大江戸少女カゲキ団(一) (ハルキ文庫 な 10-11 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2019年10月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758442954
感想・レビュー・書評
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着物始末暦の中島要の作品
身分を隠した大店のご隠居、こまっしゃくれた小僧、茶屋のお手伝いの娘、登場人物だけ見れば落語の舞台のようだが、茶屋の娘お芹には人に言えない悩みがあった。出だしはいつもの中島要節。若干テンプレ化している気はするが、さすがは江戸を舞台としたライトノベルの旗手だ。
ところが登場人物がほぼ女性だけになる後半は、なんだかわちゃわちゃしてきた。この先の展開はいかに?って、結局次の巻が気になる第一巻でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022.05.21
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江戸版男装の麗人。カゲキ団への命名の持って行き方が、ちょっと強引かも!?
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前は「金の不自由がなくてうらやましい」と思っていたが、金持ちは金しか自由にならないようだ。
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『着物始末暦シリーズ』の中島要の新作。
貧しく叔母の経営する茶屋で働く芹。
父親は元芝居役者だったが、家を出て時折金の無心に来るぐらい。子供の頃からの貧乏暮らし。
元役者の父親に幼い頃から芝居の稽古を受けて、女だてらに芝居付き。女は役者になれないことで諦めた。
花円という踊りの師匠のうちを覗き見て、見聞きしたことで思い出し踊るのが唯一の楽しみ。
そんな折、発表会の稽古をする才、紅、仁。
大店で金の苦労はしたことがない3人だが、その反面そんな店の娘であるプレッシャーは相当なものらしい。
仁という脚本も書いて、興行主になりたい夢を持つ少女が、嫁入り前に世間を驚かせてやろうと、芹を勧誘。
桜見物の飛鳥山でのデビュー!!
少女たちの青春奮闘記の第一幕である。 -
四人がそれぞれ屈託をかかえつつも、十代の少女たちらしい勢いに満ちていてキラキラしてる。庶民の芹とお嬢様達の対比も良かったです。
まだまだ小さいカゲキ団ですが、男中心の社会を痛快に渡って行って欲しい。 -
中島文枝はごはんやお菓子、中島要は着物や踊りでしょうか。「着物始末暦シリーズ」の中島要さん、新しいシリーズのスタートです。「大江戸少女カゲキ団(一)」、2019.10発行。茶屋・まめやの手伝いをしている芹15歳とお金持ちの娘、同じく15歳の才、紅、仁の3人。この娘4人と踊りの師匠花円の物語。シリーズの始まりで登場人物の紹介・説明のせいか、ややだらだらの感がしますが、これからに大いに期待したいと思います。