歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる

著者 :
  • 柏書房
3.67
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本棚登録 : 145
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760148783

作品紹介・あらすじ

最古のパン、中世のシチュー、ルネサンスの健康食、ヴェルサイユ宮殿の晩餐会etc…5000年の時を料理で旅する、再現料理レシピエッセイ。8時代40品のレシピを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 古代オリエントから19世紀のドイツ・フランスまでの、8つの時代の歴史料理の再現本。
    「音食紀行」というイベントの主催者でもある著者の、検証と料理とレクチャーを楽しめる。
    楽しそうなブク友さんのレビューに惹かれて、さっそく私も読んでみることに。

    入手困難な材料も当然ながらあって、それは似たようなもので代替えしてあり、「簡単で美味しい西洋料理」という仕上がりになっている。「完璧な再現」となると、とんでもなくお金と時間がかかり、それでも現代人の味覚に合うとは限らないので、そこは大変な苦労があったことだろう。
    どの時代もそれぞれ料理は5品で、スープからデザートまでというフルコース並みに写真で列挙。
    小さなコラムのひとつひとつも興味深く、食を通してヨーロッパの歴史をざっくりとではあるが学ぶことも出来る。

    1章 ギルガメシュの計らい
    2章 ソクラテスの腹ごしらえ
    3章 カエサルの祝勝会
    4章 リチャード3世の愉しみ
    5章 レオナルド・ダ・ヴィンチの厨房
    6章 マリー・アントワネットの日常
    7章 ユーゴーのごちそう会
    8章 ビスマルクの遺言

    この目次を見て、1はさすがに無理だろうと思われた方、ぜひレシピをみて作ってみてね。
    ドライフルーツとニンニク入りの「古代メソポタミア風ガレット」が、風味豊かなお好み焼きのようでとても美味しかったの!若干ボソボソとした食感だが、それもまた素朴な味わい。(すべての材料は揃わなかったけど)
    そしてその5000年前の料理のレシピはと言うと、粘土板に楔文字で刻まれていた宮廷料理だったのだとか。発掘した時の感動を想像すると胸が熱くなるなぁ。

    歴史も料理も一言居士だらけの現代、こういった書物をあえて出した著者の心意気に敬意を。
    次はアジア編を期待することにしよう。
    そして、6の「マリー・アントワネットの日常」に登場する「マグロのマリネ」は、今夜の我が家のメニューであります。わくわく。

    • 佐藤史緒さん
      nejidonさん、返信ありがとうございます!
      マリー・アントワネットなのに魚醤とは意外でしたが(薔薇のジャムとか食べてそうな印象…偏見で...
      nejidonさん、返信ありがとうございます!
      マリー・アントワネットなのに魚醤とは意外でしたが(薔薇のジャムとか食べてそうな印象…偏見ですが)、フランスというよりベトナムあたりのエスニックな感じですね。ナンプラーもエスニックも大好きです♡ これは美味しくないわけないぞ!
      古代メソポタミア風ガレットにはスパイスとドライフルーツがたくさん入るのですね。うーんこちらも気になる…
      さっそくamazonでポチさせてもらおうっと。
      素敵な本のご紹介ありがとうございました♪
      2018/08/04
    • mkt99さん
      nejidonさん、こんにちわ!(^o^)/

      素敵で口がじゅるじゅるする本のご紹介、ありがとうございます!(笑)
      どれもぜひ食べてみ...
      nejidonさん、こんにちわ!(^o^)/

      素敵で口がじゅるじゅるする本のご紹介、ありがとうございます!(笑)
      どれもぜひ食べてみたいですね~。
      私は「カエサルの祝勝会」と「ビスマルクの遺言」が気になりました!(^o^)

      個人的に前から食べたいなあと思っていたのは、糖尿病だったという藤原道長の食事かな。(笑)
      2018/08/05
    • nejidonさん
      mkt99さん、こんにちは(^^♪
      コメントありがとうございます!
      嬉しいなぁ、私もカエサル君のお食事には一番興味がありました。
      周辺...
      mkt99さん、こんにちは(^^♪
      コメントありがとうございます!
      嬉しいなぁ、私もカエサル君のお食事には一番興味がありました。
      周辺国を次々に属州にすることによって、食文化も貪欲に取り入れてますものね。
      「アピキウスの料理帖」というのが残っていて、当時の料理メニューが記載されているそうです。
      ただ分量までは載っていないらしく、そこは創意工夫でかなりの豪華な料理になっています。
      古代ローマ料理で食卓がにぎわったら楽しいでしょうね。
      「ビスマルク」は、老いても相当な健啖家だったらしいですよ。
      一回の食事量だけでもうびっくり。
      キャビア・ソーセージ・ニシン・アンチョビ・ポテトサラダ・・をそれぞれ大盛りで食しています。73歳の時に!
      そんなビスマルクの遺言は「何事もほどほどに」だったそうです。笑えます。

      藤原道長というと、大盛りのご飯に砂糖をかけていたという、あの方ですよね。
      砂糖なんて貴重品だったはずなのに、それを大量に食べるところで権力をひけらかしたのかしら?
      「糖尿病」という病名はまだ無かったと思いますが、この病で亡くなった貴族さんは洋の東西を問わず相当数いたことでしょう。
      贅沢ができない身の上で、ちょっぴり良かったです。とは言え他の病気にたぶんなるでしょうけどね。

      面白い本なので、mkt99さんもぜひお読みくださいませ(^^♪


      2018/08/06
  • 古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマ、
    中世イングランド、ルネサンス期イタリア、
    フランス・ブルボン朝、フランス・ナポレオン時代、
    プロイセン王国&ドイツ帝国・・・八つの時代の歴史料理を紹介。
    各章前半は5品のレシピ。各章後半はその時代の食文化、逸話、
    料理再現についてを解説。材料別索引有り。参考文献が豊富。
    資料・文献をもとに・・・といっても、それは大変な作業です。
    おおまかな調理法、わからん調味料の配合等、苦労の連続だった
    と推測できます。それの完成の姿を想像しながら、無い&不明の
    食材は現代のもので代用し、美味しく食べられる料理に再現。
    おかげで、現代人にもわかるレシピを提供しています。
    食材、味も歴史の証言・・・スパイスの変化、異国から伝来した
    トマトやジャガイモがレシピに現れる時期等に時代の流れを
    感じられるのも、面白い。また、貴族~庶民と階級でのレシピの
    違いも現れていて、楽しかったです。

  • 世界の昔の料理の再現レシピ本。
    古代ギリシャの料理に興味があって読んでみたが、苦手なコリアンダーやクミンを多用した味付け。
    当時の文明最先端地域にスパイスが入るまで、塩とハーブしか調味料はないな、と納得。ちょっとした世界史の勉強にもなりました。古代ローマ時代から、何とか食べられそうな味付けが登場。

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=328905

  • 素材さえ揃えば作ってみたいなあ、と思う料理がチラホラ。

  • あんまり美味しくなさそう

  • メソポタミア文明、学校で習ったな~。そんな古い時代からどんな物を食していたか、作者が再現レシピとその時代の食文化の話を書いている。
    今すぐレシピを試してみよう!とは思わないけど、面白く読めた。

  • 古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマ、中世イングランド、ルネサンス期イタリア、フランス・ブルボン朝、フランス・ナポレオン時代、プロイセン王国&ドイツ帝国の料理本。
    古楽の研究をされていた作者さんが、古楽の演奏と(文献に残る記述を補完し想像し再現する)料理の共通点に気づいて自由に作ってみた、というだけあっておいしくなる工夫がされている。手に入りにくい材料の入手方法や代替品についてのコメントも親切。が、やはりスパイスやハーブが何種類も書いてあると躊躇してしまうな…美味しいものが食べたいが決して珍しいものが食べたいわけではないという自分の保守的傾向に気づかされた一冊。いやほんとに美味しそうではあるんだけど。
    レシピの合間に入るエッセイも興味深い。15世紀の人文主義者プラーティナによる啓蒙「テーブルクロスとナプキンは白いものを使い、ナイフや食器はよく洗い」にはありがとうと伝えたい。ミネストローネのレシピに「農民の常食ですので、高級品だった塩、コショウや香辛料は使っていません」とあるがこれはちょっと前に流行った塩抜きダイエットではないか!などなど読むだけでも楽しい本だった。

  • 古代メソポタミアから19世紀まで、さまざまな時代の料理本のレシピを再現したもの。多少の現代風アレンジはあるが、その時代の味を現代に紹介することを目的としている。
    とはいえ、(まして、私ごとき料理下手に)気軽に再現できるものではない。むしろ、著者が主催しているという「いにしえの料理と音楽を味わうイベント」に参加したくなった。こういったレストランを、誰か開いてくれないものか…他力本願(笑)

    2017/11/7〜11/10読了

  • 出典を明記したり、「不味いので変えました」「レシピが無いので想像で作りました」と正直に書いたりと、割と正確な書き方に好感がもてる。
    ご家庭に無い材料が多いし、手間がかかるものも多いので、多分自分で作ることはない…。

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