システム開発現場のファシリテーション ~メンバーを活かす最強のチームづくり~
- 技術評論社 (2008年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774133652
感想・レビュー・書評
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最近、ファシリテーションについて勉強中。ファシリテーションの基本的な概念から、ファシリテーション・グラフィック、平鍋さんのプロジェクト・ファシリテーション、「ザ・ファシリテータ」森 時彦さんへのインタビュー、アクション・ラーニングの仮想ケース・スタディなど、幅広い話題を薄く(読み易く)扱っており、ファシリテーション入門としては非常によくまとまった一冊。
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なおまるさん、アネゴ、すだち師匠らの本。
実は読む前には、知っていることばかりかもしれないなという思いがあったのだけど、読んでみると新しい気づきが結構あり、良い意味で裏切られた。
各章がそれなりに独立して書かれているのは、どの章からでもつまみ読み出来るという便利さがある。ただ、一貫した感じを求める人には向かないかもしれない。
とりあえず著者サインコンプリートを目指したい:-) -
ファシリテーションって知ってるようで知らないかもと思って読んでみました。
読んでみると、自分が認識していたファシリテーションはすごく範囲が狭かった事が分かった。
広い範囲の中のシステム開発現場で役立ちそうな方法が、短い複数の物語で分かりやすくまとめられていました。物語自体も面白いので楽しく勉強させてもらいました。 -
図がよくできているので、抜き書きしておくと、おりに触れて使えそう。
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ダイバーシティ(多様性)のある組織で、メンバ間の衝突・議論を正の方向へ導くためには、第三者的で公平な調停者(ファシリテーター)が必須
「ファシリテーター(調停者)」とはデマルコの本に出てくる集団内で「触媒」の役割をする人と同じ意味なのだろう
近年、ファシリテーターの役割が注目される理由は、同質的なメンバで構成されていた古き良き昭和的な集団では、さほどマネジメントに専念しなくても問題なかった(プレイングマネージャー全盛の時代)
しかし近年では、集団が質的に変容し、多様なメンバで構成されるようになった(空気を読むのが難しい時代)為、マネジメントに専任する人という意味でもファシリテーターが必要とされるのだろう
※この本を読んだ後、「[阿部真大] 地方にこもる若者たち −都会と田舎の間に出現した新しい社会」を読んだ所、それまで知らなかったファシリテーターとダイバーシティという言葉が繋がった気がした -
私をファシリテーションの世界へ導いてくれた一冊です。当時、部下が大量にやめ、マネージャーとしていいチームとはと悩んでいた私に光をくれました。すだち師匠とみかんちゃんのやりとりがとてもいいです。あっ、変わるにつながるかどうかは疑問ですが、私の意識はかわりました (^_^)
せら -
システム開発の現場で使えるファシリテーションのテクニックが解りやすく解説されている。
読みやすく実践的な内容なので、入門書としてもいいかも。 -
チーム力を上げるために取り組んだファシリテーションという領域。
現場のリーダーの人は読んで損のない一冊です。
著者の前川さんとは一度セミナーでお会いしたことがあるのですが、しゃべりかたや立ち振る舞いは本当に勉強になりました。 -
「システム開発現場」に的を絞ったファシリテーションの実践書。
会社でも取り入れているソフトウエアかんばんやKPTの説明もある。
ここにもある「にこにこカレンダー」やってみたいな~。
後半の「『星の王子様』がエンジニアに届けるメッセージ」がGOOD。
~大切なことは、目に見えない~
そうなんだよね。同じ目線ばかりじゃ埋もれてしまう大切なことをどうやって気付くのか?日々、勉強です。 -
ファシリテーションとは
・チームの協働プロセスに責任を持ち、
・フェアな立場で働きかけながら、
・メンバー同士による相乗効果を引き出して、
・チームの目的達成を支援・促進する
ファシリテーターは「チームは自ら問題を解決する能力を持っている」という信念を持ち続けながらチームを支援します。
最高のチームになるための5つの根
?信じる力
?チームに悪者はいない。みんな違う
?お互いに学び合う
?ルール
?勇気
承認するスキル
・「前回と〜が違うね」(工夫していることや、気をつけていることについて)
・「早くできるようになったね」(成長や変化したことについて)
・「積極的にやってるんだね」(チームのために行動していることについて)
・「ありがとう」(自分やチームのための貢献について)
・「〜が大切なんだね」(その人の価値観について)
鏡は追いかけてこない(フィードバックは必要な時にする)
決まった曜日に「全員で1時間」と決めて集まって、タスクを整理する
みんなで決めたタスクを1つずつカードにして壁に貼る。壁は「ToDo」「Doing」「Done」の3つに分けておく
1つのリズム機関が終わった後に全員で集まってふりかえりをやるねん。人数にもよるけど10分ぐらいでええで。ホワイトボードを3つ、「K(Keep)」「P(Problem)」「T(Try)」に分けてみんなに発言してもらうんや。Kはよかったこと、Pはまずかったことや失敗ね。その2つをもとに次はどうする?っていうTを考えんねん。
単純なカレンダーの表を作っておいてな、横に名前を書いて、帰る前に今日の自分の枠のとこに今日の気分をシールで貼る。シールは大体3種類かな。ハッピーな気分か、普通か、ちょっとブルーな気分だったか。
メンバー一人ひとりの違いがあることを考えるきっかけを見える化によって作ってあげる
帰る前に自分の気持ちをふりかえるためには、自分自身の判断基準を自ら決めておく必要があります。「どうなれば、その日一日をハッピーと思うんだろう」を考えなければシールを貼ることができないからです。
『ファシリテーション・グラフィック−議論を「見える化」する技法』(堀公俊・加藤彰著/日本経済新聞出版社)
仕事は一人でやっているわけじゃないんだ。お前が頑張っているのはよくわかるし、嬉しいけど、せっかく受注できても、このままじゃメンバー全員で喜べないんじゃないのか?
フィードバックは主語が私で始まる、Iメッセージで伝えます。 -
ジュリアンの話はよかったな。仲間は信頼しよう。