2番めにすき

著者 :
  • くもん出版
3.66
  • (8)
  • (11)
  • (13)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 196
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774333212

作品紹介・あらすじ

――ベストフレンドっていうのは、いちばんなかよしのお友だち! 
   でも、友だちに順番ってあるのかな?

 ぶちネコのナッチは、ネコの学校に通っています。三毛ネコのミケと茶トラのマツゾウ、ふわっふわのシオンはナッチのたいせつなお友だち。そんなナッチのクラスに、あるとき転校生がやってきます。転校生の名前はプリシラ。オレンジ色の長い毛がうつくしいプリシラは、「この学校でベストフレンドがほしい!」と言いだします。「ベストフレンド」とは、となりどうしで授業を受けて、お昼ご飯を一緒に食べて、ダンスの練習も一緒にやって、トイレも一緒にいく「親友」のこと。プリシラのベストフレンドになりたいなぁと思うナッチでしたが、選ばれたのはミケで……

 ネコの学校で展開するユーモラスな物語をとおして、「友だちって、親友ってなんだろう?」という問いを読者になげかける児童文学。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 登場人物はネコ、最後イヌも。ネコの学校に転校生プリシラやって来た。オレンジ色の長い毛が美しくて女王さまみたい。私は白と黒のぶちネコ。ふつうのネコ。ベストフレンドを作りたいプリシラにはあなたは二番目にすき、としか言ってもらえなくて傷ついてしまう。
    全ルビ、全ページカラー挿絵ありなので、一年生から手に取れますが、通常2,3年向けです。ネコとイヌの性質を上手く物語に当て込んであり、それが人の個性とも相まって、なんとも良い感じの友人関係のお話に仕上がっています。

  • ネコの世界のおはなしかと思ったら…
    特に、女子の世界では、
    同じようなことがありそうです。
    小学生低学年から読めると思いますが、
    年齢問わず。
    なにかしら感じるものがあると思います。

  • 良い話

  • ナッチはネコの学校に通っています。同じネコタワーを使っているミケ、マツゾウ、シオンと仲良し。大切なお友達です。
    ある日、転校生のプリシラがやって来ました。
    プリシラはミケに「わたしのベストフレンドになってくれない?」と言いました。
    いいなあ。私がベストフレンドになりたかったなあ。
    そんなナッチにプリシラは言います。
    「ナッチのことは二番めにすきなんだよ」って。


    猫の世界ですが、まるで人間のようで、でもやっぱり猫の世界というお話でした。

  • ベストフレンドとは何か。低学年向けだが中学年にもおすすめしたい。猫の特性をよく捉えた読み物。

  • ナッチが かよっている ネコの 学校に、転校生が 来ました。

    女王さまみたいな プリシラです。

    「わたし、この学校でも ベストフレンドが ほしいの」

    そういって 親友、いちばん なかよしの お友だちを さがす プリシラ。

    ナッチは プリシラに ベストフレンドに えらんで もらいたいのですが……

      ・

      ・

      ・

    全部の見開きにイラスト入り、分かち書き、2年生レベルの漢字に総ルビと、1年生からひとり読みできるよう配慮された創作絵童話、2022年11月刊

    『シミちゃん』に続く吉野万理子の幼年文学、「くもんの児童文学」から

    〈じゆうきままに、ひとりで いたり、たまには なかまと すごしたり……そのときの きもちを だいじにする。それが ネコなのかも しれないな〉

    『うちのねこ』の高橋和枝が描き分けるネコたちが愛らしくて、「バッタセンター/バッタボックス」には思わずにやり

  • 私も高校生のとき、友達の一番になりたいなぁて思うことが多かったから、「2番めに好き」っていうこのタイトルに少しチクっとして、ナッチがプリシラの"ベストフレンド"に選ばれなくて、どうするのかを知りたかったくなって、小学校低学年向けの本を、成人してるにも関わらず書店で探して購入。
     余談だけど、最近私がしている学童のバイトで、子どもから遊びに誘われず、大人のくせに寂しくなって、私の存在価値ないのかなとか考えてたんだけど。この本を読んでみて、そうじゃなくて、誘われなかったとしても、求められないとしても、そのときできることを探して、動かないといけないなって思った。友達のこともそうだけど、人に求められることは気持ち良くても、自分視点の考えや感じたことに沿って動くようにならないと。友達からどう映るじゃなくて、自分がどう感じるかを大切にして、ひとりだからこそなにができるか考えて、それを充実させれば、一人でも楽しい時間+人と関わって楽しい時間を過ごすことができて、人生楽しくなるな!て思った。

    高橋和枝さんは、「うちのねこ」で大好きになった方だったので、この本を買う理由の一つでもありました。絵に癒されます。

  • ぼくは、犬は大きいこえが出てびっくりするけど、ねこは小さくてかわいいこえを出すから、ぼくはペットをつくるんだったらねこがいい。

  • 友だち 

  • ねこといぬの生態をよくとらえているのかも。2番めに好きっていうのは言われた方はどうなんだろう。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

神奈川県出身。2005年『秋の大三角』で新潮エンターテインメント新人賞を受賞。『劇団6年2組』で第29回うつのみやこども賞受賞。作品に、『チームふたり』からはじまる「チーム」シリーズなど多数。

「2014年 『新装版 チームシリーズ 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉野万理子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヨシタケシンスケ
みやこしあきこ
ヨシタケ シンス...
ラッセル・ホーバ...
柴田 ケイコ
小川 哲
ポリー・フェイバ...
石井 睦美
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×