フラワーフェアリーズ 花の妖精たち 冬 (リトル・プレス・エディション)

  • グラフィック社
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766130331

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  • シシリー・メアリー・パーカーの花の妖精の詩画集ですね。
    四季のシリーズの『冬』の詩画集です。
    二十篇の花の妖精の詩画集が納められています。
    『冬』の詩画集は、花の妖精たちの七種類の本から選んだイラストと詩で編集されたのは、1985年、シシリーの没後、十二年後のことだそうです。

       リンボクの木の妖精のうた

     風は冷たく 春のめざめは まだずーっとさき
           そんな日は 木たちは茶色で裸
    でも今は3月よ 4月がきたら まわりじゅうぜんぶ
       甘い匂いにみたされ すばらしくなるわ

     ほら みてごらんなさい
     今だって生け垣や からまった茂みに
     一か所だけ明るい はなやいだものがみえるでしょ
          リンボクの葉のない枝に
     白い花が星のキラキラみたいに咲いているでしょ!


        ハシバミの木の妖精のうた

     わたしの花のしっぽは ゆれるよ ゆれる
        葉のない小枝で
      それは 小さな子羊の ちいちゃなしっぽみたい
         春のめざめの前に

     花のしっぽはブラブラ ディングルダングル
         たのしくゆれるよ
       花粉をいっぱいつけたしっぽのそばで
      わたしのちいちゃな赤い房 ふさふさ
            みえるでしょ
     それは ほっそりした ハシバミの木の上で
          秋のナッツのお約束

     森はまだ灰色で おやすみちゅうだけれど
    わたしは アナウンスするは「もうすぐ春よ!」って
       ある日 大智に急に目をさますわ
      妖精たちが 「春がきたわよ!」って
         大声で叫ぶのをきいて

    『冬』の花の妖精の詩画集も、幻想的で夢のあるメルヘンの世界に満ちあふれていました。

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著者プロフィール

1895年、イギリス、サリー州生まれ。生涯を通して体が弱かったシシリーは家庭で教育を受ける。
13歳でクロイドン芸術協会へ入会、16歳という若さでポストカード・セットを出版し、多くの芸術家たちの賞賛を得た。
またラファエル前派に傾倒し、自然の美を再現し、写実的に描くことを信念をもって追求。
『フラワーフェアリーズ/花の妖精たち』シリーズで最大の賞賛をあび、生涯を絵を描くことにささげた。

「2022年 『フラワーフェアリーズ 花の妖精たち 塗り絵ブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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