天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-12 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2014年8月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758438391
作品紹介・あらすじ
『食は、人の天なり』--医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。
感想・レビュー・書評
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本の傍らにはティッシュ、ゴミ箱設置。
最終巻ということで、涙腺崩壊の準備は完了。
そして1番涙が溢れたところといえば...
なんと!なんと!種市と澪の最後の場面!
皆さんのレビュー見ていると、種市さん、やっぱり人気者だ!なんか嬉しいぞ!
2番目は...やっぱり源斉先生との場面かな。
末永く幸せになっておくれやす!
ああ、ついに、ついに終わっちゃった〜。
お正月にみをつくし全巻満喫しようと思ってたのに。面白すぎるんだよぅ。仕方ない、もう一回読むか!何周でも繰り返し読めそう。
...あれ、でもまだ手元にもう1巻ある?これは?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ未読のみなさん、安心してください、超絶ハッピーエンドですよ!(超絶ネタバレ)
これ以上のハッピーエンドが憲政史上あったであろうかの『みをつくし料理帖』シリーズの十
もう、涙涙の最終巻、途中まで本当にこれできれいにまとまるの?なんて思っておりましたが、心配ご無用、何とかの考え休むに似たりなどと申します通りつつがなくシリーズの幕は閉じました、天晴れ!
そしてシリーズを読み終えて思ったのは、つる家店主種市の人となりの良さよ、ただただ暖かくて人の好いこの店主との出会いがなければこの晴れ渡る空のような幕引きはなかったのよ!
もしかしたら種市こそがこの物語の主人公だったのかも?
そしてもう一つ「雲外蒼天」とは単に澪の相というだけでなく、この物語に登場する全ての人物、いや物語そのもの、いやいやこの物語を愛する全ての読者に当てはまる言葉なのかも
負けずに努力を続ければきっと晴れ渡る空に出会えるよ!この言葉を胸に刻んで明日いや今日からの人生を大切に生きよう!そんな風に思わせる最高の物語でした
最後に巻末の付録が最高でした!是非是非読んでみてちょうよんぴる!(台無し)-
いやいやカリスマレビュアーひまわりめろんの発言は影響力が大きいですから何が起こりますよw
図書館からこのシリーズの貸出が急激に増えたり
ブッ...いやいやカリスマレビュアーひまわりめろんの発言は影響力が大きいですから何が起こりますよw
図書館からこのシリーズの貸出が急激に増えたり
ブック○フから在庫が無くなったり
メル○リから高価格で売買されたり
2022/12/27 -
メロリン久しぶり〜(^^)
来年からこのシリーズ読み始めるんだ♪
でもあっという間に終わるんだろな笑
メロリン久しぶり〜(^^)
来年からこのシリーズ読み始めるんだ♪
でもあっという間に終わるんだろな笑
2022/12/28 -
1Q84さん
カリスマの影響力を甘く見てました
ブックオフの株価にも影響でちゃうんで発言には気を付けます
みんみん
面白すぎなん...1Q84さん
カリスマの影響力を甘く見てました
ブックオフの株価にも影響でちゃうんで発言には気を付けます
みんみん
面白すぎなんでね、既刊で良かった!という気にもならなくはない2022/12/30
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シリーズ最終巻です。
最後に一波乱あるも気持ち良いハッピーエンドでした^_^
それぞれの続きが知りたいという読者が多いらしいですね。私もその後が知りたい!
っと思ったら、あるらしいですね。番外編が!
最後、その番外編まで読んで結びとしましょう!
次が楽しみなんだよぅ。オススメです!-
2023/06/10
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megmilk999さん、おはようございます!
番外編素晴らしいのですね⁉︎
それは楽しみです!megmilk999さん、おはようございます!
番外編素晴らしいのですね⁉︎
それは楽しみです!2023/06/11
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もう!素晴らしい!
完璧なるハッピーエンドじゃないだろか_φ(・_・
お澪坊だけでなく関わる全ての人が幸せになる…
なるほど〜そうきたか‼︎な見事な終わり方(°▽°)
涙なくして読めない最終巻だす。゚(゚´Д`゚)゚。
読み終えて寂しい…
付録の番付に感涙だよぅ…
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ひまわり師匠
ほんとですよー
土瓶師匠は一筋縄ではいかないので大変ですw
(こんなこと言ってたら土瓶師匠に怒られる〜w)
療養期間中、土瓶...ひまわり師匠
ほんとですよー
土瓶師匠は一筋縄ではいかないので大変ですw
(こんなこと言ってたら土瓶師匠に怒られる〜w)
療養期間中、土瓶師匠のお相手をしてると症状が悪化するかもしれないので無理しないでくださいよw2023/01/18 -
2023/01/18
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2023/01/24
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いつかは完結を迎えるとわかってはいても、いよいよこれで最後となると手に取る本の重みは増し、いつも以上に大切に味わって読みたいと思う。
読み始めて第3編まで続けて読んだものの、4つ目はもったいなくて読めなかった。それでも、意を決して読み終えた。
4つの料理に絡めて、話は進む。
女料理人の澪とつる屋の人々、ご寮さん、源斉先生。
他にも今まで登場した澪にとって大切な人たちが時折顔を出す。(フィナーレを飾るよう!)
『食は人の天なり』という言葉に触れて、自らの料理人としての進むべき道をはっきりと自覚した澪。
その澪をある人は見守り、そっと寄り添い、
またある人は、父のように母のように道を照らす。
また料理人としてのその才を伸ばし、いずれは料亭を任せることを願いながら、自分の持てるすべてを惜しみなく与えようとする人。
澪が選んだ道を、寂しい気持ちを抑えてともに働きながら、精一杯応援する人々。
誰もが澪が幸せに自分の道をまっすぐ歩いていけるようただ、願っている。
店の常連、昆布のご隠居さまも。(私の中では、児玉清さんが演じています。)
そして、あの人も!
本巻になってもなかなか妙案が出てこず、じりじりする気持ちで読み続けたが、あさひ太夫の身請け金・四千両もなるほど、という形で決着し、身請けも最もよい形で叶えることができたといってよいだろう。
他にも未解決の問題がいくつかあったが、無理なく読者に納得のいく結末が用意されている。
あちこちの布石もきちんと回収され、もっとも期待された終わり方でほっとする。
あまりにすっきりとしていて、この先が気になるなあと思っていたところ、巻末のりうさんの瓦版によれば、番外編も今後予定があるようで、しばらく楽しみに待つことにいたしましょう。
(さらに、付録の番付表にもお楽しみが!)
澪が旅立つ前夜に種市は言う。
「御神仏ってなぁ、時にはとんでもなく酷いことを、情け容赦なくなさるもんだ。慈悲も何もあったもんじゃねぇ、って仕打ちを。けれど、それに耐えて生きていれば、必ず何処かに救いを用意していてもくださる。俺ぁ、この齢になって、それが身に沁みるのさ」
中略
これから先も、幾たびか試練は訪れるだろうが、その理を忘れないでほしい。そんな父から娘への餞の言葉を、澪はしっかりと胸に刻んだ。(P320)
人と人とのあいだを満たす温かな労わりの気持ちと、相手を思いやって丁寧に用意された料理。
全編にあふれるそれらを、しみじみと味わい尽くすことができた。
ある読書ブロガーさんの紹介でこのシリーズを知り、すぐに手に取って引き込まれた。きっとあの人なら好きになってくれるだろうと、親しい友人や周りの人たちに紹介してきた。今では、お仲間さんのほうから「読んだ?」と声をかけられ、話したくてうずうずしているのがわかる。
いいお話だった。
その味わいを自分だけでなく、ともに楽しみ、あれこれと話題にする仲間も増えた。
近々『語り合う会』を持とう、と話はまとまっている。
読み終えて、まだまだ豊かな時間を与え続けてくれる。
本との出会いに感謝している。 -
第10巻でついに完結!
寂しい、寂しい、ほんとに寂しい!!
どんどん好きになっていった「みをつくし料理帖」
ラストは「あぁ~、良かった!」とあついものがこみ上げてきました。
「みをつくし」は「澪尽くし」でもあったのですね…
付録の料理番付を見ると、澪のその後に思いを馳せることができて、うれしくなりました。
その後のみをつくし料理帖として特別巻が刊行されるそうなので、それを楽しみに待ちましょう~!!-
azu-azumyさん、こんばんは~。
メールボックスに、久しぶりにazu-azumyさんのいいね!があって、嬉しくてお邪魔しました。...azu-azumyさん、こんばんは~。
メールボックスに、久しぶりにazu-azumyさんのいいね!があって、嬉しくてお邪魔しました。
ありがとう~~!
ずっと、気がかりでした…。
本棚はもちろん、ブログにも、何度も伺っていました。
ブログの記事が更新され、また元に戻される度、
それが、そのままazu-azumyさんの心境なのだと、ご推察していました。
つい最近親しくお話できるようになっただけなのに、
コメントも、かえって、ご迷惑になってしまうかな?とかね。
でも今回は、azu-azumyさんの”おせっかい”をマネしてみよう!って。(#^^#)
私も親のことに、一喜一憂する日々が、もうずっと続いています。
自分の年齢からいっても、それはもう避けては通れない道ですが、正直しんどいです。
本好きな私たち、どんなに大変なときでも、いつも本がそばにありますよね。
何度も同じ行を読んで、ちっとも進まなかったりもしてね。
文字を目で追ってるだけでも、落ち着くんですよね。
どこにコメントしようか迷ったのですが、大好きなこの本にしました。
「雲外蒼天」が信条だった本ですよね。
また、楽しく本のお話ができる日を楽しみにしています。
他の方の目もあるので、タイムラインは非表示にします。
もちろん、返信も必要なしですよ!
では、大好きなazu-azumyさんへ。
うさこ(*^-^*)2016/04/16
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みをつくし、ついに完結。最終巻にふさわしい大団円でありました。
これからのつる家は政吉が盛り立ててくれるでしょう。6年間の思い出を胸に、懐かしい地で、友と愛する人と切り拓く未来。もう涙はこぉん、こぉん。
親父泣かせが食べたい。自然薯さわるとかゆかゆになるので自分では作れそうにないですが。。。 -
「みをつくし料理帖」もついに完結。
心洗われるような物語!
楽しみに読んできたシリーズなので、ちょっと寂しいですが~大団円です☆
幼馴染の野江が吉原で花魁となっているのを身請けするため、四千両もの大金を工面しようとしている澪。
ついに「つる家」を出て働くことになります。
別れを惜しみつつ背中を押してくれる、あったかい人たち。
「一柳」に再嫁した芳も、澪を案じているのですが‥
前の巻では吉原での商いに慣れない不器用な有様でしたが、負けるものかと智恵を絞っていく様子が力強く、微笑ましい。
一人の力ではないけれど、皆が協力してくれるのも、澪が力を振り絞っているからでしょう。
女が身請けしたと噂になってはいづらくなると気遣ってくれた摂津屋の粋な計らい。
しかし、こんなやり方があったとはねえ!
出迎えのときが来て、感動する野江の姿に涙‥
そして、源斉先生との仲は、どうなるの?
いつになく疲れた様子の先生を見て、胸を締め付けられる澪。
かって先生を好きだった美緒さんも、「神様のように思っているだけでは先生がかわいそうよ」と。
優秀で、出世も期待されていた武家の家柄の源斉先生ですが‥
「食は人の天なり」とまで言っていた源斉先生。
澪への尊敬の念が深い愛にこもっているのを感じます。
ずっと見守ってくれた気持ちも、報われるのですね。
事件の成り行きが絡んで、芳の息子・佐兵衛がかって出奔したいきさつなども綺麗に説明付けられ、懐かしい人の存在もちらり。
終わってしまうのが寂しくて、これで終わるなんてと、ちょっとあっさりしているようにも感じましたが、すべてバランスよくまとまっていると思います。
本当に丁寧な作風で、お料理もしみじみと味わいたくなります。
後日談など、まだ出てくるのでしょう。
それを楽しみにしていますよ☆