THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある

  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761277055

作品紹介・あらすじ

「後悔」には力があるーーアンジェラ・ダックワース(『やり抜く力GRIT』著者)スーザン・ケイン(『内向型人間の時代』著者)ブレネー・ブラウン(『本当の勇気は「弱さ」を認めること』著者)CNN、ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、フォーブス、フィナンシャルタイムズ、NPR……全米メディア・ベストセラー著者大絶賛!後悔することは、危険でもなければ、異常でもない。幸福への道からはずれるわけでもない。それはきわめて健全で、誰もが経験し、人間にとって欠かせない感情だ。後悔しないことが正しい生き方だと思っている人は、この本を読んでほしい。後悔とうまく付き合えば、未来に向けて行動を改善し、よりよい人生を送る手助けになる。後悔は、人間に希望をもたらすものなのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 後悔があるから前に進める

  • 数多くの研究結果を元に、論理的に「後悔」の必要性を説いている一冊。

    後悔という漠然とした概念を「基盤に関わる後悔」、「勇気に関わる後悔」、「道徳に関わる後悔」「つながりに関わる後悔」の構造で体系化されている点は非常にわかりやすかった。

    私の場合「勇気に関わる後悔」が多いと感じる。
    ・あの時転職していれば・・・。
    ・周りの空気を読まずに、自分の意見を主張できていれば・・・。
    ・あの子に告白していれば・・・。
    枚挙にいとまがない。

    本書によれば「行動しなかったこと」という経験は、皮膚の内側に後悔の種子を埋め込むことにより、無限の推測を生み苦しむ。だからこそ行動すべき。と述べられている。「行動しないこと=皮膚の内側に後悔の種子を埋め込むこと」という表現が非常に印象に残っており、まさにその通りだと思う。

    後悔に対して真正面に向き合い、自分は自分の人生の作者であり俳優である事を意識して、満足の行くストーリーを紡いでいきたい。

  • ダニエルピンク氏の新作を発見、手に取ってみた。

    後悔することが、前に進むためには大事だというコンセプトの元、後悔の種類やそれぞれの説明、そして活かすためにどうすれば良いかなど幅広く採り上げている。
    後悔の種類の説明は個人的に納得がいく点多かった。後悔することから学ぶことの大切さを説きつつ、逆に進めなくならないようにとも話しており、非常に興味深く読むことができた。

  • 後悔を力に変えると言う考え方は新鮮だった。
    修復力を上げるために実行すべきことに対するヒントは、後悔から学ぶべきだと感じた。
    後悔という言葉から想像するには、やりたいことをやらなかったことが最も後悔すべきことだと思う。
    またはしっかりと向き合って考えなかったことが後悔だと思う。
    私もよく終わったことを後悔しないと言い放ちがちだが、修復力を上げるための後悔は、これからの人生にとって最も必要なことだと感じた。

  • 後悔しないと決めても思っても後悔する時はする
    そう決めることで緩和されるんらそれでもいいのではと。
    後悔= 反省・謝罪、当時の判断を修正する。
        せめてもの幸いを探す
    対処= ディスクローズ(書き出すなどし軽くする)
        コンパッション(公開を打ち明けられた友人へ声かけるように自分をいたわる)
        ディスタンシング(距離を取り俯瞰する。感情と切り離し場合によっては次回へ備える)
    対策= 将来どちらが幸福か先回りして行動する

        

  • 読了

  • 「NO REGRET」と入れ墨をいれる人は後悔の効用を知らない。後悔の深層構造として4種類。基盤に関わる後悔,勇気に関わる後悔,道徳に関わる後悔,つながり関わる後悔。後悔していることを認めて,後悔に飲み込まれず,未来志向になるために。セルフディスクロージャー,セルフコンパッション,セルフディスタンシング,失敗の履歴書を作る,新年の誓いと旧年の後悔のセット,など。イリズムがセルフディスタンシング,メタ認知の促進に繋がりそう。失敗の履歴書はどうだろう。数々の失敗を乗り越えていることをどう認知するかで変わるな。

  • 『後悔』について、科学的な知見から書かれた一冊。本書を読む前は後悔はネガティブな側面があり、振り返るものではないと考えていたが、実はそんなことはないと読みながら考えさせられた。様々なエピソードが散りばめられており、俯瞰的に後悔について考えることができた。後悔を活かして前に進もうと思えた一冊である。

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著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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