ビジネスで大事なことはマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれる ~勝つための経営戦略のつくり方

  • 近代セールス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784765011761

作品紹介・あらすじ

プレミアリーグで12回の優勝を誇る強豪サッカークラブであり、その卓越したビジネス展開により、
世界のスポーツ界で最大の資産価値を持つまでに成長したマンチェスター・ユナイテッド。本書は、
そんなマンUに、ビジネス・経営の視点から迫った初めての本です。

著者は、まず一人目が、かつて電通でトヨタカップやキリンカップ、ワールドカップ(メキシコ大会、
イタリア大会)を担当し、日本のワールドカップ招致委員会事務局や、Jリーグ経営諮問委員なども歴任、
現在は大学教授としても活躍している、スポーツビジネス研究の第一人者、広瀬一郎氏。
もう一人は、ボストン・コンサルティング、A.T.カーニー、ベイン・アンド・カンパニーといった外資系コンサルティングファームで
要職を務めたカリスマ経営戦略コンサルタントであり、大学院でスポーツビジネス論の教鞭もとる山本真司氏。
この二人の著者の熱い対談により、マンUが展開するビジネスから、その「成功の方程式」を導き出します。
また、マンUが陥ってしまった落とし穴についても検証します。

この本を読み終えた皆さんはそこから、自らのビジネスや経営のあり方、考え方について、きっと多くの示唆を得ることになるでしょう。

内容をほんの一部だけ紹介すると…。(順不同)
・なぜマンUは、世界一のサッカークラブになり得たか
・ナイキとのタッグに象徴されるマンUのグローバル戦略
・CRMの先を行く、マンUの最先端マーケティング手法とは?
・マンUに学ぶ、変化する時代への対応の仕方と成長戦略
・不確実性の中でも確実に収益を確保する、マンUのビジネスフロー
・いまや債務も世界最大級。グレーザーによる買収を、マンUはなぜ防げなかったのか
・サッカー界に学ぶ、成功するビジネスリーダーの条件とは?
などなど。
ビジネス書として役にたち、サッカー本としても面白い一冊です!

感想・レビュー・書評

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  • 太字の部分だけを読む。
    日本企業のマネジメントは、ものづくり信仰ばかり。どうやって儲けるのか、そのためには何をするのか、というソフトな発想がない。
    (太字だけなら)20分で読める、さらに今の日本企業のマネジメント問題を考えるには十分なもの。

  • 扱っているテーマはすごく面白いですが、中身は対話形式でクオリティとしてはかなり低いと思った方がいいです。対象読者は学生でしょうか。ブログの寄せ集めでもいいと腹をくくって読む方はいいと思います。申し訳ありませんが私は正直1500円払う価値はなかったと思っています。対談形式だから仕方がないのですが、経営分析のフレームワークがありません。また記述されていることの多くは、私自身新聞やテレビで聞いたことがあり、(例:プレミアリーグの生い立ちドキュメンタリーはNHKでやってましたよね)目新しさはあまりありませんでした。著者はこの分野についてかなりのご経験と情報をお持ちのようですから、今度は同じテーマでもう少し骨太の本を期待します。

  • バルセロナの経営について書かれた名著「ゴールは偶然の産物ではない」のマンチェスターユナイテッド版と期待して読んだが、内容はただの対談集にすぎなかった。

    内容もグレイザー家の問題、ユナイテッドのマーケティング戦略などユナイテッドファンなら周知のことばかりで目新しさには欠ける。

    自分が期待していた内容のものとは違っていたかな…。

  • 著者・広瀬さんとは某サッカーチームつながりで縁あり。
    マンUとナイキの関係、経営と資本(プラティニ改革)、セリエAやJリーグ等の運営方法等個人的にも興味ある部分多々あり。
    「What」「アーキテクト」(構造・仕組み)を考えられる人材の希少性・重要性を再認識。

  • 間違いだらけの本

    ・「買収後も、サラリーキャップを低いままで維持したとか、入場料を下げなかったとか」
    入場料を下げなかったのではなく上げたが正しい。それまではユナイテッドの入場料は最安水準をキープしていた。

    ・「結果、金網に押し付けられて圧死した者95人」
    これは実に酷い間違い。最悪。96人が正しい。

    ・「マンチェスター・ユナイテッドだとか、チェルシーだとかアーセナルだとか、スタジアム改修などの追加投資をおこなっても黒字を確保できている」
    チェルシーはロマン・アブラモビッチオーナーがクラブを買収するまで破産の危機に瀕していたクラブ。

    ・「海外放映料のほうが多くなっています。」
    ここを太字にして強調しているが、実際は海外放映料より国内放映料のほうが高額。

    ・「山本氏が作成した『対売上比人件費率』の数字、アーセナル49%、ユナイテッド54%、トッテナム56%、リバプール73%、チェルシー84%」
    数字が全てでたらめ、正しくは、
    アーセナル55%、ユナイテッド46%、トッテナム55%、リバプール70%、チェルシー74%。
    シティのみ114%で正しい。

  • マンチェスターユナイテッドの経営を題材にしたビジネス書。各章それぞれがとてもよいのだが、全体に流れているメッセージとしてはマンチェスターユナイテッドがいかにうまく時代の流れに適応して、乗ってきたか、ということ。そこには明確な意思と戦略が必要であり、それを持ち続けられたのがマンチェスターユナイテッドの成功(少なくとも2000年代半ばまで)の理由だったという点。
    スポーツビジネスの中で、個別のトピックに焦点を当てたものは多いがチーム(リーグ)の経営そのものに焦点を当てたものは少ないため、その中では光る良書だと思う。

  • 3年前に受講していた
    スポーツマネジメントスクールの
    ふりかえりとして
    非常に緊迫感のあった講義を
    思い出しながら読み進めました。

    半年近い連続講義の
    エッセンス版という感じではあるのと
    タイトルの「つくり方」に
    ひっかかる人はいるのかもしれませんが
    サッカービジネスに興味があって
    企業経営やマネジメントに関心があるという人は
    ぜひご一読を。

    個人的にはいいタイミングで
    いい復習になりました。

  • スポーツビジネスの日本における第一人者広瀬氏と経営コンサルタントの山本氏の共著。
    一見普通のビジネスのやり方が通用しないと思われるスポーツビジネスだけど、そんなことはないというのは改めて認識。
    考えてみるとユナイテッドは近年もCLで負けたりしているし、本当の意味でもビッグネームという少ないので成功している。

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著者プロフィール

1955年、静岡県三島市生まれ。東京大学法学部卒。1980年、株式会社電通入社。1984年よりスポーツ担当となり、サッカーのトヨタカップ、キリンカップ、
ワールドカップ(メキシコ大会、イタリア大会)、ゴルフの世界マッチプレー選手権など、数多くのスポーツイベントを手掛ける。
96~98年にはワールドカップ招致委員会事務局に出向し、ワールドカップの日本開催に尽力。99年からは2期4年にわたり、Jリーグ経営諮問委員会委員を務める。
2002年、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)上席研究員就任。2004年にスポーツ総合研究所を設立し、所長に就任。
2005年、江戸川大学社会学部教授。2008年多摩大学大学院教授、立命館大学大学院教授。2010年、多摩大学経営情報学部教授。現在に至る。
著書に、『「Jリーグ」のマネジメント』(東洋経済新報社)、『スポーツ・マネジメント入門』(同)、『スポーツマンシップ立国論』(小学館)、『極私的サッカー見聞録』(東邦出版)、
『10年後、仕事で差がつく戦略思考』(東洋経済新報社)、『サッカービジネスの基礎知識』(東邦出版)などがある。

「2013年 『ビジネスで大事なことはマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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