- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759819595
作品紹介・あらすじ
重力波の検出は,アインシュタインがほぼ100年前にその存在を予言していたが,宇宙を形作る激動の出来事と,一般相対性理論の裏づけを提供した(2017年ノーベル物理学賞).この大発見は,何十年にもわたる冒険的な研究と,世界最大級の科学プロジェクトの継続をおびやかした多くの個人的・学術的な争いがあった.著者は,その功績を称えられて惑星の名前にもなった天文学専門のオランダ人科学ライター,ホファート・シリング.宇宙の構造や起源を解明するため,「重力波天文学」の時代を切り拓く国際的な努力とその意義を魅力的に語る.LIGO検出器の驚くべき精度はじめ,2019年から本格稼働する日本のKAGRA検出器にも言及.研究者や機器の写真が見ごたえある.
感想・レビュー・書評
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重力波を検出するということが何を意味するのか。素人にも分かりやすい言葉で語ろうとしてくれてるのがよく分かる。
巨大ブラックホール同士か中性子星同士の衝突が検出できる程度の重力波を生じ、それを検出するために多くの人が尽力してきたことが感動的。インフレーションによる重力波が宇宙マイクロ波背景放射に偏光をきたすこと、パルサーからの電波の測定によって重力波を測定しようという試み、レーザー干渉計を宇宙に持ち出して計測しようとしてること、どれもが驚きだ。全くこの本の肝ではないが、個人的には中性子星ができる過程がよく分かって嬉しかった。だから中性子星になるんだね。 -
請求記号 441.1/Sc 3