- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759306033
感想・レビュー・書評
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2008/1 読。
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以前、この作者の本を読んだ時は、
何か青臭さが鼻について、
それ以来、読むのを敬遠していた。
だが、ここ最近、
異常な人間達の振る舞いに、
病的な物を感じていた時、
この本の背表紙を図書館で見かけ、
また目を通してみようと思った。
以前のような、
主張の押し付け的なところがすっぱりと消え、
異常な行動を取る患者に対しての淡々と、
いやしかし冷たい視線ではなく、
自分自身の成長の糧にと反映させる様な、
むしろ温かみすら感じた文章に驚いた。
『何とかならないか』というような欲求を抱いて読むと、
拍子抜けすると思う。
あくまで作者当人の意見であり、
解決策を述べるhow to物、
人生啓発本でもなんでもないからだ。
とある精神病棟での患者の日常を書いたものだが、
『こういう視線で見ている看護婦も居るのだな』と、
夜通し、医療現場での苦労を語ってもらったような、
そんな読後感を感じた。
※ 宮子あずさ(みやこ あずさ)
1963年6月30日東京・杉並生まれ。
都立大泉高校卒、明治大学文学部2年中退。
東京厚生年金看護専門学校卒業。
1987年より東京厚生年金病院内科病棟勤務。
1996年より同病院神経科病棟勤務。
2001年より神経科病棟看護師長。
2003年11月より緩和ケア病棟看護師長兼務。
※ 公式サイト:ほんわか博士生活
http://miyako.life.coocan.jp/
○ 市立図書館所蔵