動物実験の闇: その裏側で起こっている不都合な真実

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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772613323

作品紹介・あらすじ

長年研究者として動物実験に携わった著者が、自ら行なってきた動物実験業務の過去を振り返る。
決して外部に明かされることのない動物実験の実態を、内部関係者の目線から包み隠さず描き出す衝撃の話題作。

感想・レビュー・書評

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  • 「動物実験」と聞いて、ふと思い浮かべたのは、小学校の家庭科の授業で学んだ、食品添加物の話。
    人工のものと天然のものがあり、人工のものは、マウスなどの動物実験を経て認可される、という具合に習った覚えがある。

    同じ哺乳類で尚且つ、繁殖しやすいマウスを使った動物実験は、添加物のみならず、医薬品の実験など、幅広く人体実験の代わりとして使われてきた歴史があり、それは正しいとされてきた。

    しかしこの本で扱われている内容は、そうした動物実験の裏側というべきか、内部告発のように、現場ではどのようなことが起こっているかが書かれている。

    私は「ヴィーガン」でもなければ、この本をきっかけに目覚めたわけでもないのだが、そこには確かに、目を背けたくなるような現実が文章を通じて伝わってきた。

    わざと不健康な状態にさせたり、器官を取り除いたりと、ページを追うごとに増していく残虐さは、果たして人間のための動物実験と、一括りにしていいものなのか、そして得られた成果も、人間には当てはまらないこともあるという現実をどう受け取ればいいのかと考えさせられる。

    ただし、どうしても一冊の本を読んだだけでは、こうした問題についての意見を形成するのは難しい。
    じっくり考えることとは、何もマイナス面だけに目を向けて考えることではない。賛成派の意見を聞いて再びここに戻ることで、考えは生まれると思う。

    そのきっかけとして、素晴らしい一冊であった。

  • 3.5/32
    内容(「BOOK」データベースより)
    『長年研究者として動物実験に携わった著者が、自ら行なってきた動物実験業務の過去を振り返る。決して外部に明かされることのない動物実験の実態を、内部関係者の目線から包み隠さず描き出す衝撃の話題作。』

    著者:マイケル・A. スラッシャー ( Michael A. Slusher)
    訳者:井上 太一
    出版社 ‏: ‎合同出版
    単行本 ‏: ‎247ページ
    発売日 ‏: ‎2017/12/11

  • 49*ラベルに驚き。医学かな?これ。
    途中で断読
    著者の幼少期の体験が面白かった。時間があるときに続きを読んでみたい。

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著者プロフィール

生物学研究員として製薬ベンチャーや大学の研究室などで長年勤務した後、自身の倫理観・道徳観により適合する仕事を模索する。動物たちにとって人間が残忍で搾取的な存在となっていることを悟り、菜食生活の普及・啓蒙に従事。現在はアメリカ合衆国東部で、妻とたくさんの保護猫たちと暮らしている。

「2017年 『動物実験の闇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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