星にとどく樹 世界を旅するピアニスト

  • 求竜堂 (1996年1月1日発売)
4.20
  • (3)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (234ページ) / ISBN・EAN: 9784763096395

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「星にとどく樹」舘野泉著、求龍堂、1996.12.01
    239p ¥1,545 C0095 (2025.05.10読了)(2009.12.16購入)
    副題「世界を旅するピアニスト」

    【目次】
    第1章 フィンランドの日々
    北欧の光
    春の始まりは氷の下に落ちて
    つかの間の夏の輝き
    「貨物列車」の夏
    北緯六〇度のクリスマス
    真夜中の完全犯罪
    ピアノ一台借りていきます
    荒くれ男たちとの遭遇
    北カレリアの友
    第2章 ピアノを弾いて、また旅をする
    旅と演奏
    アジアの混沌のなかで―フィリピン
    始めもなく終わりもない国―インド
    熱帯の夜 ラオス
    骨折にはメンソレータム ベトナム
    神々の夜の宴 バリ島
    コンサートは大浴場で ビルマ
    外務大臣表彰を受けて
    月夜間の島 五島列島
    カッツォ メルタ!
    カンガルーを連れて オーストリア
    賽の河原を行く アイスランド
    花と緑の海、ブカレスト ルーマニア
    倒れた巨像 ロシア
    心の原点を訪ねる旅
    第3章 音楽のこと、私のこと
    シューベルト晩年のソナタ
    雪の下の色―シベリウス アイノラ山荘のピアノ
    プラハの春Ⅰ―芸術家の家
    プラハの春Ⅱ―ブラームス ピアノ協奏曲第1番
    プラハの春Ⅲ―凄絶な一週間
    ほのかな恋心 グリークのピアノ協奏曲
    わがこころはいま大風のごとく シューマン 幻想曲ハ長調
    美智子様と「樅の木」
    息子ヤンネと父の国日本
    安川加寿子先生
    はみだした字
    名前をめぐって
    あとがき
    ディスコグラフィー

    (「MARC」データベースより)
    影を通ってきたからこそ、北欧の光は美しい…。フィンランドの日々から、ピアノを弾きながら旅したあれこれの国のこと、音楽のこと、大切な人たちのことを澄んだ暖かいまなざしで見つめたエッセイ集。

  • ◆きっかけ
    ブクログ 2016/8/31

  • 古いもので1981年からの、いくつかの雑誌への連載と書き下ろしをまとめたもの。当然ながら世界的日本人ピアニストである著者(フィンランドに拠点を置く)が、病によって「左手のピアニスト」になる以前の、文字どおり世界を旅していた頃の随筆集。私は雑誌で断片を目にしていた頃から、彼の文章が好きだった。そしてやはりまずは、グリークやシベリウスの作品の演奏が大好きだ。こんなに素敵な文章を書ける感性だから、こんなにいい音楽なんだ、そうも感じていた。「ピアニスト舘野泉、右手麻痺」のニュースには衝撃を受けたが、その後に出たCD冒頭の「左手のためのバッハ・シャコンヌ」の見事さには涙が出た(ブラームスの編曲も素晴らしかったんだ、と、これであらためて確かめることができた、こんなに凄い左手のシャコンヌ、聴いたことなかった!)。「左手のピアニスト」になってからは特に、テレビドキュメンタリーも追いかけているから、御覧になる機会もあろうか、と思う。彼が初めて、アンコールで再び右手を使ったときの映像も感動的だった。以上を、私はまったく批判・否定はしないが、「左手のピアニスト」としか知らない人は、両手で北欧の音楽を弾いていた頃の彼の演奏を聴いてみてください。そしてできれば、こういう随筆集を読んでください。そうしたら、こういう彼だったからこそ、左手1本でも素晴らしい音楽を奏でられるのだ、と感じられると思います。フィンランドでの日々についても詳しいので、北欧ノートにも入れておきます。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

クラシック界のレジェンド、89歳ピアニスト。領域に捉われず、分野にこだわらず、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ、不動の地位を築いた。2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。尽きることのない情熱を、一層音楽の探求に傾け、独自のジャンルを切り開いた。“舘野泉の左手”のために捧げられた作品は、10ヶ国の作曲家により130曲に及ぶ。2023-2024は米寿記念演奏会を、東京、大阪、札幌、福岡ほか全国各地で行っている。もはや「左手」のことわりなど必要ない、身体を超える境地に至った「真の巨匠」の風格は、揺るぎない信念とひたむきな姿がもたらす、最大の魅力である。

「2026年 『グリーグ 抒情小曲集2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

舘野泉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×