みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2012年5月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758436618
感想・レビュー・書評
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『みをつくし料理帖』に出てくる料理の再現写真と、各巻末に載っていないレシピ、作者の内緒噺、澪と野江の幼い頃の物語の書き下ろしで構成されている1冊。このシリーズが好きな人たちのためのファンブックのような感じ。
文庫と同じサイズで楽しめるのはとても良いと思う。けれど、出来れば各巻末に載っていた料理のレシピも改めて載せて欲しかった。料理に絞った料理本として読みたかった。
物足りなさは残るものの、つる家の間取り図を見るのは楽しかったし、内緒噺も作品の裏側が覗けて良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
料理本としてはまるでダメオですが、「みをつくし料理帖」シリーズのファンにとってみれば涙物のお宝でしょう。
実は、私このシリーズ読んでいないのですが、本書に収められている短編「貝寄風」や作者のエッセイを読むと、これは読まなければ損と思わせる私の好きな人情噺の世界だということに気づきました。
女流作家では宮尾登美子の書く世界も好きだったのですが、少々(かなり?)毛色は違えど、作者の優しいまなざしがあふれているのは短編での幼い澪と野江のやりとりからもわかります。
そして、こんなうれしいニュースも。(以下転載)
2019年07月23日
黒木華さん主演『みをつくし料理帖スペシャル』制作決定!
土曜ドラマ
みをつくし料理帖スペシャル
2017年に放送し、好評を博した土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」
続編が土曜ドラマ73分×2回(前後編)で制作が決定しました!
「雲外蒼天」の相を持ち、艱難(かんなん)辛苦に巻き込まれながら、女料理人として、細腕一本で、夢を実現していくヒロイン・澪。
続編では、澪の想(おも)い人・小松原との気になる恋の行方や、幼馴染・野江(あさひ太夫)との今後を占う吉原・桜の宴の出来事を描きます!
原作は、髙田郁さんの累計400万部を超える大人気時代小説「みをつくし料理帖」。
ヒロイン澪を演じるのは、もちろん黒木華さん!
おなじみのキャストに加え、豪華ゲストも花を添えてくれます!
脚本は、前シリーズに引き続き、藤本有紀さん!
江戸の人情と笑い、そして“美味しさ”満載のドラマを再びお届けします!
【主演:黒木華さんのコメント】
「また澪を演じられる事、大変嬉(うれ)しく思っております。
澪の心尽くしの料理と、人と人の関わり合いの深みを、前回と変わらず心を尽くして演じたいと思います。キャストやスタッフのみなさんと再会出来ることが今から楽しみです!」
【あらすじ】
前シリーズから3年後の江戸。女料理人として澪(黒木華)は精進を重ね、つる家は繁盛していた。小松原(森山未來)や源斉(永山絢斗)もつる家を訪れる日々。
ある日、武家の奥方・早帆(佐藤めぐみ)がつる家を訪ね、澪に、料理下手な自分に料理を教えてほしいと言いだす。種市(小日向文世)の許可もおり、澪の料理指南が始まる。そんなある日、早帆の母が腎の病でもう長くないことを知った澪は、源斉の知恵を借り、腎の病に効くという「ははきぎ」の実(とんぶり)の料理に取り組みだすのだが、寒い中での水作業のあまりの難業に芳(安田成美)は澪の身を案じる…。
「これを母上様に…」と、ははきぎ料理(とんぶり飯)を完成させた澪を、早帆は、ある武家屋敷に強引に連れていく。待っていたのは、早帆の母であり、小松原の母・里津(富司純子)だった…。
土曜ドラマ『みをつくし料理帖スペシャル』
【放送予定】
2019年12月14日(土)・21日(土)午後9時~ 総合テレビ(73分・全2回)
※4K一体化制作(4K放送日時未定)
【原作】
髙田郁「みをつくし料理帖」
【脚本】
藤本有紀(連続テレビ小説「ちりとてちん」、大河ドラマ「平清盛」など)
【音楽】
清水靖晃
【出演】
黒木華 森山未來 永山絢斗 成海璃子 萩原聖人 木村祐一 村杉蝉之介 柳下大 蒔田彩珠
波岡一喜 佐藤めぐみ 永尾まりや 徳井優 松尾スズキ 伊武雅刀 麻生祐未 富司純子
小日向文世 安田成美 -
みをつくし料理帖シリーズ 7.5
つる家の献立をぜひ、どうぞー!!
つる家の今までの献立が写真付きで載っており、
とっても美味しそうだったー!!
そして、所々に作者のみをつくしへの想いが書いてあり、
ほっこり、楽しませてもらいましたー!!
書き下ろし小説、貝寄風(かいよせ)では、幼い頃の
澪と野江との関わりがあり、これまた野江ちゃんの
優しさにやられたーって感じ。
こんなに仲良しの2人が災害で引き離されてしまうことを
思うと切なかったー(。>д<)
あと、つる家の間取りがイラストであるんだけど、
なんか、小松原さまとか、又次さんとかいて、
切なかったー(。>д<) -
本編のレシピ本。
想像しにくかった料理。
「つる家」の間取り。
もう少し早く出会っていれば、過去の作品をより楽しめていたかも。 -
みをつくし料理帖シリーズのレシピ本。 作品から感じる、こだわりや芯の強さや優しさを感じられてとても良かった。 巻末の書き下ろしも嬉しい。
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どうせなら各巻末に記載されていたレシピも一緒に載せて欲しかった。
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髙田郁さん、料理上手です。間に挟まれているエッセイを読んで、みをつくし料理帖を読み返したくなりました。髙田さんの温かいお人柄が素敵です。澪さんと野江ちゃんの幼い頃の短編も、じーんとしました。みをつくし料理帖、改めて、良い作品だったなと思います。
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温かみと優しさを感じる料理の写真。
種市ではないが、『こいつぁいけねえ、いけねぇよぅ』と、つい口から出てしまう。
みをつくしファンなら料理を作らない方でも、「みをつくし内緒噺」は、一読の価値があります。高田郁さんのお人柄も垣間見ることができ、読者や書店員から愛されているのも納得!
書き下ろし小説『貝寄風』は、8歳の澪と野江のエピソード。野江から「澪ちゃん」って呼ばれなくなるのではと心配する澪が可愛い。成長することへの不安、何かが変わってしまうのではないかという恐れ。確かにあった幼い頃の心情が上手に描かれている。 -
みをつくし料理帖で登場した料理のレシピ集、そして小ネタやエッセイ、書き下ろし短編まで収録ということで大満足の一冊でした。
写真でみるとますますおいしそうですね。
これってこんな感じだったのか!という発見がいろいろありました。牡蠣の宝船とか、ひとくち宝珠とか。
こういう出汁がふんわり薫る身体にやさしそうなもの好きだなぁ。
家でも気軽につくれそうなものばかり。
澪の料理って「食べてみたい」と思うのはもちろんなのですが、大切な人に「つくってあげたい」という気持ちの方が強くなるんですよね。 -
まだ本編追いついてなかったけれど、「つるや見取り図」につられて…
優しいお料理が多くて、写真もほっこりする感じで良かったです。巻末の読み切りも良しで、三方良しの1冊。
2014/2/11読了