読んでわかる! リフレクション みんなのきょうしつ増補改訂版

  • 学事出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761926854

感想・レビュー・書評

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  • 今年の自分のテーマはリフレクションにしようと思い手に取った。日々の実践からの学びを大切にするためには、リフレクションが欠かせない。

    この本を読むと、教師として子どもたちの様子をここまで観察しているのかと驚く。そして、自ら考え行動する子どもたちの姿も素敵だった。読み進めていくうちに、自分の教育観、子ども観がアップデートされていく。

    次は、もっとじっくり再読したい。そして、自分もリフレクションを継続していく。

  • 【冬の8冊目】

    自分も伴走させていただくようになり、問うことの難しさを感じている。それ以上に自分の振り返りを問う視点も得ることができ、有意義な一冊だった。いいタイミングで読めてよかった。

  • [読書]3 読んでわかる!リフレクション 岩瀬直樹 中川綾(2020)

    この本の読み方・生かし方
    日々の実践を記録することの意味
    学期前 新しい1年、先生も学ぶ
    1学期 クラスの土台をつくる
    2学期 学びを広げる、深める
    3学期 まだまだ、できることはある!

    今の立場で、あの「きょうしつ」の「振り返り」を振り返って

    いつ買ったかはわからないけど、一度挫折していた本
    実際にリフレクションを書いたり読み合ったりするようになったからか、今回は一日で最後までたどり着いた。


    評価って、結局「その人自身の成長に寄与しているかどうか」が全てだと思うんだよね。(P65)
    あぁそうだなぁって思った

    今日はちょっと自分を磨けた気がして、いい気持ちで寝られそう!(P99)


    『守・破・理』なんてことをたまに聞くけど、自分がしっくりきている何かをするときの段階や目標として
    なすことに意味がある→一定のレベルを超える→自分を磨く
    っていうのがある。
    リフレクションは「自分を磨く」の段階なんじゃないかなぁって。

    新しいものに出会って、とりあえずやっている段階の自分はまだまだ磨くの段階には行けてないけれども、なるべく続けたい。

    7年目。自分の「観」を見つめる時期なのかもなぁ〜。

    よい機会でした。そして、心の引っ掛かりが一個取れにゃした!

    「本気で成長し続けたいと思っている全ての先生方に、この本を贈ります。」

  • 岩瀬直樹・中川綾:読んでわかる!リフレクション

    朝活のファシリテーションをすることになり、その内容が「リフレクション」であったことや以前から興味があったことが重なって購入した一冊。

    リフレクションって、かけがえのない財産になると思うんです。毎日気付かぬ内にサァーッと過ぎ去っていっちゃうことが多いけれど、その一部分を切り取って記録しておくことで自分の成長につながる。記録しておけば記憶にも残りやすい。同じ場面に出会った時「あの時はどうしたっけな」「あの時はこうだったから今回こうしてみようかな」が生まれるよね。
    常に振り返る習慣をつけると見取る視点も変わってくる気がする。自分の行動や関わり方を見直すことにもつながって、より自分も大切にしたいことが見えるようになる。
    それがまた児童の見取りや関わりになる。「今日究極の児童理解」なのではないかと思っています。薄っぺらい児童理解じゃなく、もっと高次の、深みの、児童理解。
    自分の生き方も変わるのではないか。人格の完成っていつなされるんだろうって考えるけれど、それって大人になってからも繋がっているんじゃないかな、と。リフレクションを通して人格の完成(というより研磨?磨き上げるイメージかも)に近づく気がしてます。

    ただ、リフレクションは自分と向き合うことになるからすごくつらくて苦しい。心と時間に余裕が出てこないと、深いリフレクションにはならないのかも。だからこそ「誰とやるか」が大事なんだなあって。
    僕は文字に起こすまで至っていなくて、まだまだ頭の中でひたすら内省している。リフレクションの形にはいろいろあるが文字に起こして記録していこうと思った。

    岩瀬さんの実践がダイレクトに伝わってくるし、中川さんの丁寧な伴走者の姿が眩しい一冊。

  • この本を読むと、教室の子達に温かく接することができる。それこそ、岩瀬先生が乗り移ったみたいに。
    岩瀬先生のリフレクションの中には、ひとりひとりの長所が浮き出てくる。そんなリフレクションをしたいと思い自分も始めてみたが、自然と子どもたちのその日にあった温かい行動が思い浮かぶようになった。いや、今まではさりげなく流してしまっていた出来事が胸に残るようになったんだな。

    今年はちょっとヘコむ出来事があり、この職業は結局のところ、『観察&コミュニケーション』だなと思っていた。観察とリフレクションが自分の中で結びついていたのでこの本を手に取った。するとこの本の中に「結局、ぼくらの仕事というのは、一人ひとりに関心を持って伴走すること、一人ひとりの関心に関心を持って伴走し続けること、なんじゃないかなと思う。」とあって、まさにそれだ!となった。もっともっと、子どもたちの中に入っていきたいな。

    今の自分にとって、示唆を与えてくれた一冊でした。手元に置いて、時々読み返したい。 

  • 「書く人、振り返る人でなければ、子どもたちの書くこと、振り返ることを教えることは難しいよなぁ」と改めて感じた本でした。
    振り返ることは痛みが伴うこともあるし、感情が固定されてしまうこともある。それでも前を向いて進んでいくために、振り返ること、そして書くことはとても大切なのだろうと思いました。
    子どもとの関わりを自分も書きたい!と思える一冊でした。

  • 何のためのリフレクションなのか。
    そこを意識することでリフレクションの価値が高まる。

    このリフレクションは自分の中で
    思いがハッキリしていることが重要だと思う。
    「こんなクラスにしたい」「こんな子どもに育ってほしい」「こんな大人、教師になりたい」
    岩瀬先生が「やり方の前に、自身がどうあるかが大事」と
    書いていた。
    このあり方が「目指すクラス、子ども、大人」につながると思う。
    どうあるかってどうなりたいか。

    人間は弱い存在だから生きてる中で絶対にブレる。
    そのブレに気付いてもとの軸に戻る。
    そのためのリフレクションなんじゃないかなって思った。

    だからリフレクションを始める前に
    自分の目指すクラス、子ども、大人像を
    もう一回はっきりと思い描きたいなと思った。


    一番残ったフレーズ
    「教室は、みんなのものになっているだろうか。」
    みんなのもの。
    教室にいる一人ひとりのものになっているか。
    大人がすべてを決めてさせていないか。
    オーナーシップを子どもたちが持っているか。
    子どもを主語にしたらどんな教室になるか。

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著者プロフィール

1970年、北海道生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。埼玉県の公立小学校教諭として、4校で22年間勤め、学習者中心の授業・学級・学校づくりに取り組む。2008年度埼玉県優秀教員表彰。2015年に退職後、東京学芸大学大学院教育学研究科教育実践創成講座准教授に就任。学級経営、カリキュラムデザイン等の授業を通じて、教員養成、現職教員の再教育に取り組んだ。2018年3月に退職し、一般社団法人軽井沢風越学園設立準備財団副理事長に就任。2020年4月に幼小中混在校の軽井沢風越学園の開校を目指している。教師教育学会所属。大3、高1、小5の3児の父(2018年現在)。
主な著作に、『せんせいのつくり方――“これでいいのかな”と考え始めたわたしへ」(旬報社、2014年)(共著)、『最高のチームになる! クラスづくりの極意』(農文協、2011年)、『最高のクラスのつくり方』(小学館、2010年)他多数。

「2019年 『クリエイティブ・ラーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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