情報による安全保障: ネットワーク時代のインテリジェンス・コミュニティ

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  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766414172

作品紹介・あらすじ

情報通信技術の発展によってネットワーク化が進んだ国際社会の中で、インテリジェンス・コミュニティは国家の平和と繁栄の維持のためにいかに活動すべきか。

感想・レビュー・書評

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  • 最近興味のある分野なので一読した。国の安全保障において現在非常に重要な役割を担うインテリジェンスに関する状況や問題点を簡潔にまとめている書籍。インフォメーションとインテリジェンスの違いや9.11、テポドンミサイルなどのサプライズ、また現在のインターネット社会を巡るインテリジェンスの在り方の変化はとても興味深かった。ただアメリカ・日本以外のインテリジェンス機関、また情報の定義や敵国とされる国との情報戦に関してはあまり詳しく書かれていない。それでも情報による安全保障について見識が深まったと感じる。

  • ISOC、IETF、ICANN、W3Cなどインターネットコミュニティがある。
    インターネットコミュニティはフラットなガバナンス型組織である。誰に強制されることもなく、誰を強制できるわけでもない。
    でも時代は変わっている。
    NSAは膨大な電子メールをエシュロンというシステムで収集しているが、テロリストのメールも含まれている。
    日本でインテリジェンスを真面目に開始したのは中曽根、後藤田。さすが内務省だ。
    インテリジェンスが創り出す平和は緊張をはらんだ一時的なものである。

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著者プロフィール

土屋大洋(つちや・もとひろ)編者
 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授(兼総合政策学部教授)
 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、慶應義塾大学大学院法学研究科で修士号、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科で博士号取得。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主任研究員などを経て現職。2008年3月から1年間、米マサチューセッツ工科大学で客員研究員。2014年2月から1年間、米イースト・ウエスト・センターで客員研究員。2019年4月から日本経済新聞客員論説委員。2019年10月から2021年7月まで慶應義塾大学総合政策学部長。2021年8月から慶應義塾常任理事。第15回中曽根康弘賞優秀賞、第17回情報セキュリティ文化賞を受賞。主著に『サイバーセキュリティと国際政治』(千倉書房、2015年)、『暴露の世紀』(角川新書、2016年)、『サイバーグレートゲーム』(千倉書房、2020年)など。

「2022年 『ハックされる民主主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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