線画芸術 線が紡ぐ緻密で美しい世界

  • グラフィック社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766131420

感想・レビュー・書評

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  •  世界中のものすごい線画アーティストがギュギュッと紹介されている。なるべく地域に偏りなく選ぼうとしたようにも思えるが、中国出身のアーティストだけやたら多い。墨を使う国だからだろうか?
     純粋に画風が好みだったのは、愛らしい顔のキメラを描くニコラス・ディ・ジェノヴァ、シュルレアリスム的な世界観のチャン・ツァン、象徴主義的なKIKYZ1313、骸骨ばかり描いているラファル・ヴェフテロヴィチ。また、他のアーティストと一風違って、ランダムな線の集合が人の姿に見えるアンドレ・ウィーと、キャンバスに黒い樹脂を蜘蛛の巣のように張り巡らせるチュー・ジンイーが印象に残った。
     各作家のプロフィールと共に4つの質問の回答が掲載されている。なぜ線を使うのか、インスパイア元や好きなアーティスト、美しい線を引くコツ、制作にかける時間、の4つである。特に好きなアーティストと作品とを見比べると納得できる例が多くて面白かった。このような本を読まない限りほとんど触れる機会のないであろう海外アーティスト中心の本だからこそ、もう少し質問が多ければ良いのにとも思う。

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