幻想古書店で珈琲を賢者たちの秘密 (ハルキ文庫 あ 26-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 453
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440301

感想・レビュー・書評

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  • 一言でこの本を評価するなら、「読みやすい」。
    読むのが全然苦でないし、世界観が特殊でありながら
    矛盾も生じていません。
    ちゃんとファンタジーしています。
    ただ読みやすいだけでなく、ストーリーもしっかりしていて
    ハマる要素もあります。

    1部の登場人物は「七大罪の悪魔」をモチーフにしたものですが、
    当の本人たちは別に世界の滅亡を望んでいたり
    滅ぼそうとしたりはせず、至極平和なお話ではあります。
    ただ、本作で天使サイドのキャラクターが初登場。
    主人公-司-が板挟みにされているのはフィクション小説として
    面白い要素のひとつではあるのですが、
    テーマが「本」のこのシリーズにおいて
    天使と悪魔が両方登場してしまうと、やがてその二方の
    争いなんかがメインになりそうで少し心配ではあります。

    続編も読むつもりですが、これまで通りのほほんとした世界観で
    あってほしいものです。

  • 再読2回目。
    悪魔だけじゃなくて天使まで出てきたよ…。普通ならこの辺でちょっとうんざりしてしまいそうなのに、ならなかった。それは言うまでもなく、それぞれの登場人物に魅力があるから。まぁ、コーヒーと本が要所要所で登場するんだから、こんなの好きに決まってる。(ただのコーヒー&本好き)

  • 失業青年・司と幻想古書店「止まり木」店主・亜門が人生に悩む人々を幸せへと導くブック・ファンタジー不思議小説シリーズの3冊目。本作は絶対にあり得ない世界を描きながらも解決を安易な魔法に頼らずにあくまで現実的な方法でハッピーエンドに持って行く所が誠に心憎い演出ですね。第1話のヒロイン杏奈は惜しくも字が違いますが、甲斐バンドの名曲「安奈」を思い出しました。第2話からは天使と悪魔は呼び名から受けるイメージが違うだけで実はどちらも似た者同士なのだと教わりました。第3話は現代的な父娘の飾らないクリスマス物語でしたね。

  • 3巻は今までと少し違って亜門やコバルトの過去が知れた。新しいキャラのアザリアと風音が出てきたことでコバルトの新しい表情が見れてハラハラしたり怖かったけどやっぱりコバルトはコバルトで笑
    あと、初めて亜門が怒る姿が見れた。大声で怒るとかじゃなくて静かに、そして威圧的に笑

  • コバルトの正体にびっくり。
    そして、今度は天使さままで登場とか!
    風音やアザリアも、また登場してくれるのを期待。
    クリスマスのお話、よかった!アザリアの取りだすグッズ、最高。さすが天使さん(笑)
    三谷のキャラもいいし、今後の展開が楽しみ。

著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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