精神病院はいらない!: イタリア・バザーリア改革を達成させた愛弟子3人の証言
- 現代書館 (2016年9月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768435502
感想・レビュー・書評
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勉強会で付録の「むかしmattoの町があった」を見たのち、本も読んだ。熱量を感じてすごくよかった。勇気づけられた。うらやましくなった。
患者さんやネットワークメンバーとの関わり方について、思っていた以上にオープンダイアローグとの共通点があって驚いた。同時に、ODは対話という哲学を突き詰めているところが相違点なのかもしれないと感じた。
印象深かったのは、「精神病院がある限り、地域精神保健サービスは敗北する」という言葉と、「クライシスを好機と考える」という考え方。そして、トリエステでは患者や医療関係者のみならず一般市民もこの革命に参画していた、(もちろん反対意見もあったろうけれど、一部は)賛成していたという様子が感じ取れたこと。「むかしmatto
〜」の視聴率20%超えというのはすごい。繰り返しになるが、うらやましい。私たちには何ができるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
493.7
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DVD付きの対談と解説本。
映画の評価としておもしろかった。
考えさせる作りの二枚組の約3時間ボリューム。
人間は人間という社会生活の中にいることが自然だとよくわかる。
精神病院は理想像なのか?イタリアの法律改正に戦ったものたちの礎からは人権とは何かが問われる。
苦しいから狂うのか、狂うから苦しいのか。 -
【人として関われば良い】
イタリアのトリエステで、精神病院を廃止し、精神障がい者を地域で暮らすことができるように「大改革」を行った精神科医のバザーリア氏、その哲学を引き継いだトリエステ歴代精神保健局長達の、日本における公演の記録である。
精神科医や精神保健局長という「権威」が行ったのは『ソーシャルワーク』だった。
精神障がい者に正面から向かい合い、話し合い、共感する。
権威がある人にそんなことされたら敵いません。
残念なのはイタリアでも日本でも「対抗勢力」が少なからずいること。
DVDがまた素晴らしい! -
棚番:D13-01