ホーキング、宇宙と人間を語る

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767810447

作品紹介・あらすじ

なぜ、宇宙は存在しているのでしょうか?なぜ、私たちは存在しているのでしょうか?私たちはいったい何者なのでしょうか?私たちと宇宙を支配する究極の理論とは何なのでしょうか?3000年以上にもわたり人類が探求してきたグランドデザイン-宇宙の偉大な設計図-を最新のアプローチにより提示。世界的ベストセラー『ホーキング、宇宙を語る』『ホーキング、未来を語る』に続く、9年ぶりの最新理論。

感想・レビュー・書評

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  • 久々に読むことを挫折しそうな1冊でした(TT)

    物理学なんてものに縁もゆかりも無い私にはある意味で「ドグラ・マグラ」級に難解な書。

    「なぜ、宇宙は存在しているのでしょうか?」
    「なぜ、私たちは存在しているのでしょうか?」
    「私たちはいったい何者なのでしょうか?」
    「私たちと宇宙を支配する究極の理論とは何なのでしょうか?」

    興味を惹かれ手にしましたが、「M理論」「ひも理論」「量子論」???

    私のような無知な人には、一般教養のレベルではないかな...


    説明
    内容紹介
    世界的ベストセラー『ホーキング、宇宙を語る』『ホーキング、未来を語る』に続く、
    物理学者、スティーヴン・ホーキング博士による9年ぶりの最新理論!

    3000年以上にもわたり人類が探求してきた宇宙と人類の起源、歴史、
    そしてその存在の意味するところを最新のアプローチにより提示する。

    宇宙はいつ、どのように始まったのでしょうか?
    なぜ、この世界が存在するのでしょうか?
    なぜ、私たちは存在するのでしょう?

    本書でホーキング博士は、こうした宇宙、そして生命の根源的な謎に対して、
    「宇宙はカオスから生まれるのではなく、神によって創造されたに違いない」
    というニュートンの学説に異論を唱え、
    「重力の法則があるため、宇宙は無から自らを創造でき、これからもそうするだろう。
    このような自発的な創造が、無ではない有、すなわち、宇宙と人間が存在することになった理由だ」と説きます。

    そして、物理学がすべての理論、自然のすべての法則を完全に説明できる一つの枠組みを構成する時に至っているとし、
    アインシュタイン以来、すべての物理学者が追求してきたそのテーマに対し、現在私たちが到達しうる最新の理論を導き出します。

    ホーキング博士は自ら、
    「宇宙を記述するただ一つの理論に私たちが到達したことは、奇跡的である」と言っています。

    ■章構成
    第1章 この宇宙はなぜあるのか?――存在の神秘
    第2章 自然法則はいかに創られたか?――法則の決まり
    第3章 実在とは何か?――モデル依存実在論
    第4章 すべては無数の歴史の足し上げで決まるのか?――量子論の描く世界
    第5章 万物の理論はあるのか?――無数の宇宙を予言するM理論
    第6章 この宇宙はどのように選ばれたのか?――相対論と量子論の描く宇宙像
    第7章 私たちは選ばれた存在なのか?――見かけ上の奇跡
    第8章 グランドデザイン――宇宙の偉大な設計図
    内容(「BOOK」データベースより)
    なぜ、宇宙は存在しているのでしょうか?なぜ、私たちは存在しているのでしょうか?私たちはいったい何者なのでしょうか?私たちと宇宙を支配する究極の理論とは何なのでしょうか?3000年以上にもわたり人類が探求してきたグランドデザイン―宇宙の偉大な設計図―を最新のアプローチにより提示。世界的ベストセラー『ホーキング、宇宙を語る』『ホーキング、未来を語る』に続く、9年ぶりの最新理論。
    著者について
    ●著者
    スティーヴン・ホーキング(Stephen Hawking)
    ケンブリッジ大学ルーカス記念講座教授を30年にわたり務める。現在も筋萎縮性側索硬化症と闘いながら、精力的に研究を続けている。1942年、オックスフォード生まれ。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学大学院で物理学と宇宙論を専攻。1974年、史上最年少の32歳でイギリス王立協会会員となる。2009年には、アメリカのオバマ大統領から大統領自由勲章を授与された。著書に『ホーキング、宇宙を語る』(早川書房)、『ホーキング、未来を語る』(ソフトバンククリエイティブ)、『ホーキング、宇宙のすべてを語る』(ランダムハウス講談社)などがある。

    レナード・ムロディナウ(Leonard Mlodinow)
    カリフォルニア大学バークレイ校にて博士号を取得後、カリフォルニア工科大学特別研究員、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団招聘研究員として物理学を研究。その後、ハリウッドで脚本家として活躍する。著書に『ユークリッドの窓』(NHK出版)、『ファインマンさん最後の授業』(メディアファクトリー)、『ホーキング、宇宙のすべてを語る』(ランダムハウス講談社)、『たまたま──日常に潜む「偶然」を科学する』(ダイヤモンド社)などがある。

    ●訳者
    佐藤勝彦(さとう・かつひこ)
    東京大学名誉教授、大学共同機関法人自然科学研究機構長。1945年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。北欧理論原子物理学研究所客員教授、東京大学理学部助教授、東京大学大学院理学系研究科教授、ビッグバン宇宙国際研究センター長、明星大学客員教授などを経て現職。専門は宇宙物理学、宇宙論。インフレーション理論の提唱者の1人であり、国際天文学連合宇宙論部会長、日本物理学会会長を務めるなど、その功績は全世界に認められている。著著に『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』(PHP研究所)、『相対性理論』『宇宙論入門』(岩波書店)、『宇宙137億年の歴史』(角川学芸出版)、『インフレーション宇宙論』(講談社)などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    ホーキング,スティーヴン
    ケンブリッジ大学ルーカス記念講座教授を30年にわたり務める。現在も筋萎縮性側索硬化症と闘いながら、精力的に研究を続けている。1942年、オックスフォード生まれ。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学大学院で物理学と宇宙論を専攻。1974年、史上最年少の32歳でイギリス王立協会会員となる。2009年には、アメリカのオバマ大統領から大統領自由勲章を授与された

    ムロディナウ,レナード
    カリフォルニア大学バークレイ校にて博士号を取得後、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団招聘研究員などを経て、現在はカリフォルニア工科大学にて物理学を研究している

    佐藤/勝彦
    東京大学名誉教授、大学共同機関法人自然科学研究機構長。1945年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。北欧理論原子物理学研究所客員教授、東京大学理学部助教授、東京大学大学院理学系研究科教授、ビッグバン宇宙国際研究センター長、明星大学客員教授などを経て現職。専門は宇宙物理学、宇宙論。インフレーション理論の提唱者の1人であり、国際天文学連合宇宙論部会長、日本物理学会会長を務めるなど、その功績は全世界に認められている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • ホーキング博士が、古来から科学の法則や宇宙モデルを構築してきた科学者達と、その内容について説明した本。内容はかなり難しく、前提知識がないと全く分からないと思われる。(私もほぼ分からなかった)

    地球を球体と考え、その長さを測定したエラトステネス、2000年以上前に太陽中心説(地動説)を唱えていたアリスタルコス、その他アルキメデスやピタゴラスなど、古代ギリシャの時代から驚くべき精度で観測や計算がなされていたことに大変驚いた。

    また、ガリレオやニュートン、アインシュタインにしても、驚くべき思考能力と想像力をもってしてモデルを組み立てていたことが分かる。1000年以上も自明とされてきた理論を覆すことは、常人にできることではない。情報の限られた昔であればなおさらである。

    彼らは、従来の常識を疑い、疑問を持ち、探求し続け、新たにモデル化することをやり遂げた。ガリレオにしても、異端尋問で有罪を言い渡されても主張を変えなかった。純粋に科学に向き合ったその姿勢には敬服する。また、

    宇宙に関して言えば、アインシュタインの理論でビッグバン以降の宇宙の変遷は説明できるが、ビッグバンが何故起こったかという「特異点」までは説明ができないということだった。宇宙は当初極小かつ高温、高密度の点だったようだが、何故そのような点が出現したのか、その理由についてはまだ謎が多いようである。

  • 『宇宙で面白いのは、「物理」がシンプルであるのに対して、「化学」が複雑であること。』

    相対性理論を含めた古典物理学、量子力学を平易に解説した上で、万物に適用しうる普遍法則は存在するのか?という命題に体当たりしている。M理論を支持する技術的な根拠だけでなく、自身の哲学観も交えて語っているため、非常に読みやすく、「神は”なぜ”宇宙をつくったのか?」という大衆的な終局地にも違和感なく不時着している。あとがきで「偉大な設計図」に触れて本と宇宙を対比させている点もまさに慧眼であり、そこらの宗教チックな宇宙本との歴然たる格差を実感せずにはいられない。

  • ほとんど物理学の本です。
    「ライフゲーム」「M理論」は読んでも理解不能。
    何も無いところから宇宙が出来たということは印象的でした。
    印象に残った文章
    ⒈ 現在の観測データによると、ビックバンはおよそ137億年前に起こった
    ⒉ M理論はアインシュタインが夢見ていた統一理論です。
    ⒊ 物理法則も空間の次元も異なる宇宙は無数にあり、私たちの住む宇宙はその1つに過ぎないこと、さらにその宇宙においても現在に至る歴史は、確定的な1つではなく無数に存在しているのだと説く。

  • ふむ

  • 一般読者向けに、宇宙についてわかりやすく説明してくれている本。最初のうちはわかりやすかったのだが、、本質的な部分にさしかかるとかなり難解に。。。哲学です。宇宙って、ビッグバンがあって、宇宙が膨張して星ができて我々が生まれて、、、なんていう確定的な歴史があるような単純な話でもないみたいね。いま我々がここでそのように認識していることから宇宙の歴史がそのようになるみたいな。全く理解できてませんが。間違ってたらごめんなさい。

  • ホーキング博士の書物の中でもかなり読みやすい内容だと思った。個人的にはライフゲームの紹介について、知らなかった取り組みだったので非常に面白かった。
    本文でも謝辞でも見せるように、非常にユーモアがあって世界中で愛されるホーキング博士の魅力がたっぷり詰まった作品だった

  • わかり易い。

  • 難しい本だがなんとか読み終わった
    宇宙の法則はエム理論と言う法則で説明できる
    神が宇宙を作ったとか言ったことではなく法則で結論づけられる
    また宇宙は無数に存在しており、今ある宇宙を見れるのは人間が観測しているから宇宙を見ることができる

  • 初ホーキング。

    最初の2、3章は、文系頭にも案外すんなり入ってくる分かりやすさで、量子論に話が及んでも理屈は分からないまでもイメージはなんとなくできたのですが、ファインマンやアインシュタインが出てきたあたりで怪しくなってきて、M理論やひも理論などと言われるともうちんぷんかんぷん。
    後半は、ほぼ字面を追っているだけになって、結局のところ書いてあることの1割くらいしか理解できなかったな…という感じ。

    まあでも、ホーキング博士の云わんとしていることも、何となーくですがぼんやりとは伝わってくるんですよね。
    特に、「<a href="http://images.google.com/webhp?hl=ja#hl=ja&source=hp&biw=1227&bih=855&q=%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E4%BE%9D%E5%AD%98%E5%AE%9F%E5%9C%A8%E8%AB%96&aq=f&aqi=g1&aql=&oq=&fp=e6d2dace7c77433">モデル依存実在論</a>」って考え方は面白いな、と思いました。
    あるモデルが観測結果をよく説明するのであれば、そのモデルの真偽は問題にはならない、という考え方。
    いったい「実在」とは何であるのか、根本を揺さぶられます。
    なんと哲学的。

    宇宙論においても「トップダウン的アプローチ」が是とされます。
    宇宙の起源に明確な初期条件を定義せず、現在から過去に向かって宇宙の歴史を辿っていくアプローチ方法。
    「どうあったか」よりも「どう説明できるか」を重要視する、真に「科学的」な態度ですね。

    それにしても、宇宙の起源においては空間と時間の区別もない、なんて言われちゃうと、ただただすげえなと思うしかありません。
    一時だけ震災のことも原発のことも忘れてしまいます。

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著者プロフィール

スティーヴン・ウィリアム・ホーキング
1942年1月8日-2018年3月14日
イギリスのオックスフォードで生まれ。1957年、物理と化学を学ぶためにオックスフォード大に入学。その後ケンブリッジ大学大学院、応用数学・理論物理学科に進学。大学院在学中の1963年に「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)と診断され、当時あと2、3年の命と宣告されたが、途中から病の進行が弱まったこともあり、精力的に活動を続けてきた。
1963年にブラックホールの特異点定理を発表し世界的に名を知られた。1967年論文「特異点と時空の幾何学」でアダムズ賞受賞。1974年に 「ブラックホールの蒸発理論」発表し、同年に史上最年少でイギリスの王立協会会員(FRS)となった。1977年ケンブリッジ大学の教授職を務め、1979年にはケンブリッジ大学のルーカス記念鋼材教授職に就任。1991年にタイムトラベルの不可能性などを説いた「時間順序保護仮説」を提唱。
1990年、1993年、2001年と度々来日して大きく報道されており、日本で最もよく知られる世界的科学者の一人でもあった。
代表作に、『ホーキング、宇宙を語る』。

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