プラスチックがわかる本: Q&Aファイル101 (K・ブックス 125)
- 工業調査会 (1997年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784769341116
作品紹介・あらすじ
プラスチックの本当の姿をわかりやすく解説。私たちの身の回りにあふれているプラスチックについてのいろいろな疑問に答える初心者向けの入門書。プラスチックの基本・種類・特性からはじめて、暮らしの中の疑問、身近な製品・意外な応用製品、健康に対する影響、取り扱い上の注意、先端技術、加工法、環境保全・リサイクル問題まで、Q&A形式で構成。本書を読めば、ふだん何気なく使っているプラスチックを見る目が変わる。
感想・レビュー・書評
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プラスチックの種類と特徴がざっくり、何にどんなプラスチックが使われているかということが書いてある。
プラスチックといってもかなりの種類があるので、何にどんなプラスチックが使われているのか理解が深まる。
以下内容メモ
・石油の10%ほどがプラスチックに使われている。塩化ビニル系は海水からとる塩素が半分なので節約になるが、公害問題あり。エンプラは天然ガス由来のポリアセタールを使用、半分以上酸素、しかし機械部品に使われるくらい。
・汎用プラは五大プラ: 高・低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、燃えにくい塩化ビニル、ポリスチレン
・非結晶系は光が透過するので透明、結晶系は白く濁る。
・射出整形どうやるか、ペットボトルの蓋の作り方
・都市ゴミの10%wtがプラゴミ、切り身で売られるようになり、生ゴミが減っているが、残飯や包装材料が増加。燃やすとき補助燃料が不要だが、燃焼温度が上がりすぎるため自治体によっては燃やせない。塩ビは燃やすと塩素化合物を発生させ酸性雨の原因になるため要回収。
・買い物レジ袋は5g、200枚でやっと1kg、ガソリンの週末買い物片道分にしかならない。紙袋を作るのに必要な石油より少ない量でピリエチレンの買い物袋ができる。
・易分解性プラスチックは価格が2〜3倍する割には性能が普通でそれ自体が資源浪費、分解し易いことはそもそもプラスチックに求められる機能を果たせなくなることを意味する。
・ファーストフードの使い捨て容器は衛生の維持に大変効果的、再利用しながら衛生管理するのはとても手間。
・水で洗うのと、使い捨てるのとどちらの環境負荷のが大きいのか?
・プラスチックは軽量化で燃料費を節約したり、紙の代替になったりと、資源保護に役立っている側面もある。
・リサイクルの前にまず使う量を減らす
・種類が違う、まとめて排出されない、リサイクルの難しさ
・PETを狙い撃ちでリサイクル指定したのは政治的な理由もあるが、ポリチレンの2倍ほどの価格がするし、分別もしやすい詳細をみるコメント0件をすべて表示