恋するハンバーグ 食堂のおばちゃん(2) (ハルキ文庫 や)
- 角川春樹事務所 (2017年5月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440943
感想・レビュー・書評
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心がほっこり温かくなる下町人情譚が収められた『食堂のおばちゃん』に引かれ、シリーズ2作目も読んでみた。現代が舞台だった1作目と変わり、今作は現代ではお姑さんになっている一子さんの若かりし頃、佃はじめ食堂が開店まもなく夫の孝蔵さんが帝都ホテル仕込みの腕を奮ってた1960~70年代あたりが舞台。落ち着いたおばあちゃん的に描かれていた一子さんも怒ったり泣いたり感情表出が豊かでアグレッシブ。
今回もサクッと読みつつ心ほっこりなんだけど、どうして2作目にしてこれほど時間をさかのぼったのかちょっと疑問。現代の佃はじめ食堂の面々でまだまだエピソードは出てくるだろうに。「三丁目の夕日」のような古きよき時代を舞台にすれば人情譚が映えるかというと、下町・佃が舞台の創作ものとしては今昔それほど違いがない気がする。食堂で出してる料理を読むのがこのシリーズの楽しみ方の一つでもあるけど、それについても大衆食堂的な前作のメニューのほうが、フランス料理仕込みの洋食が主に出てくる今作より魅力的に思える。
一方、舞台を昔にしてよかったと思えるところというと、前作では亡くなってる孝蔵さんが出てくるところ。この人、ほんとに男っぷりがいい。正義感で義理に厚く曲がったことが嫌いで女にはやさしい……昔はこんな男が(現実にいたかはともかく創作上は描かれて)いたよね。現代を舞台にこういう男を登場させるのって、たとえ創作にしても現実味がないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019.10.30~10.31
食堂の始まり。こんな優しい人たちだから、ご飯はおいしいだね。 -
お姑さんの若かりし頃、はじめ食堂が洋食屋時代のお話。
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「食堂のおばちゃん」の前日談。メニューが昭和でレトロwベシャメルソースは参考なりました!作者さんは本当に食堂のおばちゃんだったんだねー (毒親とはイメージ違う....)
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第一巻もよかったけど、こっちの方が好き。一子と孝蔵の話で、孝蔵さんは、フレンチのシェフだったので、作る料理やそのこだわりが、そっちより。フレンチが好きな私には読んでるだけで幸せな感じ。早く、三巻が読みたいなぁ。
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ちょうど、ひよっこの放送と重なった時期に読んだので、どうしてもすずふり亭とイメージがだぶってしまいました。
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一子と孝蔵の深い愛と、お互いに対する信頼感にすごく温かい気持ちにさせてもらえた。
誰かが困っていたら、すっと手を差し伸べてあげられる環境がこの時代はあったんだな...
美味しいごはんは心までも満たしてくれる。
読んでいる私の心も幸せで満たされるそんな本に出会えてよかった♡ -
食堂のおばちゃんの2作目。
まだ洋食屋だったころの話。
1作目よりずいぶん遡った話なので、一子さんが中心な感じ。
しあわせなきもちになる