- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761275440
作品紹介・あらすじ
梅沢富美男夫妻推薦!
この本に書いてあることを覚えておけば一生安心だね。
イラストは、『大家さんと僕』の矢部太郎氏
認知症の進行具合を、春・夏・秋・冬の4段階に分けて、そのとき何が起こるのか?どうすれば良いのか?を多数の患者さんのエピソードを交えて描いた、心温まるエッセイ。
人生100年時代、誰もが避けられない道
知っていれば、だいたいのことは何とかなるもんです。
認知症専門医が教える、ボケ方上手と介護上手
感想・レビュー・書評
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身近に迫ってきてますな、認知症。歳をとって頑固になった。怒りっぽくなった「ちょっと変」からはじまり、進行はゆっくりながら本格的物忘れの段階に突入して「かなり不安」に。そして暴言・妄想・徘徊・幻覚が「困惑」の時。やがて失禁、弄便など見られるようになり、一日中ぼんやりと・・人生の終演ん「決断」の時を迎える・・・辛いですな。
事前に知っていれば、何とかなるもんです。
でも、このことさえ忘れてしまったらと思うと周りの者に理解してもらわなければと、早速家族に本を読むようにお願いしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現役の認知症専門医による著書。
こちらお薦めです!!
読んで良かったとしみじみ思います。
本書は各進行段階ごとに症状や対応が分かりやすく噛み砕かれていて読みやすい。そして介護者の気持ちにも寄り添われています。
介護に直接関わる方も、そうでない方も、老若男女に広く読まれて欲しい。
勉強にもなるし、介護に携わる人にとっては心を軽くしてくれる、お薦めの良書。
・早期認知障害(MCI) 認知症の一歩手前、認知症予備軍。この段階での適切な治療や脳リハビリで、認知症への移行を緩やかにすることができる。
・介護に困難な症状(暴言、暴力、妄想、徘徊)は長くて1~2年
・「お金を盗った」は、介護の勲章
・幻覚症状は適当に頷いて流すのではなく、同じ目線に立って話に寄り添ってあげる。
・一度にひとつの事しか考えられないので視点をずらすといい。
知らないであれこれ想像で思い悩むより、まずは知ることから。
深刻な症状も知っていれば心の準備ができる。心の余裕があれば冷静に対処できることもある。すさみがちになる心を守れる。
超高齢化社会、容易にはいかないことも多いと思う。
だけど、著者が言うように
“誰か一人が犠牲になるのではない。介護を受ける人、介護をする人、どちらも笑顔でいられる道”を模索していける世にしていきたい。
認知症を知ることで生まれる気持ちの変化が、きっと誰かを救う。会話の中の一言が、誰かの一助になるかもしれない。
当事者じゃなくても状況がイメージできれば、しんどい人の気持ちに寄り添うことは出来るんじゃないかな。
そんな風に思います。 -
認知症の兆候やその対応がメインかと思いきや、介護者に無理をするな、ということがメッセージだった。
介護って大変だし、認知症の人は気分の浮き沈みが激しいから、介護する人の精神状態のほうが大変。いつか、そういう時になるかもしれないし、私もそういう思いを子ども達にさせてしまうかもしれない。だから、できるだけ、介護施設に頼ろうと思った。 -
うちの父が認知症世界に足を踏み入れたので読んでみた。
著者の長谷川さんの文章がほのぼのしていて
なんか癒された~&勉強になった~
認知症になった本人の気持ちを理解しやすくなった一冊。 -
介護者の気持ちに寄り添って書かれた本でした。
手が出せないなら口も出すな。でも金は出して。
これはなるほどと納得。
春夏はほのぼのと面白く読める。
秋は少し真面目に考えちゃう。
冬、最後の章はやっぱり笑えないけど、すごく勉強になった。状況により病院で看取ることも、自宅や施設で看取ることもあるだろうけど、病院の場合、がん以外では延命措置をせざるを得ないとは知らなかった。生命体として終わりが来たのならば、自然に任せるべきだと、今のうちに胸に刻んでおこう。 -
言葉では表せないほどハードな介護を、"温かいハートで綴ったエッセイ(実用書)"です。
認知症の進行具合を 春・夏・秋・冬の四季になぞらえ、具体的な実例を交え、患者や介護者の両方の本音も語り、愛を持って優しく教えてくれます。
『ボケ方上手と介護上手』
専門医による『認知症』のハードな現実を知りました。しかし、寄り添う著書のお陰様で、読後は温かい気持ちにもなります。
確かに、人をみおくることは大変なことかもしれない。でも、同時に誇らしこことでもあるのだとポジティブに考えようと想いました。
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とてもよかった。
介護をしたことのある人なら、うなずける内容でした。
こんな風に言ってくれる人が側にいたら、介護もできるかも…と思いました。 -
仕事に関連して読んだ。
認知症の親を持つ身としてはとてもわかりやすかった。『介護者についての心得』みたいな作品だったので、認知症に対する偏見が少し和らいだ。