あるノルウェーの大工の日記

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767823911

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  • ノルウェーの大工さんが、屋根裏のリフォームを請け負って、引き渡すまで。
    想像すらつかない土地で、身の回りによくある事が、やはり普通に行われているという、当たり前だけど、ちょっと不思議に思える、そんな感覚を抱く。
    少し世界が身近になった感じ。

  • やや退屈だったので途中でやめてしまったが、得るものは多かった。建設業界の多国籍の労働者、ポーランド職人というときの差別的なニュアンス等々。

  • 『よく出来た仕事を誇りに思うのであれば、同じように不出来な仕事に対しては責任を取らなくてはならない』
    『間違いを認めるのは今でも恥ずかしい。だが間違いを見つけて、それを修正することが仕事の流れとして習慣になっていれば、おのずと出来栄えも良くなる』
    『どうだい、昼飯の後はセンチとメートルをちゃんと区別できるかい?』
    『この職業において、良質な仕事と悪質な仕事の差は、わずか1ミリしかない』
    『喜びに弾む彼らの声を聞くのは、大工冥利に尽きる』


    ノルウェーの大工職人がある屋根裏の改装工事を請け負い、完成させるまでの記録。
    見積もり、入札から施主との信頼関係を築き、職人ならではの拘りや建築士、設計士との繋がりを大事にする。
    専門用語が少しわからない事があったが、プロフェッショナルが書いた日記を読むのはなかなか興味深い。
    北欧ならではIKEAについて著者が思っている事も書かれている。

  • 「日記」だけあって淡々としてて少しつらいかなーと感じた。けど職人の考えであったり、下請けや発注についての考えなどは「確かにその通りだな」とハッとさせられるとこもあった。

  • プロフェッショナル仕事の流儀みたい。ただただ淡々としているけど。その中に挟まる仕事観、クライアントへの気持ち、仕事仲間への気持ち、バーでのやりとりがおもしろい。段取りこそ命。わたしも段取り極めたい。。

  • ノルウェーの大工である著者が、ある一家の屋根裏を改築し、子ども部屋とバスルームを作る仕事の入札から工事完成までを細かく記したエッセイ。
    施主から電話で大まかな工事の内容を告げられ、4社による入札をしたいと持ち掛けられる。見事落札し、冬から春にかけて工事をし、無事引き渡しになるまで。
    ノルウェーと日本では、システムや法律も違うと思うので、すべて同じく考えるわけにはいかないが、著者の職人っぽいこだわりや細かな配慮が気持ちいい。施主のヤンチャ盛りの息子二人に対する接し方も、ステキだ。

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