fyukawaさんの感想
2017年3月10日
なんとなく悲しい話しですね。
root3さんの感想
2017年1月10日
鎌倉河岸29~山城淀藩の勘定方が辻斬りにあって命を落とし,山形藩の勘定方も同様の手口で殺された。3人目は丹後田辺藩の用人。共通するのは句会の仲間であると言うことと,同じ札差から金を借りて踏み倒したという点だ。踏み倒された札差は元武士で,奉行に従って長崎に行き,唐物を仕入れて江戸で売り財をなし,札差の株を買ったが,二代目の武士の商売で左前になっていたところを「お断り」にあったのだ。二代目は首を括ったが,双子の弟が木更津で道場を開いて居合いの遣い手であったのだ。お断りには更に一家が関わっており下野黒羽藩の用人が標的だ。襲われるのは帰りと踏んでいたが,句会だと呼び出された料理屋で斬り殺された。金座裏の一行が踏み込むと,自分の刀を心臓に突き刺して果てた。しかし,黒幕が居そうな雰囲気。一度,株を手放した札差が再び買い戻していたのだ…~まあ,派手な捕り物だけじゃ色気がないから,万引きと豊島屋の嫁取りに纏わる京旅行,新たな手先となりそうな木更津の勘三郎の話も混ぜている。表紙の絵の様な立ち回りがあると思うでしょ…それが、ないんだな
佐伯 泰英(さえき やすひで) 1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。 代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。