- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761274191
作品紹介・あらすじ
所得格差から子どもを守る、唯一の方法がわかります!
本書は、日本の家庭や学校ではあまり語られてこなかった、「お金の教育」に正面から取り組みました。
「学校の成績よりも、ファイナンシャルリテラシー(お金に関する幅広い知識)のほうが大事」という問題意識のもと、「お金の信念」の持ち方、「お金の仕組み」「お金の歴史」の正しい捉え方について、親子で一緒に学べるわかりやすさで解説していきます。
子どもの年代別に分けて、家庭でのお金の教え方についても説く、画期的な本です。
著者のミアン・サミ氏はパキスタン人を両親に持つ、東京・品川生まれの個人投資家。幼少期より父親の深い愛を受け、お金のことについて学び、金融マンとして成功をおさめました。現在は、不動産投資などを中心に10億円を超える個人資産を築く傍らで、4人の子どもたちにお金の教育を実践しています。
本書には、誰よりも日本を愛する著者の、熱いメッセージが込められています。
もし、これからご紹介する5つの質問に、1つでも「YES」と答えた方は、ぜひ本書をご一読ください。
□子どもにはいい学校に入ってほしい
□習い事は家計が許す限りさせたい
□子どもにお小遣いを与えている
□学資保険に加入している
□あなた自身に投資経験がない
感想・レビュー・書評
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お金とは何かの質問に本質的に回答ができるようになります。それを理解することによりお金儲けが卑しいことではないと理解できると思います。
小さい頃から、どのようにお金を手に入れるのか、どのような方法があるのかという思考に慣れることにより、生きる力が身につくと感じました。
良書です!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「お金の教育」という言葉が、流布して暫く経ちますが、
決定的に抜け落ちているのが、「日本の教育」を、どのように捉えているかという視点だと思います。
正直いうと、株とか、投資の基礎的知識、金融の歴史を、小さい頃に親から学んだとしても、
あまり意味がないと思います。学ばないよりは、いいでしょうが。
ただ、本質的な解決策から、かなりズレていると思います。
なぜなら、多くの親が「勤め人」だからです。
わかっている人はわかっていますが、この方が言うような「お金の教育」というのは、
まず「勤め人」には、できません。
親が野球選手で、冒険家になる方法を教えてくれと言っているようなものです。
「日本の教育」というのは、如何に優秀な「勤め人」になるかで、学校体系が出来上がっています。
その仕組みにどっぷりと浸かることが半ば強制されています。
決して、自立した思考を培うなんてものは、日本の教育基本法を読んでも、どこにも書いていません。
もともと、国民学校から始まってる日本の教育は、以前は軍人の養成でした。
今は「勤め人」を養成するために、作られています。
2020年から新しい学習要領うんぬんと、教育現場は、慌てふためいていますが、
官が作った、つまり典型的な「勤め人」達が作った教育に、
自立した思考とか、生きる力とか、問題解決思考(そもそも、彼らが教育問題を、
何も解決していないという皮肉)なんて、身につくはずがありません。
日本の教育は、最初から最後まで、型にはまった子を作り出すことです。
そうではなかったら、いわゆる「就活」がまるで宗教的儀式のようになっていません。
外国の方から見ると、軍隊みたいだなと言われるでしょう。
スーツ文化も、その名残みたいなもんです。
この方が、「お金の教育」を施して、どういう人材になってもらいたいかは、
およそ資本家の定義と変わりません。
ただ、資本家を養成するには、まず日本の教育や「勤め人」が多数を占める国では無理です。
日本の教育のゴールは、どこまでいっても、「どこに所属するか」ですから。
そのために小さい頃から、多くの時間を割いて努力します。
今は、この所属先が、機能不全に陥っていて、どうしもない状態にありますが、
それでも、「どこに所属するか」が日本人の一番の重要な事項になっています。
これが、今の日本の不幸です。
ただ、こういった体制を改革することは、まず不可能です。
この本では書かれていませんが、お金の教育の要諦は、
リスクをどう考えるかにつきます。
つまり自分の判断に責任をもって、経済合理的に行動することです。
そして、失業と破産を知ることです。
お金の教育の裏返し的本質は、失業と破産は、この社会では当たり前にあることだと
知ることです。しかし、「勤め人」には、決してできません。
失業は、恥ずかしいこと、破産は、人生の破綻を意味しているからです。
「勤め人」という選択をした時点で、それがどういうリスクなのか、
経済合理的にどういうことなのか、これが、日本では、全く考えられていません。
なので、「勤め人」になって数年もすると、「家でも買うか」という空気が、
なぜか出てきて、「ありえないようなリスク」を平気で、
選択する人が後をたちません。
お先、自ら所属先の奴隷のようになるような人生を選択してしまう人です。
これを著者は意図的なのか、それとも、
日本の歴史や文化に疎いのか記述されていません。
正直いうと、投資や株式、財務諸表の考え方は、リスクをどう考えるかに比べたら、
まさに著者がいうように80:20の法則の20で、あまり重要ではないことです。
著者は、見た目は外国人だけど、中身は日本人としていますが、
おそらく日本の普通教育を受けていないと思います。
個人的には、日本の教育を受けた人が書いた、
資本家、投資家になるための「お金の教育」なら、
澁澤栄一の『論語と算盤』の方が、お金の教育を、日本人が考える上で、
よほど参考になると思います。
日本人が、お金の教育を考える上で、
もっとも重要なテキストであり、考え方だと思います。 -
お金の教育は非常に大切と思う。
子どもに伝えるときに参考にしたい。
何事もバランスが重要。 -
銀行に借金をすると、他の人の貯金を借りているんじゃなくって、そこで銀行が作り出している、いわゆる信用創造をしているということを恥ずかしながら初めて知った。そして衝撃だった。なんだそりゃ?!じゃあ今世の中で出回っているお金って何なのよ?!と思う。奥深いなぁ。
世の中は、労働者と投資家/資本家にわけられて、それは、働く人と働かされる人にわかれるわけで、これからは働かされる人になりましょうね、って本 確かにAIとか技術革新が起こっても働かせる側は手段を変えるだけでいいものね。
もちろん世の中から労働者がいなくなるわけはなく、だったら少しでも早く働かす側に行きましょうってことなのかな。なんか釈然としないのはなんでか自分でこれから考える課題だなぁ。 -
1.学校で今日は何を質問したの?と子供に聞く
2.お金とは何?どこからやってくる?借金をするとどうなる?貧富の差が生まれるのは何故?
この本の内容
マインド
お金の仕組み
お金の歴史の3つに絞った本 -
「お金とは問題解決の対価である」という表現はなるほどなと思うものの、書いている中身は初歩的であまり参考になるものではなかった。大切なのは以下3つ。
マインド:お金儲けは悪いこと、お金は苦労して稼ぐものといった考えを改めること。
仕組み:信用、借金、金利、インフレ/デフレの仕組み。
歴史:基軸通貨の変遷〜1971年ドルショック、2009年ビットコインなど。
第4章のお金の歴史は自分にとっては真新しい内容であったものの、記述が子供向け過ぎて正確な用語すら出てこず残念。本書は子供向けではなく子育て世代の親向けだと思い手にとったが…。
ファイナンシャルリテラシーをパレートの法則に無理やり当てはめたり、結局オススメするのがiDeCoだったりNISAだったりと、いまいち価値は見出だせなかった。初心者であれば、それこそ(金融教育とか高尚なワードを出さずに)初心者向けの本がいくらでもあるだろうし。なんだかな。 -
お金に対する考え方を如何に伝えるかを記載してある本。古典的名著の考えや思想を噛み砕いてわかりやすく説明してある。子育てが始まったらもう一度みたい一冊
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面白かったです。
タイトル通り、お金の大切さを子どもに伝えるにはという視点で書かれた本です。
子どもには、お金の本質を伝えるということがポイントだなと思いました。
とても聡明な方なんだなあというのがよくわかる本でした。
スタバで、利益の計算
ご飯屋さんで、会計の計算、この間と違うのは何故?
iPadが欲しい!→じゃあiPadの会社を買おう
、、この返しが素晴らしいなあと、 -
人生に直結するお金の教育が日本ではほとんどされていないことに危機感をいだいたミアンサミさんが、教育の20%はお金の教育をしていこう!という話。
どれに対しても異論なし。
ただ、お金至上主義的な考え方に聞こえてあまり良い印象を受けなかった。