- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441377
作品紹介・あらすじ
小さな出版社の営業として働く折川イズミは、山手線の車内で自社の新刊を熱心に読む男性に気づく。その翌日、五反田駅のホームで歩きスマホの女性が何者かに押され転倒する事件が。怪我人が出たものの、犯人は分からずじまい。目撃したイズミは真相が気になって…。一方、和泉怜史は三十五歳で会社を退職して以来、毎日山手線内で読書するのが日課という変わり者。彼もまた、五反田駅の事件に居合わせていた。正義感の強いイズミと、ひねくれ者の和泉。二人が出会う事件の数々-。書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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出版社で働くイズミと家賃収入で暮らす和泉。
不思議な運命で知り合った二人が山手線で起こった出来事の謎を解いていく。
これは続きが出来そうな軽い読み物という感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
推理小説、というよりは倫理を感じた小説だった。
取り上げたものも歩きスマホなど今どきらしさを感じました。
気難しくならずに読める本でした。
イズミの仕事内容に憧れました。 -
山手線を利用している人は風景が思い浮かんで面白いかも。実際に駅とか電車内で起こりそうな日常の事件を扱ったミステリー。なかなかいい雰囲気だけど、読書はあまり関係ないですね(関係者とつないでいるのは本ですけど)。
まだ3駅だけだから、もっと続くかな? -
小さな出版社の営業として働く折川イズミは、山手線の車内で自社の新刊を熱心に読む男性に気づく。
一方、和泉悟史は35歳で会社を退職して以来、毎日山手線で読書をするのが、日課という変わり者。正義感の強いイズミとひねくれ者の和泉。二人が出会う事件の数々。 -
出版社で働くイズミと山手線の電車内で本を読む生活(収入は家賃収入)をする和泉。
偶然知り合った二人が日常の謎を解く物語。
軽く読める話ばかりでした。 -
山手線で、自社の本を読む男性に遭遇。
その帰りにも、読んでいるのを発見する。
日常ミステリーよりも、犯罪よりな感じかと。
なので、人としてどうかと思う、のは
最後の話が一番です。
ひっかき回してどうにか、と思うのはよくある手ですが
結局排除しても、自分は選ばれないわけで。
その場合、悪事がばれるわけですし
早めに終わってよかったのでは。
被害者がでなかった、という点で。
それを言ったら、全ての話に繋がりますが。
犯罪は、さっさと終わらせないと
被害者が増えてしまいます。 -
軽~く読めるコージーミステリ。
コミカルでキュートな会話が良いね。
更に面白くなりそうなので、続編も読みたいぞ。
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山手線の駅を舞台に起こる小さな日常の謎。
それを解くダブルいずみさんの掛け合いが楽しい。
出版社勤務の女性と山手線に乗り続けて本を読むおじさま。
高田馬場事件の英梨ちゃんが好き。
で、え、伝説のスリ?!実在したらすごいーーー。
痴漢はほんっと卑劣で許せない犯罪。
そんなやつは、みんな顔を世界にさらしてまえ。(過激すぎw)
デザートムーンのナポリタン、食べてみたーい。
せめてもで自分で作ろうと思って材料を用意したので、明日作ろう。
小岩井さんもかっこいい。
イズミたちは恋愛っぽくなっていくのかな。
他にも気になるお2人がいるし、「2」を続けて読もう。 -
「家」にまつわる短編集。「家守」の最期の謎は伏線が出てきた時点ですぐわかった。あのトリックも他で見た気がする。「転居先~」の夫は自業自得、奥さんは気の毒だけど。
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山手線を舞台に、日常によくある事件や謎を解決する話。
駅ごとの名前がついた短編連作。
主人公は出版社の営業の女性イズミで、たまたま自社の新刊を山手線内で読む男性和泉と知り合い、一緒に謎を解いていくようになる。
歩きスマホの女性が押されて転倒する事件やスリ、痴漢など、電車や駅でありえそうな話から展開する。
さらっと読みやすい軽めの小説です。
それこそ電車に乗りながら読める本です。 -
お手軽に読めて、おもしろかった。
「五反田駅事件」は、気持ちはわからなくもない。やっぱり歩きスマホはイラつくし。
登場人物のその後が気になるけど、シリーズ化されるのかな?
ちょっと続編を期待。
まだ山手線の駅は、たくさんあるんだもの! -
本がキーワードになるのかな?と思ったら山手線がキーワードでした。
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無職だけど金はある暇人が、山手線でずっと乗りながら読書している片手間……というお話。意外と探偵役がコミュニケーションとれる人間だった。
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知野みさきさん、初読みです。「山手線謎日和」、2017.12発行です。軽い感じの読み物でした。時代物も書かれてるようで、次は時代物を読んでみます。
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電車内で本を読んでいる人を見ると「お、何読んでるのかな?」と気になりますが、それがもし自分が携わった思い入れのある本を読んでくれているとなると、その喜びはいかばかりか。ヒロイン・イズミに対する和泉さんの塩対応はツンの一種だとしても読んでてあまり気持ちいものじゃないなあ。あと展開が作り込み過ぎな気が。他人に対してこんな風に係わって行くかなあ。