トップリーグ (ハルキ文庫 あ 32-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 421
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758442718

感想・レビュー・書評

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  • 20240407

  • 3
    実際にあった事に基づいたフィクション小説なのか
    こんな事があるのか、特別扱いはあるのか
    真実はどこにあるのか
    ニュースになってる事も全部が全部本当の事とは限らない
    知ってるのはその人だけ
    嘘でもそれで円滑に進めばいいだけの話
    ついていい嘘もあるという事

  • 2017に上梓されて、単行本は2019年発売

    2023年後半からの現実での派閥の裏金問題をも予測した内容でした。
    主人公の松岡が最後どちらを選んだのかは明かされませんでしたが、それは読者の考えによるのかなと思いました。
    個人的には新聞の指名を果たしてもらいたいかなと思いました。

    早めに読んでおけばよかったと思いました。

  • 2023/12/28

  • トップリーグとは官邸付きの記者の中の、選ばれし数人のことを指すらしい。ラグビーかと思った。
    ニュースだけでは薄っぺらに見える閣僚の動きが窺い知れる。ブンヤ目線のためヒリヒリした時間感覚で話が進み、まるで疾走するように読み終わった。

    ──日本は先進国の中でも一番成熟した国家となりました。(中略)誘導する利益や利権がなくなった途端、かつての派閥は急激にその機能を失ったのです。(中略)負の対応を押し付け合うのが、現在の政治の最大のテーマです─

    高齢化によってセンセ方のつな引きはさらに空虚を増しているという見方。現実でも裏金と増税メガネのニュースしか見ない。池上彰さんの言葉では税金の使い道を決めるのが政治家。パイが減れば、それは自然の結果だと思える。

    主人公の前に、未来の保育政策と過去の汚職事件のスクープが秤にかけられるというストーリー展開には、こうした報道の在り方に再考を促していると読めた。
    汚職のニュースはお腹いっぱい。ただの消費コンテンツで、どうせ選挙には落ちないし。報道こそもっと未来像を描いてほしい。

  • 相場英雄さんの作品 久しぶり読みました。前回は震える牛で大変面白かったです。今回も大変面白く記者と政治家との闘い。こんなシュチュエーションは大好きです。2がある事で小説の世界位は良い終わり方でと期待します。

  • 実際の事件は田中角栄のロッキード事件だろう/ これをベースに安倍や麻生や管の最近の政権をモデルにして、児玉誉士夫の裏金疑獄を暴く/ 古くさいテーマな雰囲気だけど、2019年の話だ/ 2020東京オリンピックの工事中に掘り起こされた金庫から聖徳太子の1億5000万円が見つかる/ 主人公にとってとても大切な仕事のポイントで、娘が必ず熱を出したり怪我をしたりする/ ここが本当に苛つく/ 子供なんかそこらに放っておけば良いんだ/ あと、最後のオチから逃げたのは許せない/ 戦後最大の疑獄を暴いたのか、自身の利益の為に仲間を見殺しにしても握りつぶしたのか/

  • 初の相場先生作品。知らない世界を覗ける興味深い作品。「私」の描き方が印象的です。

  • 総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者の話なんですが、とても興味深かったです。
    トップリーグ、トップリーグ2の2冊で完結ですね。
    面白かったです。
    あっという間に読み終えました^_^

  • 記者の仕事がよく分かる、政治家についてもモデルが良くわかり題材もロッキード事件を題材にしているようで読んでいてイメージがつきやすい。
    最後までは面白く読んでいたが終わり方がスッキリせず、嫌いな終わり方だった。続編が出ているが読むか迷う。

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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