台湾に水の奇跡を呼んだ男 鳥居信平 (産経NF文庫)

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  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769870210

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  • かつて日本統治時代の台湾で、多くの若く優秀な技術者が活躍していた。烏山頭ダムを造った八田與一が造ったは有名だ。その少し前に台湾製糖の技術として屏東県に二峰圳という地下ダムを造り、同地域の農業に大きな貢献を成した鳥居信平を本書は紹介している。自然に調和した二峰圳の素晴らしさの解説だけではなく、鳥居信平の長男で南極観測の泰斗、鳥居鉄也氏との取材を通した交流もまた読み応えがある。台湾の人々が日本統治時代の良き部分を客観的に評価してくれることが、今日の日台友好の礎であると改めて感じ入る。

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著者プロフィール

平野久美子 (ひらの・くみこ)
作家。東京都出身。学習院大学仏文科卒業。編集者を経て1990年代末より執筆活動へ。学生時代から各国、特にアジアを巡り、その体験を生かして多角的にアジアと日本の関係をテーマに作品を発表。台湾の日本統治時代に関心が深く、取材を続けている。主な著作に『淡淡有情』(小学館ノンフィクション大賞)『トオサンの桜』(小学館)『中国茶 風雅の裏側』(文春新書)『水の奇跡を呼んだ男』(産経新聞出版、農業農村工学会著作賞)『テレサ・テンが見た夢』(ちくま文庫)『台湾世界遺産級案内』(中央公論新社)など。日本文藝家協会会員、一般社団法人「台湾世界遺産登録応援会」顧問。

「2021年 『牡丹社事件 マブイの行方[増補版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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