助けを受け、江戸市井の人々の苦悩や悲しみを救う為、活躍する。
平次郎が住む長屋の住人で、付け木の振り売りをして、その日暮らしの、お舟が、富くじにあたる。
物貰いの丑の過去が明らかになる。
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「そしたらさ、本当に、助けに来てくれた」
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良い義理の親子関係になるところだったのにね。
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富くじが当たったお舟に群がる人々。こういうときだけ身内の顔をする人たち。
物乞いの丑。
簪職人が身代わりになった理由。
大団円ではないほろ苦さがリアル。
情けは人のためならず。 -
L 蕎麦売り平次郎人情帖2
おん富一番…長屋のお舟に富くじが当たる。お舟は亡き息子を裏切ったお篠をうらんでいた。平次郎、事件でもないのに長屋の住人ってだけで首を突っ込むお節介さ。どんだけいいひとなんだ。
月の岬…物乞いの丑、の身の上。
菊月の香…事件らしい事件。同心に頼まれて探索。 -
2011.03.10 読了
今回はみんな万々歳というわけにはいかない話ばっかりです。
前作もどちらかと言えばそうか。
ほっこりするけど悲しいし痛い。
ああもう!平次郎早く幸せになって