- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758443050
作品紹介・あらすじ
「宇多莉町には何もない」。
住民が揃ってそう口にする田舎町で生まれ育った青砥佑太は、
十四歳の夏、裏山で巨大な宇宙船の墜落を目撃する。
十年後、宇宙船に乗っていた異星人は地球社会へと徐々に溶け込み、
佑太は近隣の大都市・舞楼市に移住して無気力な生活を送っていたが、
彼らの関係性は「あるアイドルの握手会」から劇的に変わっていく。
過去と未来、共生と排斥、都市と辺境、世界と自己──
人が自身と異なる存在とどう向き合うかを描いた物語。
感想・レビュー・書評
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宇宙人との共存か…
今なんか、地球の人同士でも、争ってるような状況でできるんかな…
言葉、価値観、科学力、全てにおいて違う。
多分、かなり。
でも、人にも色んな人がいる。
宇宙人も同様。
長い道のりやけど、信じたいね。
ある小さい町に、宇宙船が落ちて来た。
その10年後から、話は始まる。
ある程度、人と宇宙人が混じって生きている世界にはなってはいるけど、真の意味での共存とはいかない。
地球人でも、反対派と賛成派、宇宙人も同様。
宇宙人の故郷としては、宇宙船が落ちたとこ。それを旗印にテロ。
でも、故郷って欲しいもんな。まぁ、本当の星に帰れれば、なお良いんやけど。
この辺は、故郷なく彷徨っていたユダヤ人を思い出す。
まぁ、目の色だけで、ほとんど変わらん宇宙人だから、まだ、色々あっても混じって生きていけるのかもしれんけど。
別に、どことでも、友好的に繋がって欲しいな〜
その前に、自分達だけの争いぐらいは、止めようや! -
設定が良く面白い小説だった。
細かい点をいえば根拠や進展に無理があると感じる部分もあるが、流れるように進む話に2日で読み切ってしまった。
故郷を失った二人の主人公がなかなか魅力的で良かったがりさの兄が無計画なのが残念だったかな。 -
こう言っては失礼かもしれないけど、期待していた以上に面白かった。宇宙船不時着に端を発する異星人との共生社会を描いた作品ですが、難しくなりすぎない範囲で共生に伴って起こりうる問題をきちんと描いている。
主人公の一人でもあるアイドルのりさのキャラクターに助けられているところもあるけど、ぐいぐいと引き込まれているストーリーでした。 -
東北地方にありそうな何もない町がスタートとなる。
何もない町 得多莉町に宇宙船が墜落した!
物語はそこから10年後の話となります。
主人公の青砥祐太はアイドルの握手会バイトで、今をトキメクアイドル常盤木リサからラインのIDを教えられる?祐太の選択によりリサと自分の故郷を巻き込んだ物語が始まる。
宇宙船の墜落とアイドルと知り合うのあり得ないの二乗により物語が転がっていくスピード感はハンパない・・・
報道のあり方やSNSの拡がりと被災地への配慮の仕方など・・・考えさせられるものは多々ある。 -
タイトルでもっとディストピア的な話を想像していたけど、いい意味で裏切られた。
ひとつ前に読んだ「ピアピア動画」と同じくらい展開は軽快で読みやすい。コレはアレの比喩なんだろうなぁと考えてくとけっこう重いテーマを扱ってる話でもあるんだけど、軽く読めて、あとからいろいろと考えさせられる。
表紙買いで作者のことは全然知らなかったけど、なかなか良い買い物だった。
結構、気にしいなんで…(^◇^;)
結構、気にしいなんで…(^◇^;)
って言うか、そもそもultramanさんのレビュー欄ですねw
って言うか、そもそもultramanさんのレビュー欄ですねw
私の領域展開とはいえ、あかんもんはあかんとは思うので…笑
私の領域展開とはいえ、あかんもんはあかんとは思うので…笑