金曜日の本屋さん 秋とポタージュ (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 304
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441124

感想・レビュー・書評

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  • 「金曜日の本屋さん」シリーズ、第三弾。
    僕・倉井史弥、20歳。
    小さな駅ナカ書店「金曜堂」でアルバイトをしている。

    長年知っていても人は見かけどおりではなく、長く一緒に働いてきた人や、家族でさえも、心の底には言えない思いを秘めていたり、言えないこと、分ってもらえないことに苦しんでいたりする…
    今回はそんなお話が多かった気がします。



    第1話 誰かが知ってる
    山賀さんみたいに、ガンガン、自分の主張を押してきてはばからない人って苦手だな…
    『女生徒』は読みましたが、その話が入っている短編集ではなかったです。今度読んでみたい。

    第2話 書店の森。
    史弥の父の会社「知海書房」で長年働く、二茅(にがや)さん。
    彼女はかつて個人書店の娘だった。
    因縁か、思い出か…『ノルウェイの森』
    この話が一番好きです。

    第3話 自分の歳月くらい
    わかりやすいオタクぶりの描写がおもしろすぎて。
    誰も、面倒くさい3次元にうんざりしながら…それでも生きているのです。
    良い話。

    第4話 カイさん
    両親の離婚と、娘の将来。
    家族それぞれの行く先。

    他の家族を見て、史弥は何度も母が変わった生い立ちと、自分の家族の姿に思いをはせる。
    「金曜堂」で働くようになる前は、ずっと目を背けてきたことだ。

    倉井くんは「知海書房」を……
    私も気になります。

  • 新しい本を知るきっかけは様々だ。
    自分の場合、ブクログユーザーさんの本棚やレビュー、図書館の棚を見て歩ているとき、新聞の書評欄やテレビ、友人・家族の口コミなどだが、『金曜日の本屋さん』もまた、新しい本を教えてくれた大切な本だ。
    シリーズ第一作では梨木香歩『家守奇譚』に出会い、二作目の「夏とサイダー」でトーベ・ヤンソン『さびしがりやのクニット』を知った。そして本作「秋とポタージュ」では、藤野恵美『ハルさん』が読みたい本リストに加わった。
    作者のあとがきには「人との交流の中で教えてもらったり孤独の中で見つけだしたりと、本との出会いは様々ですが、読んだ本はすべて私を生かしてくれています。『ありがとう』と何回言っても足りなくて、<金曜堂>の物語を書いています。」とあるが、こちらこそ、素敵な本を教えてくれてありがとう、と名取さんに伝えたい気持ちだ。

    ストーリーは、本を核に、ミステリー、恋、成長、料理など様々な要素が盛り込まれた、いわゆるハートウォーミングストーリー。一作目では登場人物にくすぐったさを覚え、読んでいて落ち着かない感じがしたが、シリーズが進む毎にしっくりくるようになった。
    金曜堂のアルバイト倉井くんの恋と進路の行方を楽しみにしながら、次作「冬のバニラアイス」も読みたい。さて、次はどんな本に出会えるだろうか。

    • やまさん
      もとごんさん
      おはようございます。
      コメントといいね!有難うございます!
      きょうの天気は、快晴です。
      今日も一日、健康に気を付けて良...
      もとごんさん
      おはようございます。
      コメントといいね!有難うございます!
      きょうの天気は、快晴です。
      今日も一日、健康に気を付けて良い一日にしたいと思います。
      やま
      2019/11/12
    • もとごんさん
      やまさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      晴れた秋の日は本当に気持ちがよいですよね。長くなる夜は読書に最適で、これもまた嬉...
      やまさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      晴れた秋の日は本当に気持ちがよいですよね。長くなる夜は読書に最適で、これもまた嬉しいです。
      明日もまた、好い日でありますように!
      2019/11/13
  • 親子だったり、チームメイトだったり、同じ目標に向かう仕事仲間(上司と部下)だったり、町の本屋と大型書店だったり。今回は人と人との繋がりが特に大切に描かれていたと思います。それは家庭環境が複雑な倉井くんにも何らかの影響を及ぼしたようです。お父さんとの関係、三人のお母さんとの関係、知海書房との関係、そして金曜堂とのこれから。・・・と、店長さんへの恋心もかな。
    人と人の間を取り持つのは本です。そこからお互いが顔を合わせ話をする事で、相手のことを理解し認め合い赦しあうことが出来るのは、人の想いの力があるからこそでしょう。また本は、自分の知らない自分に気づくきっかけを与えてくれるものでもあるようです。一つの文章、一編の詩、その言葉のひとつひとつに気づかない振りをしていた自分自身というものを重ね合わせることが出来る。それも心ある人だからでしょうね。本が愛おしくなる物語です。

  • シリーズ第3弾。
    〈金曜堂〉のメンバーの立ち位置も安定してきて安心して読める。
    好きな本について仕事を越えて熱くなり、本の海で溺れそうになっているお客様に浮き輪を投げてくれる〈金曜堂〉のメンバーと本の話がしたくなった。

    今回は友達や夫婦、親子といった人と人との関係についてしみじみと考えさせられた。
    特に最後に紹介された『ハルさん』は一度読んでみたい。
    「子育ての最終目標は、自立。ひとりで生きていく力をつけさせること」は子育て真っ最中の私にとってズシリとくる言葉。
    子供がやりたいことを見つけて独り立ちする時、私もそっと応援しながら背中を押してあげたい。

    秋の夜長、温かくて美味しいポタージュを飲みながらまったりと好きな本を読む。
    なんて贅沢な一時…。
    「読書は人の心の映し鏡」
    この言葉を胸に今日も読書しよう。

  • 現在刊行している本屋さんシリーズものは数多いが、その中でも一番好きなシリーズ。今作も( ̄▽ ̄)b グッ!
    あらすじ(背表紙より)
    小さな駅ナカ書店“金曜堂”。名物店長の南、金髪のオーナー・ヤスさん、喫茶担当イケメン栖川、そして年上の南に想いを寄せる学生アルバイト・倉井の四人が働く店には、様々な想いを抱き「いまの自分にぴったりの一冊」を求める客が訪れる。ある日、倉井に大学内で話しかけてきた女子学生たちが、ひょんなことから一日だけ“金曜堂”を手伝うことに。けれども、同じ同好会だというふたりの仲は、どう見てもぎくしゃくしていて…。温かな感動を呼ぶ人と本との出会いの物語、シリーズ第三弾。

  • 有名な作品なのに読んだことのない"ノルウェーの森"、本を選ぶ際の選択肢になかった"詩集"、
    あとがきのある、なしで物語の締めくくり方が変わる"ハルさん"
    読みたい!と思える本に出会える"金曜日の本屋さんシリーズ"

  • シリーズ三作目。前作に引き続き、今回もまた季節外れのタイトル。
    最早お馴染みの作りとテイストの話だが、今回は4つのお話の内、家族、と言うか親子に関する話が3つ。
    史弥の複雑な家庭環境を背景に、彼の父や母に対する心情がお話の背景になっているのだけど、そういうことを飛び越して、なかなか本質的に親と子の関係を考えさせられる話であった。
    私には2話目と4話目が、心というより、身に沁みた。
    『はじめから親として生まれてきた人間なんてひとりもいないのだ』と言われて、確かにそうだが、そしたら、子どもが出来て30年になるが、ちゃんとした親になれたかな?
    元より皆が幸せになれるよう念じながら歳月を暮してきたと思うのだけど、いまだに、今更ながらに、これで良かったのかと自問する。

  • 前回の夏に山場を迎えた感じだったから、これで終わりでも良いな(^^)と勝手に思っていたんだけれど、秋が出て「あっ!そういえば倉井くんの家業や恋の事が残っていた!(゜゜;)」と思い出す(^^;)今回も読みたくなる本がたくさん登場!そして「カイさん」を読んで、単行本だけじゃなく文庫本も読まなきゃ!と思った(^^)文庫版のあとがきや解説を読むのも楽しいもんね♪

  • 倉井くんの家族への思い。
    「家族って、そんなにいいものですか?」
    分かる。
    世間一般では、家族は大切にしなさいとか、色々言うし、それを否定もしない。そういう感情をもつことが当然の風潮がある。
    でも、それぞれの在り方でいいんだよ、と言っている今作。
    「ハルさん」の家族もだけど、お手伝い券の家族の方がよりそれを感じたな。
    サブタイトル「秋とポタージュ」うーん、なるほど!

    「ノルウェイの森」は、大人の恋愛…とは少し違うか?深い深い絆。家族になる以外にも繋がることはあるよね。

    次巻で完結!
    二人の恋の行方は?就職は?生みの親との関係は?
    「金曜堂でやっていきます!」も、「離れていても本で繋がっています」も、どちらもありそう。
    ヤスさんの恋路も気になるところ。

  • シリーズ3作目。
    劇的な展開はありませんが、中弛みもなく、シリーズものとして、読みやすく進んでいます。
    次がラスト?
    楽しみです(^_^)

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