写真教室では教えない“新スナップ写真"の方法 (玄光社MOOK)

著者 :
  • 玄光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768304396

感想・レビュー・書評

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  • いわゆるスナップ写真—準備をせずに見つけたものを撮る―について著者のやり方を説明した本

    「人を撮らなくてもスナップ写真だが、人との出会いが写真を豊かにする」という考え方が素敵だと思った。確かに街は街のみで存在することはなく、そこに人が生活するからこそ街なのだと改めて気づかされた。
    この本を読んで自分が何のために撮りたいのか少し混乱するような感じがした。本書ではガイドブックなどで紹介されている場所で撮ることをあまり良しとしていなかったが、要は自分が行った先で自分が感じたものを素直に撮ればいいのだと思う。

  • 自由に写真を撮る勇気を後押ししてくれるような本。
    まえがきとあとがきにエッセンスは詰まっているように思う。

  • 基本基本。とりあえずシャッターを押します。

  • 2013/6/20読了。
    昭和三十年代の「アサヒカメラ講座」を読み進めているが、先日スナップ写真の巻を読んだので、21世紀のスナップ写真の本にはどんなことが書かれているかなと比較のつもりで読んでみた。
    「写真教室では教えない」とサブタイトルがついているので、まさに「アサヒカメラ講座」的な撮り方を否定するような内容かと思いきや、実は本質において同じことを言っていた。技術偏重の表層だけ芸術志向の「傑作主義写真」を否定しているのは、「アサヒ」で木村伊兵衛や名取洋之助らが「サロン写真」を否定していたのと同じである。
    もちろん時代や機材が違うしカメラユーザーが社会で占める位置も違うから、言ってることの細部や肩の力の入り方は違う。昔はカメラの操作に熟練することが表現の優劣に直結したから木村らもそれは重視しているが、今はデジカメで露出もフォーカスもオートで撮れる時代だからそこには重きが置かれていない、とか。
    同じなのは「自分で考えて(感じて)撮れ」ということだと思った。サロン写真にしろ写真教室的な傑作主義写真にしろ、結局は既存の規範にいかに近づけるかを競う撮り方であって、アマチュアがそこにとらわれてしまうのはいかがなものか、参考までに私はこう撮っている、というスタンスが同じなのだった。
    伝説のライカ使いや散歩写真の第一人者に本人の写真を作例にしてそう言われても、本を読んで勉強しようとしていた初心者としては途方に暮れてしまうのも事実だが、そういうものである、というエッセンスだけでも実際の撮影時に頭の片隅に残っていれば儲け物である。と、これは「アサヒ」の感想にも書いたことだが。

  • スナップ写真の撮り方や、スナップ写真の捉え方を記した本。

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著者プロフィール

1944年生まれ。写真家。1960年代から日本列島各地の都市と農村を
めぐり、人と環境にふれる取材をしている。農の暮らしに生きる人たち
との取材記事は雑誌や写真集などで発表し、1993年からは、さまざまな
畑を訪ねて野菜を作る人びとの話を聞く旅を続けてきた。
主な写真集、著書に「村の記憶」、「日本列島ひと紀行」(技術と人間)、
「俺たちのカントリーライフ」(草風館)、「農村から」(創森社)、
「炭鉱住宅」、「庄内平野」(グラフィカ編集室)、「伝統野菜で旬を食べる」
(毎日新聞社)、「ニッポンの野菜」(玄光社)などがある。

「2013年 『海風が良い野菜を育てる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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