心花堂手習ごよみ (ハルキ文庫 み 11-1 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441759

感想・レビュー・書評

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  • ラノベ感覚で、サクサク読めちゃう。ちょっと軽すぎ?という感もありますが、昔,少女漫画をワクワクニヤニヤしながら読んだ気持ちを思い起こさせてくれます。
    主人公の手習い所師匠・初瀬を巡って、旗本・伊織様と同心・多聞さんの関係が面白く、筆子のミーハー女子達と一緒になって心踊らせてしまいます。
    ラストは「えーっ!」という感じで終わったので、ぜひ続編希望です。

  • 女の子ばかりの筆子も、新米師匠も共に可愛い。
    初瀬が少しずつ成長しながらも、子供っぽさを残している所が微笑ましいです。
    初瀬を巡る恋のあれこれが楽しく、とにかく可愛いほっこりする内容です。

  • 病気で倒れた伯母のあとを継ぎ、手習い所「心花堂」で師匠をつとめる匂坂初瀬。しばらくは経験不足に戸惑い、また「手習いの場ではえこひいきは避けよう」との思いが通じず筆子を減らしてしまうことになる。がしかし、初瀬は凛とした態度で子供たちのピンチを真正面で受け止め続け、解決につなげる中で、互いの信頼感を強めていく。子供たちと初瀬のユーモアあふれる会話には楽しさと温かさを感じ、また素直で純粋な気持ちが表現されている場面も面白かった。男性にはちと耳の痛い言葉と結果が・・・。

  • 卒中で倒れた伯母の後を継いで始めた女手習い心花堂。大店の娘お千代を叱ると反発されて気がつけば筆子は4人だけ。子供たちと心通わせ、幸せな日々はやってくるのか。凄いライトな感じで読みやすい時代小説です。部屋住みとか同心とかいう基礎的なことを知っていたら読みやすいんじゃないかと。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了。2012年「朝の容花」で第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、『かおばな憑依帖』と改題してデビュー(文庫で『かおばな剣士妖夏伝 人の恋路を邪魔する怨霊』に改題)。幽霊が見える兄と聞こえる妹の話を描いた『損料屋見鬼控え』は霊感のある兄妹の姿が感動を呼んで話題になった。その他の著書に『忍びのかすていら』『学園ゴーストバスターズ』『学園ゴーストバスターズ 夏のおもいで』『黒猫の夜におやすみ 神戸元町レンタルキャット事件帖』 『心花堂手習ごよみ』などがある。

「2023年 『福猫屋 お佐和のねこわずらい(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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