聖夜のおでん 食堂のおばちゃん(12) (ハルキ文庫 や 11-14)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758445030

作品紹介・あらすじ

焼き魚定食、ニラ玉豆腐、牛丼、新じゃがのお味噌汁──
姑の一子、嫁の二三が仲良く営む東京は佃の「はじめ食堂」は、昼間は定食屋、夜は居酒屋。
定番メニューも豊富。二三たちは、鰻素麵、月見うどんなど新メニュー開発にも余念がないが、常連の瑠美、康平カップルの仲が、どうも気になって──
累計四十五万部突破、続々重版の大人気シリーズ、熱望の最新刊。
初めての方も大歓迎です。どの巻からでもお読み頂けます。

感想・レビュー・書評

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  • 食堂のおばちゃんシリーズ12冊目。
    姑の一子と嫁の二三が切り盛りする、はじめ食堂。
    万里が店を卒業、代わりに皐が入り、心機一転。
    新しいメニューも続々と。そして気になるあのカップルは?
    書き下ろしの第五話はサプライズ!
    第一話 初夏のサラダ祭り・・・サラダ祭りの店内に、皐を標的に
        したイヤな客たちが現れる。だが思わぬ救いの手が。
    第二話 鰻で乗り切れ・・・7月の暑さは健康問題にも影響する。
        土用の丑に合わせて、鰻のメニューで元気を皆へ。
    第三話 たまごのキノコ・・・9月、山下医師の縁での旅行は、
        キノコ狩りとジビエ。ところが要が突然苦しみ・・・。
    第四話 うどんと名月・・・お月見特集とハロウィンの献立を
        考える中、康平と瑠美の婚約に暗雲?でも二人は大人。
    第五話 聖夜のおでん・・・友の息子の引きこもりに康平の母の
      骨折など心配事は尽きない。でも良い方向に向かいそうな
      兆しも。そんなときにある事件が起こり、康平と瑠美にも
      進展が。『婚活食堂』のめぐみ食堂も美味しそうな店。
    <巻末>食堂のおばちゃんのワンポイントアドバイス・・・レシピ。
       最後に一言・・・めぐみ食堂のおでんのレシピも掲載。

    優しい心遣いが味付けになる大衆食堂での、人情話短編集。
    新たにはじめ食堂のメンバーとなった皐は、さっちゃんと
    呼ばれ、新戦力として店を盛り上げています。
    しかも卒業した万里までもランチに来て出勤という賑やかさ。
    山手の大人の気遣いや、大人同士の決断など前向きな言葉もある。
    そして人と人との縁。山下医師から始まり、民宿、ジビエは、
    万里を介して「八雲」の主人にまで繋がってゆきます。
    その「八雲」のジビエ料理の美味しそうなこと!
    また、時が経つと人と心は変わるもの、という言葉。
    昨今の世間を騒がせる事件を考えると、
    良き方向に変わって欲しいものだと、しみじみ感じてしまう。

  • 皐も慣れて、いい感じのはじめ食堂。皐の考えるお味噌汁も食べてみたい。旅行のシーンでは改めてキノコの恐ろしさを感じた。(キノコは関係なかったけれど。)
    おでんがどこに出てくるのかと思いながら読んでいたら、最後の最後に出てきた。きっとはじめ食堂でも出てくるだろう。

  • 姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が営む「はじめ食堂」の物語、第12弾。
    長らく一緒に働いていた、赤目万里(あかめ ばんり)が料理屋に本格修行に出ることになって「はじめ食堂」を前作で卒業した。
    ちょっと寂しいなと思っていたら、毎日、賄いを食べに来てから出勤ですって!
    賑やかさが失われなくて良かった。
    代わりに入った青木皐(あおき さつき)も、ほぼ勝手知ったるはじめ食堂で、接客はもちろんバッチリ、新しい料理のアイデアも出し始めて、おばちゃん二人の食堂に、また新しい風が吹く。
    美味しい料理がいろいろ出てきて、この作品を読むと、なぜか「食べたい」より「作りたい」が先に立つ。
    毎日晩ごはんを作るのはなかなかに面倒なのだけど、元気とモチベーションをくれるのだ。

    今回は、酒屋の辰波康平と、料理研究家の菊川瑠美のカップルに試練が!!
    人気料理研究家の瑠美にも降りかかる、姑の洗礼(!)
    全然オシャレな感じじゃない。
    しかし、この苦労も瑠美の肥やしになるような気がする。

    第一話 初夏のサラダ祭り
    第二話 鰻で乗り切れ
    第三話 たまごのキノコ
    第四話 うどんと名月
    第五話 聖夜のおでん

    桃田はな、
    最初は、若いのに万里よりずっとしっかりしてる!と感心していたのだけど・・・
    近頃は山下医師にベッタリくっついて、高価な料理や酒を遠慮なく奢ってもらい、周りの人たちに対するあの口のききかた・・・どうも、好感度が下がる。

  • 万里くんが抜けて皐ちゃんが加わった新しいはじめ食堂。美味しい家庭料理とあったかい雰囲気で常連さん達の心まで暖めてくれます。
    こちらで12作目ですが、
    どの巻から読んでも楽しめます。次巻も楽しみ。

  • 第5話で婚活食堂のめぐみ食堂登場!
    この2シリーズ間のコラボ大好き♪
    今回も一子さんの言葉が深く胸に突き刺さる。
    いつまでもお元気で食堂を続けてほしいな。

  • 「食堂のおばちゃん」シリーズ12。
    はじめ食堂で働いていた万里が日本料理屋で修行する為に辞めた。その代わりに働く事になった皐がはじめ食堂の戦力となっていく。
    常連カップルの結婚話や、みんなできのこ狩りに行く話などいつものメンバーの身に起きる様々な出来事を描いてる。
    安定の面白さ。料理も相変わらず美味しそう。

  • 万里のいなくなった食堂。
    でも、皐が入り、苦もなくうまく回っている感じで良かった。

    山下先生ご紹介のお宿、泊まりたくなったなー。。
    いきたいな(笑)

    安心安全な読み物って感じのシリーズで、安心して読める。

  • 平和な一冊。
    食堂で起きる人とのつながりと美味しそうなお料理。

  • 万里くんがいなくなっても全然困っていない。

  • 外食したくなる。

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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